DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

駒落ちと香龍会と

3月の香龍会は24日と決まったようである。
高松宮記念当日。…多分買わない。…WIN5? わざわざ中京競馬場(当然ながらアホみたいに混んでいる)まで行ってられるかい(笑)。

1月の香龍会(13日)は不参加(だった)。
2月の香龍会(24日)もアウト。
3月の香龍会は参加できそう。今年は「終わり次第奈良へ向けて出発」なんて事はありません(笑)。
駿棋会(2月?)は…開催日次第。2月17日だとアウト(落語聴きたかったなぁ…)。
解答選手権はどちらもアウト。つまり「手伝いできません」。

先日両国で「8枚落ちの上手で子供に教えた」、と書いたが、指しながら面白い(?)指し方に気がついた。
8枚落ちは玉と歩と金しかいないので、初手より△3二金▲7六歩△7二金▲6六角△8二金(▲9三角成を防ぐ)…というのが穏便な(?)進行だと思われるが、ちょっと考えると

△8二金と受けたところで(▲9六歩から)援軍を送られると9筋は突破されてしまう

という事に気づく。…そこで考えた。平手の将棋でも「受けていてもキリがないので攻め合う」という局面は頻繁に出現する。それと同じで

「受けても突破されると分かっているなら『最初から受けない』

のである。一例として△4二玉▲7六歩△7二金▲6六角△7四歩!▲9三角成△7三金▲8二馬△6四金▲8三馬△5二金・・・
イメージ 1
イメージ 2
下手が角を成って歩を取っている間に金と玉を前へ前へ繰り出していくのである。これがもっと強い手合い(二枚落ちとか)でいきなり馬を作られると端の桂香を取られて駒損してしまう可能性があるが、八枚落ちの上手陣にはそういった「取られる駒」がないしかもこの時点で先手陣の歩は全て健在なので取った歩を打てる場所がないいかに馬が強い駒であってもこれ1枚だけでは上手の玉を詰ませる事はできないので何かしらの増援を送り込む必要があるのだが、その事に気づかず馬を「いたりきたり」させていると上手は金と玉をどんどん前に繰り出して紛れやすい形になる、という罠(?)である。もしここで▲9六歩~▲9五歩と繰り出してと金作りを目指してくるようなら8枚落ちは即卒業、7筋を伸ばして▲7五歩△同歩▲7四歩、という(最速で要所にと金を作れる)手を指してきたら最低でも4枚落ちの手合いだと思う。

多分この手は6枚落ちでも通用するかも知れない。一例として初手から△3二金(あるいは△4二玉)▲7六歩△7二金▲6六角に△6二銀! 上手が9筋を受ける方法はいくつかあるが、どれも最善を尽くされると突破されてしまう(そもそもの駒数に大差があるので当然である)ので「だったら最初から受けない!」
イメージ 3
8枚落ちと同様に「桂や香は落ちていない」「取った歩はすぐには使えない」ので以下▲9三角成には△6四歩などで金銀を盛り上げていく。そこから▲6六馬△6三銀に▲9六歩、と9筋からと金作りを目指せばまず下手が勝つであろうが、定跡手順と違って9筋の守りに手数をかけていない分早く金銀や玉を前に繰り出せるので紛れが生じやすい…と思うのだがどうだろうか。
あるいはこれを発展(?)させた手順として△4二玉(△3二金ではいけない。理由は後述)▲7六歩△7二金▲6六角△8四歩!▲同角△8三金▲6六角△6四歩▲5六歩(※1)△7四金!
イメージ 4
イメージ 5
▲6六角に対し△8四歩と捨合(?)して角をひきつけ、▲同角には△8三金と先手で金を上がれる(角の動きだけで言うと8四→6六と2手損になる)。以下▲6六角△6四歩▲5六歩に△7四金! ここで9筋を放棄する。下手としては「あれ?」とか思いながらも▲9三角成と成ってくるだろうが、そこで△7二銀▲8二馬△6三銀と手順に前進する。直前の△7二銀がポイントで、▲8二(または7一)馬と銀取りをかける手を誘っている(※2)。もしこれが△6二銀だと別の手を指してくる可能性がある(…それでも六枚落ちの手合いだったら▲8二馬と指すかも知れないが)。
イメージ 6
ここでも次に▲7五歩という手(△同金なら▲7二歩)を指してきたらその時点で六枚落ちの手合いではないが、こちらの誘いに乗って簡単に▲9三角成と成ってくる下手だったら多分この手は見えないと思う(笑)。

ここに書いた手順は駒落ちの上手をよく指す人だったら既に知っている可能性もあるかも知れないが、もし六枚落ちの上手で教える機会があったら(かつ下手が定跡手順どおりに▲7六歩~▲6六角と9筋突破を目指してきたら)試してみて下さい。…ただし失敗しても自己責任で(笑)。


※1…これを突いておく事で△6五歩には▲5七角とこちらに引いて9筋への利きを残しておく、と定跡は教えている(ので「勉強」している子供は△6四歩には▲5六歩を突いてくる)。突いていないと△6五歩には▲7七(8八)角とこちらに引かざるを得ず、9筋を突破できなくなって(繰り出した香車を△9三歩とかで取られて)しまう。

※2…初手△3二金だとここで▲7一馬が銀取りと同時に5三の歩取りになってしまう。いかに「すぐに歩を使える場所がない」と言っても5筋の(こちらの玉頭の)歩を取らせてやる義理はない。