DJカートン.mmix

他人に完璧を要求するのは質の悪い潔癖症のようなものだ。

気になる話、どーでもいー話

このブログの訪問者数がいつもとは全然違うペースで伸びている。思い当たる節がなくてもアクセス解析(※1)」でどこから──どういう検索ワードから──来たのかがわかるのだが、その要因となっている検索ワードが

詰将棋の奇数手目


…何のこっちゃ、と思った。詰将棋の奇数手目は受先のフェアリーでもない限り「攻め方の着手」、つまり王手である。それ以外の何物でもないはずである。何故こんな単語が検索ワードになるのだろう?

将棋界は俄かに賑やか(?)である。…が、

・電王戦、Ponanza連勝で幕
…はいはい、そーですか(笑)。

藤井聡太四段、連勝記録更新中
…正直数字にはあまり興味がない。あるとするなら「誰が連勝を止めるのか」。
今後の対局予定の中では竜王戦の決勝トーナメントで増田康宏四段と当たる事が決まっている。
「東の増田、西の藤井」が公式戦で初めてぶつかる。近い将来に訪れるであろう「増藤時代」の第1章、というと何だか大仰な表現という気もしないが(笑)、ここで増田四段が連勝を止める、という事にでもなれば森下九段の予言?(※2)がちょっと形を変えて実現する事にもなり、新しい時代の幕開けとしてはとても劇的だと思う。

叡王戦が8番目のタイトル戦に
電王戦終了後も叡王戦は継続する、と言われていたので、自分は
「準タイトル戦にでもなるのかな」
と思っていた。準タイトル戦というのは正式な用語ではない(と思う)が、今の朝日杯将棋オープン戦の前身である「朝日オープン将棋選手権」は一般棋戦でありながら決勝戦は前年の選手権者との挑戦手合制であったために「準タイトル戦」と呼ばれ、九段昇段への条件の一つ「タイトル3期」はこの棋戦の結果も含まれていた(※3)。この棋戦は名人戦が朝日・毎日の共催になった2007年度に挑戦手合制でない「朝日杯将棋オープン戦」にモデルチェンジ(?)され、準タイトル戦は将棋界からなくなっている。
叡王戦は第3回からそのような準タイトル戦ではなく他の7大タイトルと同格の(厳密に言うなら序列第3位の)タイトル戦に昇格する事になる(※4)。
予選はこれまでと同じ「段位別」、本戦もほぼ同じ(ただし持ち時間は3時間)だが、七番勝負(1日制タイトル戦の七番勝負は史上初である)は将棋界初となる「変則持ち時間制」。事前の振り駒(※5)で第1局(~第6局)の手番を決めると同時に「1時間・3時間・5時間」をどの順番で行うかが決まる。
…このシステムはてっきり主催者(ドワンゴ)の意向かと思いきや、佐藤康光会長の考案によるものだという。将棋の指し手だけでなく、棋戦のシステムについても「天衣無縫」ぶりが発揮されている(笑)。

…タイトル戦昇格については「電王戦でプロ棋士の権威を失墜させた事への代償」なんて穿った見方もできてしまうが、棋戦が増えるのは将棋界にとってマイナスという事はないと思う(何せ昔はもっと多かったから)。もっとも自分の場合「森下九段が活躍してくれれば」が評価の基準なので何とも言えない(笑)。

三浦弘行九段と日本将棋連盟との間に和解成立
…正直言ってこの件に対しては何を書いていいのかわからない。世間の見方はともかく、自分は今回の事件に関する「犯人」は週刊文春だと思っているので、そちらの方と何らかの進展(和解とは限らない)があるべきではないかと思う。
ちょっと話がズレるが、先日「世界3大レース」の1つに数えられる「インディ500(インディアナポリス500マイル)」で佐藤琢磨選手が日本人として初めて優勝を果たしたが、その件に関してツイッター

「メモリアルデー(戦没者追悼記念日)の週末に日本人ドライバーがインディアナポリス500を制したことにとても不快感を覚える」(※6)

とコメントしたスポーツ記者が激しく抗議されるという出来事があり、その記者はすぐに記事を削除、謝罪のコメントを出したがそれもむなしく(?)その記者は所属するデンバー・ポスト社から即日解雇されている
今回の三浦九段の件に関しても同じような事ができたのではないか、と思う。つまり事の発端となった記者の処分と謝罪、という事が。それが行われないうちは将棋界に平穏が戻ったとは言えないと思う…

…いろいろあったわけだが、そんな中自分が強い興味を示した出来事は…

・森下九段が竜王戦昇級者決定戦で勝利
4月26日に行われた髙崎一生六段との一戦、負けていたら4組降級だったが勝利して来期の3組(以上)が確定した。正直言って森下九段には「竜王戦3組」「順位戦B級2組」なんて場所は役不足だと思う。…完全に贔屓だけど(笑)。それに現時点では他に勝ち残っている棋戦がない(もうすぐ順位戦王位戦が始まる、棋聖戦は1次予選免除なのでもう少し先)ので、ここで負けていたらしばらく公式戦がない、という事態になっていたし。

・増田康宏四段がNHK杯1回戦で勝利
…重要なのは2回戦で花村一門の深浦康市九段と対局する事、そしてその将棋を解説するのは森下九段を置いて他にいない、という事だけど(笑)。その森下九段は6月4日放送のNHK杯に「対局者として」登場する。…解説(トーク)をする姿もいいけどやっぱり棋士は対局する(そして活躍する)姿が一番である。
…そう言えば、先日放送されたNHK杯で解説を担当した渡辺竜王持駒を「貼る」という表現を使っていた。何だか非常に懐かしいものを聞いたような気がした(笑)。
以前出版された森下九段の対振り飛車実戦集「森下の四間飛車破り」「森下の対振り飛車熱戦譜」(どちらも今ではプレミア本と言える)が1冊になって復刊される。掲載される棋譜は全部で100局(前者が80局、後者が20局)。以前森下九段が「この3冊(「森下の矢倉」を含んでいる)は是非復刻して(多くの将棋ファンに読んで)ほしい」と仰っていたが、それが実現される(※7)。
…オリジナルを持っていない自分としては借金してでも買わなければならない1冊である(…この表現、以前も使ったような?)。しかも「受注生産」なので今機を逃したらもう手に入らないかも知れない。なので自分は光速で予約(笑)。
オリジナルの出版時期から考えて今流行りの角交換四間飛車棋譜はあるわけがない(もしかしたら藤井システムですら怪しいと思う)が、「手厚い陣形から優位を拡大する指し回し」は四間飛車以外の対振り飛車にも通ずるものだと思う。

手元に届いたら森下九段に揮毫してもらえたらいいな、と思う(笑)。


※1…5月27日分に関してはこれを書いている時点で「集計が遅れております」(つまり表示されない)。…ちゃんと対応しているのかな?

※2…両国将棋学術会員なら知っている「森下九段の増田四段への評価」。事あるごとに愛弟子の事をそういう表現で評価しているそうだが、増田四段本人はその評価が「結構嫌」だそうである(のでこういうところでその内容を書くわけにはいかない)。

※3…深浦康市九段は「朝日オープン1期+王位2期」の成績で2008年に九段に昇段している。

※4…「王座戦以来34年ぶりの新タイトル」とアナウンスされているが、その王座戦も元々は一般棋戦だったものがタイトル戦に昇格している。

※5…通常は第1局の開始直前に振り駒が行われるのでこれも異例。おそらくは電王戦の伝統(?)を引き継いでいるものと思われる(ので振り駒そのものもドワンゴの招いた「著名人」によって行われるのかも知れない)。

※6…原文は
Nothing specifically personal, but I am very uncomfortable with a Japanese driver winning the Indianapolis 500 during Memorial Day weekend.

※7…「森下の矢倉」の復刊は現時点で予定はない様だが、こちらはオリジナルを持っているので…(笑)