このブログは基本的に「公開日時を先に決めてその数日前には書き上げる(ので判で押したように『公開時刻が22時00分である』)」ので、場合によっては公開日時の直前に起きた事に対応しきれていなかったり、特に前回の記事の場合だと「インフルエンザから完全に回復していない(≒脳内があやふやな)状態」で記事を書いているので、いざ公開された時に「とんでもない内容」になっていたりする事もある。元M先生からの指摘もそうだし(もっとも日本語の用法は正常な状態でも間違えていたと思うが…)、17日に森下九段が第45期棋王戦の予選で(泉正樹八段に)勝利した事のチェックも抜けている。
この勝利によって次戦で愛弟子の増田康宏五段(※1)と対局する事になった。2015年の朝日杯以来となる2度目の師弟対局だが、最初の師弟対局について週刊将棋の取材や昨年の両国イベントの時に
「師匠に対する感謝の念が足りない(から予選の早い段階で当たるんだ)」
とボヤいて(?)いたのを思い出す。それと
「このまま師匠の1-0で終わってほしいです」
とも。残念ながらその思い(?)は通じなかった。
…という話は本来なら前回の記事で書いていなければならなかったのだが…
「りゅうおうのおしごと!」は「可能な限りの速度で読んだ」
と書いたが、実際1冊をどれだけの時間で読んだのだろう、と思ったので実際に7巻を読んだ時間を測ってみた。計測したのは本編(約330ページ。あとがき以降は含まない)。
…結果は1時間10分49秒だった。
1ページ当たり13秒くらい、挿絵や章の頭のページ(登場人物の略歴が書かれている)などは「読む」ページではないので、そこを除外して計算すると15秒くらい、…本当に「可能な限りの速度で読んだ」のか怪しい結果である(笑)。もっとも自分は昔から「本は一字一句まで読みたくなる」性分なのでどうしても時間がかかってしまうのかも知れない。
時間の有効活用という意味では速く読める方が間違いなく有利ではあるが、いくら速く読めても内容を理解していなければ意味がない。実際過去に
速読大会で優勝した人に「ハリー・ポッター」を読んでもらったところ
「ストーリーを全く理解できていなかった」
という驚愕の(?)結果が出た
…なんて実験結果(?)があるらしい。こういう話を聞くと
と疑問に思う人もいそうだが、ぶっちゃけた言い方をするならこれらのテクニックは「嘘」らしい。実際カリフォルニア大学やNASAの実験で
フォトリーディングは、いわゆる都市伝説の類で、あまり深入りしない方がいいと思います。
とも述べている。自分はその手のトレーニングをした(講座を受けた)事がないのであまり詳しい事はわからない(突っ込んだ事は書けない)が、とりあえず
「速読で本の内容を完璧に理解(記憶)できるのは杉下右京くらいである」
(要は「普通の人間の良くするところではない」)とだけ言っておこう(笑)。
結局のところは
「その本の内容をどのくらい理解しないといけないか」
が全てだと思う。同じ本でも「大雑把に内容が理解できればOK」という人と「一字一句違わず暗唱できるくらい内容を理解(記憶)しないといけない」という人では自然と読む速度(と回数)に差が出るはずである。ラノベは基本的に前者だと思う(というよりよほどのファンでもない限り「しっかり読んでも大雑把な内容以外はじきに忘れてしまう」)ので、話の根幹──りゅうおうのおしごと!だったら「将棋の結果(タイトル戦、順位戦など)」──をおおよそ把握できていれば「読んだ」と言えるのではなかろうか。実際自分は対局とはあまり関係なさそうなところ──特に「ロリコン」「JS」という単語の周辺──はほとんどすっ飛ばした(※2)が、それでも「ストーリーは大体理解できた」と思う。…じきに忘れそうだが(笑)。
最近のりゅうおうのおしごと!は「通常版」以外にも「おまけ」が付いている「豪華版」が出ている。タペストリーだったり「扇ぐたびに壊れそうな音がする」扇子だったり、7巻では「カレー皿」がついていた(いずれも「アニメイト限定」っぽいので違うところで買うと違うものが付いてきたのかも)。…別に欲しいわけでもないのだが(だったら通常版を買えよ、と自分にツッコミ)。
…これは「完結したらおまけと共に全巻セットで売り払え」という事なのかも知れない(笑)。…もっとも自分は「読み終わった本を売る」という習慣がない(ので「まんがタイムコミック」は実家に山のようにある)のだが。
※1…1月12日に「既定の成績を挙げて」五段に昇段している。この記事の内容から「銀河戦の(放送前の)対局で通算100勝を挙げた」としか考えられない(同じテレビ棋戦でもNHK杯は既に敗退、また次期予選は通常2月…の以前に前年新人王戦優勝の実績により予選免除)。
※2…その辺りもしっかり読もうとしたらトータルで2倍以上の時間がかかったかも知れない。特に子供のセリフで時折使われる「オール平仮名のセリフ」はとにかく読みにくい(意味を理解するのに時間がかかる)ので。