DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

ノスタルジア・fORTE

ノスタルジアが7月19日に「ノスタルジア・fORTE(「f」は音楽記号の「フォルテ」)」にヴァージョンUPされた。
基本的な事は「初代(便宜上そう呼ぶ)」と変わっていないが、アップデート記念とか言って新曲がわんさと(今後配信が確定しているものを含めると20曲以上)追加されたり新しい機能や要素が追加されている。その中のいくつかについて考察してみる。

1.店内マッチング
同一店内の他のプレイヤー(最大4人)と同時に演奏できるモード。曲が同じなら違う譜面難易度でもマッチング可能。
マッチングプレイ時は「アンサンブルコンボ」という要素が追加される。アンサンブルコンボとは簡単に言えば「全員のコンボの合計」で、誰か1人が繋げていれば(言い換えれば「全員が同時にMISSしない限り」)アンサンブルコンボのカウントは継続される
アンサンブルコンボの数によって曲終了後のSTEPにボーナスがつく。500ごとに+1STEP(1000なら+2、以下同様?)、また全員がフルコンボした場合にも+1がつく模様。…計算上は最大『+13STEP(現時点で最多NOTESが「1583」なのでこれの×4÷500で12、これに全員フルコンの+1)』(これに通常のクリア時STEPがあるので全部足すと20以上)になるが、本当にそこまで行くのかどうかはわからない。
当然ながら(?)これをするにはマッチングする相手が必要だし、またその店舗に複数台のノスタルジアがないといけない。悲しい事に自分の近くにはマッチングする相手がいないし、また浜松は1台しか置いていないゲーセンが多い。将来的には(ユーザーからの要望が多ければ)全国のプレイヤーとオンラインマッチングが可能になるかも知れないが現時点ではわからない。

2.片手で演奏
…読んで字の通り。このゲームでは「左手(推奨の)パート」と「右手(推奨の)パート」が色分けされて降ってくるわけだが、そのうちの片方のみを演奏するモード(もう片方のパートは自動演奏になる。音符の色が半透明になるので間違えて弾くことはないはず)。
曲を選び、譜面難易度を選択する画面の下の方(画像参照)で演奏方法を選んでスタート。ついでにこの時に店内マッチングをするかしないかも決める。
イメージ 1

この画面を見てもわかるように、Expert譜面の解禁常駐にはHard譜面を「両手で演奏」してランクA以上を取る必要がある
…パッと見た感じこの機能は「超初心者用」(ある程度プレイしているプレイヤーには全く無意味)というイメージしかわかないが、以前どこかのブログで「プロのピアニストの練習方法」として

『まず右手のパートのみを(勿論右手のみで)練習する』
『続いて左手のパートのみを(勿論左手のみで)練習する』
『両方できるようになったらそこではじめて両手で練習する』

という方法がある、と読んで以来この機能は「ピアニスト目線で言うと非常に有用な機能」であるという事がわかった(実際このゲームのプロデューサーは相当なピアノの腕前らしい)。もっとも片手の演奏だからと言ってゲーム代が半分にはなってくれないが(笑)。
自分もこの意味を身を以て知る機会が…来るのかな?(笑)

3.判定「NEAR」
SOUND VOLTEXシリーズ(※1)に同名の判定があるが別物。音符が降ってくるレーン(下の画像だと青い枠の中)の隣(黄色い枠の中)に対し「NEAR」の判定がつくようになった。ちなみにNormal譜面では隣(黄色い枠)の「さらに隣」までがNEARの判定に入るらしい。
イメージ 2

NEARでも弾けていればコンボは継続される(勿論フルコンボにもなる)。ただしあくまで「救済措置」的な存在なので「点数は0点」
つまり全部NEARで弾いたら「0点でフルコン?」…と行きたいが、特殊音符(テヌート、グリッサンド、トリル)にはNEAR判定が存在しないらしい(NEARにあたる場所で弾いても通常(GOOD以上)の判定になってしまう、少なくともテヌートに関しては自分の目で確認済)ので「0点フルコン」はできないっぽい(特殊音符が1個も出てこない譜面は今のところ存在しない)。前述の「片手演奏」を使えば特殊音符なしにできる譜面があるかも知れないが。

ぶっちゃけ言ってしまうと「ただでさえ広かった判定が更に広くなった」わけで、これによってフルコンが増えた、という恩恵に与った人も多いだろうが(自分もその一人)、その一方でこの判定に不満を持つ人も多い。
その主な理由が「正規の範囲とNEARの範囲を同時に弾いた(弾いてしまった)場合」。この画像で言うと赤い丸の2つの鍵盤を同時に弾いた場合(反対側でも同様)。結論から言うと「完全同時」だったら通常の判定になるが、「一瞬でも外側が早いとNEARになってしまう」。初代だったら外側が一瞬早くても「何もない」(ただし「その後ろ」にある音符を「巻き込んでGOODになる」可能性はある)が、NEAR判定の余計なおせっかい(?)のせいで「初代では通常判定だったものがNEARになってしまう」、つまり「点数が下がってしまう」。特に鍵盤を「指の腹」で弾くスタイルの人はその被害(?)を被りやすい(※2)。
一部の音ゲーにはこういった半端な判定(?)をOFFにできる設定があるのでノスタルジアにも「NEAR・OFF」にできるオプションがつく可能性はあり得る。

「音符の中央を弾けば何の問題もないだろう」
と思った人は「正解」であるが、それができれば誰も苦労しません(笑)

4.グレードシステム
1曲演奏するごとに「グレードポイント(単位が『Grd.』なのでここではこのポイントの事を『Grd.』と呼称します)」が算出され、そのうちの「上位50譜面(※3)」の合計によってグレード(級)が決まる。最初(Grd.が0の時)は「20級」から始まり、「1級」が最上級。IIDXの段位も同じ20段階(「段位無し」も含める)なのは単なる偶然?

自分はこのシステムについて話す時、

「人間の最上位は5級」

という表現をよく使う。…それって見ようによっては「4級以上の人は変人か化け物(要は『人間以外の何か』)である」と言っているようにも取れるが、「自分が5級だから」こういう表現を使っているわけではなく(笑)、このシステムの仕様を精査するとこの表現が上級者を侮辱しているものではない、むしろ「言い得て妙」とさえ思えるようになる。

まずはそれぞれのグレード(級)に到達するのに必要なGrd.を示す。

1級 5500 110/曲
2級 5400 108/曲
3級 5250 105/曲
4級 5000 100/曲
5級 4500 90/曲
6級 4000 80/曲
7級 3000 60/曲 (…以下割愛)

隣に「1曲当たりの平均点」も書いたが、この平均点がこのシステムの重要なポイントである。
曲ごとのGrd.は譜面のLvや難易度、点数やMISSの数、最大コンボ数などによって決まる(具体的な計算式はわかっていない)が、理論値(100万点=「ランクP」)が存在する以上Grd.にも曲ごとに最大値が存在する。例えばようこそジャパリパークへ」のNormal譜面の理論値は24.79Grd.である。
イメージ 4

自分は人間なのでこれより難しい譜面の検証はできない…というのは冗談としておく(笑)。もっとも全ての譜面を理論値基準で話をするのはそれこそ人間ではなくなってしまうので、「それぞれのLvの譜面をSコン(ランクでフルコンボ)」した時のおおよそのGrd.で考えてみる。

Lv8 85Grd.(同じSコンでも点数によって差が出るので「概ね80~90」と考えて下さい。以下も同様)
Lv9 95Grd.
Lv10 105Grd.
Lv11 115Grd.?

例えば5級を目指す場合は「平均で90Grd.」が必要になる。この時Lv8の譜面では(Pでも取らない限り)必要な平均点を満たせない。しかしLv9でSコンできればLv8Sコンの不足分をカバーできる…という具合に補完できれば平均90Grd.を目指すことができる。ただしLv8とLv9だけでは50曲に満たないので実際はLv10以上の譜面もプレイしないと5級には届かないが。
では4級を目指す場合は? …必要なのは「平均で100Grd.」である。となるとLv8譜面(平均で85Grd.くらい)は完全に「お呼びでない」。それどころかLv9譜面でも(Pでも取らない限り)必要な平均点を満たせない。つまりLv9譜面の補完をLv10以上の譜面で行う事になる。
…Lv9とLv10を全曲Sコン? ハッキリ言ってしまいます、普通の人間の成せる業ではありません(笑)。
しかもこれを書いている(8月11日)時点でLv9とLv10の譜面は共に20曲(※4)しかない。つまりあと10曲を「Lv11以上の譜面(勿論平均で100Grd.以上取れるもの)」から調達しないといけない。…ほとんど嫌がらせのレベルである(笑)。

そういう理由から「人間の最上位は5級」になるわけである。無論4級以上を取得している人間は何人も存在するが、よほどのセンス(才能)根性(努力)情熱がないと到達できる領域ではないと思う。残念な事に自分はそのどれも持ち合わせていない(笑)。
…3級より上? 自分には想像もつかない世界ですね(笑)。それこそ「人としての何か」を捨てる覚悟がある人でないと…

…最後におまけ(?)のプレイ動画。
 
プレイ終了時に思わず「ぎゃああああ!」と叫んでしまいそうになった(実際ミスした時に「叫ぶ」事が自分はままある…)。

…これがセンスも根性も情熱も持ち合わせていない人間の限界だ、なんてね(笑)。

…この時は録画中だった(声が入ってしまう)ので何とか堪えた(笑)が、もし本当に叫んでいたらその後ちょっとした「騒動」になっていた可能性がある(※5)。


※1…今回のアップデートイベントの一環で「楽曲交換イベント」があり、期間内にノスタルジアと対象機種をプレイするとそれぞれに収録されている曲(1曲ずつ)が「交換」という形で解禁される。SDVX(略称)もその対象で、自分はそれのためだけにこのゲームを1回だけプレイした
…という人は他にもいると思う。

※2…特に「指の長くない人が」「間隔の広い2つの鍵盤を同時に弾く」場合はどうしても鍵盤を指の腹で押す形になってしまいがち。

※3…このシステム(集計方法)自体はギタドラの「スキルシステム」とほぼ同じだが、ギタドラは1曲の中の「もっともスキルポイントの高い譜面のみ集計」なのに対し、ノスタルジアの場合「そのGrd.が上位50位以内だったら同じ曲から2譜面以上が集計される」。
イメージ 3

◆マークがついている譜面が集計対象になっている。もしこれがギタドラだったらHard譜面の「80.19Grd.」は無条件で(?)集計対象外である。

※4…同Lvの譜面でもExpertとHardでは計算方法が違うっぽい(Hardの方が軒並み低くなる)のでこの数字にはHard譜面の数を含んでいない。

※5…気合の入った音ゲーマーだったら
「この動画は8月5日に「シルクハット川崎ダイス」でプレイした時のものです。」
と注釈をつければ「騒動」の意味がわかると思います。