前回のパズルの正解。回転・反転したものは同一と見なす。
ポイントとなるのは十字型の各辺の長さ。これがわからないとどこをどう切り分けるかの方針が見えてこない。
正方形の1辺の長さを1m(単位は便宜上)とすると正方形の面積は1㎡(同)。これを十字型に組み替えると「0.2㎡の正方形が5つ」になるので十字型の各辺の長さは「√0.2m」、という事になる。
…ではその「√0.2m」という長さはどこにあるのか? √0.2を有理化(※1)すると「5分の√5」になる。つまり「√5」が分かれば「√0.2m」が分かる。√5は三平方の定理(√1^2+2^2)から下図の場所、つまり「1:2の長方形の対角線」にある。
それを5等分する事で√0.2mがどこにあるか判明する(↑の赤い線・青い線)。あとはこれをベースとして切り分ければ十字型に組み替える事ができる、というわけ。上図の解答は「切り分けるパーツの数を最少にした」場合なので、これより細かく切り分けても「√0.2mがハッキリしていれば」問題ない。
…パズルと言うより数学の問題である(笑)。
※1…分からない人は数学の教科書を開くかネットで調べて下さい(笑)。
以下与太話。敬称略で。
森下九段が残り3戦でB2に残留できる可能性を探ってみた。
…残り3連勝は絶対条件。3勝7敗ではどうやっても下位5人枠に入ってしまう(説明するとややこしいので詳細は割愛)。ただし3連勝してもライバルの結果次第では順位差でアウト。
…現実は非情である(?)。
残り3戦の対戦相手のうち鈴木大介九段とは12月26日に第31期竜王戦3組の初戦でも対戦する(残り2人は青野九段と中村修九段)。こちらも大一番である。常務理事としての任務もこなしながらの対局は楽ではないだろうが、向こうも同じ日本将棋連盟の常務理事だから条件は多分五分である、と思いたい(笑)。
年が明けて1月3日に何年かぶり(記憶違いでなければ神吉宏充七段が現役だった2011年以来)に「大逆転将棋」が復活する。…のだが、今の自分にはBSプレミアムを観れる環境がない。以上。
自分が愛用しているスケジュール手帳(のカバー)。中の手帳のサイズはB6。
左が2017年モデル、右が2018年モデル。左は会合(香龍会・駿棋会)に参加した時にも持って行っているので注意深く(?)観察された方なら見ているかも。
…勘のいい(?)人なら「中身だけで買う事はできなかったのか?」と思われるかも知れない。実際これの価格は3,650円(+税で3,942円)と手帳としてはなかなか高価。しかも箔押しなどの加工も施されているので「価格のうち3,000円くらいはカバーの価格?」と思ってもあながち間違いではなさそうである。
「コレクターズアイテムだから」と見栄を張る事も可能かもしれないが、実際問題として
「中身だけでは売っていない」のでまるごと買うしかない
のである。恐らく自分以外にも「中身だけで売ってくれないか」と考えているファンはいると思われるので、2019年版が出る時には善処(「カバー付き」と「中身だけ」の2種類を販売)してほしいものである。
ちなみに自分は2017年モデル(のデザイン)の方が好きなので中身を入れ換えて使っている(カバーデザインには年が入っていないので知っている人でない限り昨年のものを使い回しているとはわからない)。
…周りの目を気にしてはいけません!(笑)
短期間で同じ演者の同じ落語が2回も放送されたのは意図的なのか偶然(と言うより「気づかなかった」)なのかはわからないが、自分はこの噺が好きなので気にしない事にした(笑)。
「超入門!落語 THE MOVIE」とは一言で言えば落語に「プレスコ(※2)」を当てたもの。普通の(?)落語は演者が一人ですべての登場人物を演じるために(話にもよるが)客の方にも「聴くスキルが要求される」が、落語家の噺に役者の演じる映像をプレスコする事で落語初心者にも話の内容を分かりやすく伝えるのが主眼。元々は特番だったものが週1のレギュラー化された(ただし通年ではない)。来年の元日23:35から翌早朝までこれまで放送されたものが一挙放送されるらしい。
「くっしゃみ講釈」は元々は上方の演目だが東京でも度々演じられる(以前日本の話芸で柳家権太楼が演じていた)。ただし出てくる講釈師の名前(※3)や「のぞきからくり」の歌詞など、部分的に異なる箇所もある。また上方だと見台を小拍子と張り扇で叩く事で臨場感を演出できるので、(そういった「舞台装置」がない→自分の膝を叩く事で代用するくらいしかない)東京の「くしゃみ講釈(※4)」が迫力に欠けるのは避けられない(…と思う)。
ちなみに話の中で桂文珍が
「皆さん、嘘やと思たらいっぺんやってみて下さい。このトンガラシの粉をくすべたこの煙が鼻の穴へ入るとエグエグイくっしゃみが出ますんで。一度やってみて下さい」
と言っているが、自分は試したことはない(笑)。あと上方では講釈師への野次の中に
オケラ 毛虫 ゲジ 蚊にボウフラ セミ かわず(蛙) ヤンマ チョウチョにキリギリスにハータハタ ブンブの背中はピーカピカ
(ハタハタ=バッタ、ブンブ=コガネムシの事)
という謎の歌(?)があり、聞いていて面白いのだが残念ながら意味がよく分からなかった。虫の名前を列挙しているので「お前も虫のようなものだ」という意味なのかも知れないが…
21日にbeatmaniaIIDXシリーズの最新作「CANNON BALLERS」がリリースされた。
毎回何らかの新機能が導入されているわけだが(中には「何だそりゃ?」と言いたくなるようなものも少なくないが)、その中の一つに
下半分の画像のようにグルーヴゲージを非表示にできる、という機能がある(残量を示す数字は非表示にできない)。
「ゲージが見えていると焦る」と言う声が多かったらしく実際の評判もいいらしいが、自分は全くの反対で
「ゲージが見えていないと焦る」。
実際プレイしたが、予想していた以上に「気になって」プレイに集中できなかったものである。
…そうなる(世間と感覚が真逆である)理由して「自分が将棋指しだから」ではないか、という可能性がある(ここで言う「将棋指し」はプロ・アマ両方を含む)。
将棋(や囲碁)には「秒読み」が存在する。持ち時間(秒読み)というのは将棋指しにとって言わば「ライフ(なくなったら終了)」なので、大抵の場合音や声によって「思考に没頭していてもすぐにわかる」ようになっている(チェスクロックも残り秒数の表示に加えて「電子音」や「音声」で秒読み=切れる寸前を知らせてくれる)。
…言い換えるなら将棋指し(や囲碁打ち)にとっては「切迫した状況下でもライフ(持ち時間)が自然に確認できる状態が正常」なのであり、この機能のような「ライフが自然に確認できない状況」は「異常」なのである。ましてや意図的にそういう状況を作り上げると言うのは…
これを将棋に例えるなら「秒読みの音声が存在しない──切れたらいきなり「あなたの負けです」とだけ言われる──」状況で将棋を指すようなものである。そんな状況では「自分の持ち時間(あと何秒で切れるか)が気になって思考に集中できなくなる」はずである(そうでないと言う将棋指し・囲碁打ちがいたら会ってみたいと思う)。
そういうわけなので自分はこの機能の意味(及びこの機能をありがたがる人の気持ち)が理解できない。以前のシリーズでは「ゲージ残量が少なくなるとゲージ残量(○%)の表示が点滅する」シリーズがあったが、自分はその点滅が一瞬でも目に入る事で「ゲージが残り少ないぞ(だから頑張れ)」という事がすぐに分かるので非常にやりやすかったものである(しかし気が付いたらなくなっていた)。
…まぁどう思うか(この機能を使うか否か)は人の勝手だが、何となくこの機能を歓迎(使用)する人というのは「金や時間(生活上欠かせないもの)の管理がいい加減(なくなってからないと気づいて慌てるタイプ)」ではないか、とか思ったりする。
「相貌失認」という言葉がある。
脳障害による失認の一種で、特に「顔を見てもその表情の識別が出来ず、誰の顔か解らず、もって個人の識別が出来なくなる症状」を指す。(Wikipediaより、背景が緑色の文章は以下同様)
先日放送された「相棒16」で初めてこの言葉(症状)を知った、という人もいるかも知れない。何故なら自分がそうだから…
目・鼻・口といった個々の顔のパーツや輪郭などを知覚することはできている。しかしこれを全体として「1つの顔」として正しく認識することができないため、人間の顔の区別がつかない、覚えられないといったもの、男女の区別、表情がわからないといった症状を訴える。よって、発症者は個人の認識を着衣や声といった、顔以外の情報により行っているケースが多い。ただし障害の程度によってはごく近しい人間は識別できているケースもあり、事例によりかなり差異がある。
これを知った時、「もしかしたら自分も(軽度の)相貌失認なのかも」と思った。というのも自分は昔から「人の顔を覚えるのが苦手」で、それこそ「5分前まで会って話をしていた人の顔を思い出せない」なんて事すらある。身近なところだと詰将棋の会合に行って「…誰だっけ?」となる事が多い。著名人や漫画のキャラでも顔と名前が一致しない(というより「どれも同じ顔に見える」)事が結構多い。ただし上記にあるような「ごく近しい人間」や「興味のある人間」の顔は大体覚えている(思い出せる)ので、森下九段の顔がわからない、なんて事はさすがにない(笑)。
先天的に相貌失認を発症する確率は推定2%(50人に1人、つまり学年に1~2人はいる計算になる)らしいので決してないとは言えない話である。もっともこれが原因で生活に困ったという記憶はないので(※5)、これからも何とか生きていく事はできると思う。もっとも加齢によって全体の記憶力が落ちてしまうといろいろと支障が出てきそうだが…
※2…正しくはプレスコアリング(preーscoring)。台詞や音楽などを先に収録し、それに合わせた映像やアニメを制作する事。要は「アフレコ」「アテレコ」の逆の手法。
※3…上方では「後藤一山(ごとう いっさん)」、東京では一龍斎貞山の弟子で「一龍斎貞能(いちりゅうさい ていのう、「低能」にかけた洒落)」。
※4…上方では「くっしゃみ講釈」、東京では「くしゃみ講釈(『っ』がない)」と呼ぶのが一般的である。
※5…人間の個体識別は顔の認識だけでなく声や着衣、体格、振る舞いなど様々な情報を総合して行われており、顔の認識に障害があっても他の機能で代償し、日常生活に支障をきたしていないため、相貌失認を自覚していない人が相当に存在すると考えられる。
…なのでもしかしたらこれを読んでいるあなたも相貌失認の可能性があるかも?