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それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

桂文之助独演会(9月17日)

…行ってきました。別にボートレースで儲けたから、とかいう理由ではなく(笑)、とにかく文之助師匠の落語を聴きたい、ただそれだけ。たとえボートレースでおけらになっていても行きました(自分は基本的に「おけらになる前提」で予定や予算を組むようにしている)。

本題に入る前に、この前の週に所用で名古屋方面に行った時の事、浜松駅→豊橋方面行の電車が超満員(これ以上乗れない)+ホームも人があぶれてホームから落ちそうなくらいの超混雑。それこそ「都内のラッシュアワーでもここまで混雑する事ってあるのか?」というレベル(おかげで1本後の電車に乗る羽目に)。そして彼らのほとんどが似たような黒いTシャツ着用(その中で白いTシャツを着ていた自分は非常に目立つ)。
「…一体何の集団よ?」
彼らのほとんどは弁天島駅(浜松から下り方向に3駅)で一斉に降りる。その弁天島駅のホーム(非常に広い事で有名)がまるでイベント会場(の入場整理)のように柵で区切られている。…どう考えてもただ事ではない(?)ので、帰宅後に彼らが来ていたTシャツに書いてあった文字「ONE OK ROCK」で検索してみると…

「…知らんがな。」

この日にこんなイベントがある事も知らなかった以前に「彼らの存在すら知らない」(昔からその手の話には疎い)公式には「ワンオクロック(1 o’clock=『1時ちょうど』との掛詞)」と読むそうだが、彼らの名前を字面通り「ワン・オーケー・ロック」と読んだ時点でファンからしたら「アウト」なんだろうな、とか考えたり。
この日のイベントの為に会場の対岸にあるボートレース浜名湖(しかもレース開催日)の駐車場の一部が貸し出されている(電車から見えた駐車場はほぼ満車だった。週末とは言え開催されているのは一般戦、見た瞬間は「何で?」と思ったものである)。JRで1駅かかる距離の施設(駐車場から会場まで往復するシャトルバスが出た)の駐車場を使わせてもらうとか規模が半端でない。一体(駐車料金3,000円のうち)いくらがボートレース浜名湖の「取り分」だったのだろう、とか考えたり(笑)。
いずれにしてもこんな日にぶち当たるとは何とも「巡り合わせが悪い」としか思えない。次の新居町駅で降りたスポーツ新聞を持ったおっさんも明らかに不機嫌そうな顔をしていた(笑)。
「どうせぶち当たるなら万舟が当たれ」
とか思ったものである(※1)。

これと比べたら今回の旅程はある意味「楽勝」という感じ。行きの夜行バスは予約制なので混むわけがないし、会場の「新神戸オリエンタル劇場」の収容人数は600人弱、前述のイベントは2日間で10万人以上を動員した(つまり1日当たり5万人)というのでその100分の1である。もっとも落語とロックバンドのライブを比較する意味はあまりないけど…
16日の23時49分に浜松駅を出発する。…以前も同じような事を書いたような気がするが夜行バスは非常に寝心地が悪い(笑)。なかなか寝付けない上に「午前5時に京都駅到着のアナウンスで起こされる」ので完全に寝不足。そこから神戸に着くまでの2時間くらいで「二度寝」するがそれでも足りない。高座の最中に寝たら洒落にならないぞ…(※2)

大阪駅、USJを経て7時20分頃神戸三宮駅に到着。…さて、時間まで何をしようか(笑)。 …とりあえずこれでも見ておくか、という事で(?)駅から徒歩3分、神戸市役所の隣(北側)にある「日本最古の花時計」。
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マクドで朝食を済ませて… やる事がない。正確には「予定を立てていない」。仮に予定を立てるとしても13時くらいに新神戸オリエンタル劇場(三宮から地下鉄で1駅)に入るとして使える時間が5時間強と実に中途半端。結局その時間の大半をゲーセンでブラブラして過ごす(この日は暑かったので当てもなくあまり歩き回りたくなかった、というのもある)。
神戸なので昼食は神戸牛、なんて事も考えたがさすがにそこまで予算の余裕はない(※3)。かと言って普通に(?)ラーメンとかマクドとか言うのも味気なさすぎる。…と考えていた矢先に偶然見かけた暖簾が「神戸牛ラーメン」。今回の旅程に相応しい(?)昼食だと思った。
店名は「神戸牛らーめん 八坐和(やざわ)」。「やざわ」の店名が示すように店内で流れている音楽や内装は…(皆さんのご想像どおりだと思うので以下略)
牛骨スープに自家製麺と神戸牛のチャーシューとトッピング(これで基本メニューの「並」)で830円。牛肉の使用度合いを考えると「採算取れるのかな」と余計な心配をしてみたり(グループ店だから多分大丈夫なのでしょう)。
13時くらいに地下鉄西神・山手線新神戸駅へ。三宮駅の上りホームと下りホームが別のフロアにあるのは珍しい構造だな(どういう理由なのだろう)、と思ったり。
1330開場(1400開演)なのでそれまで周辺(特に会場~新幹線駅までの距離や新幹線の時間)を見て回る。…駅のすぐ後ろが山。ロープウェイ(神戸布引ロープウェイ)が伸びている。…こっちで時間をつぶせば良かったかも、とちょっと後悔(笑)。

この日の演目は次の通り(以下敬称略)。
桂 弥太郎「寿限無
桂 文之助「つる」
桂 まん我「野ざらし
桂 文之助「三枚起請
 ~中入り~
桂 文之助「般若寺の陰謀」

桂弥太郎は米朝吉朝~吉弥の弟子、桂まん我は米朝~枝雀~文我の弟子桂文之助とは同じ高校(兵庫県立兵庫高等学校)の先輩後輩の間柄でもある。
中入り前の4席に関してはわざわざ自分が解説する必要もないでしょうから(笑)、最後の一席「般若寺の陰謀」について簡単に説明を。これは古典落語ではない(今回の独演会の案内を見ると「小佐田定雄(落語作家)作」とある)し、桂文之助以外の噺家がこれを演じているところを(自分は)見たことがないので知っている人が少なそうな噺なので。

般若寺のおっさん(和尚さん。「お」にアクセント)が参詣客を集めるために何か策はないかと見世物師に相談を持ち掛けるところから噺は始まる。「般若寺」という寺は奈良県にあるものを筆頭(?)に全国に存在する(浜松にもある)がそれらとは関係なく、おそらく参詣客のいない(=金のない)寺のおっさんに
「般若寺の和尚が般若湯も飲めんとか洒落にならん」
と愚痴らせるために般若寺と名付けたのだと思われます般若湯=寺の符丁で酒の事)
それはさておき、おっさんは参詣客を集めるためのアイデアとして
『この寺にはイエス・キリストの墓がある』と触れ回ろう」
「寺の裏にある池を釣り堀にして料理屋でも始めよう」
といった寺としてあるまじき事を考える中、その見世物師は「その池に龍が棲んでいて、○月に龍が天に昇る」という噂を撒いてそれを見に来た人を相手に商売をしよう、と持ち掛ける…

YouTubeに動画があるので興味のある方はそちらの方をご覧下さい(音声だけなので「お聴きください」の方が適切でしょうか?)。

…おっさんの無茶苦茶っぷりは必見(?)です。

文之助師匠の3席(+2席)を存分に楽しんで帰路につく。…これだけの為に往復交通費(割引を使っても16,000円くらい)をかけているのだから我ながら酔狂なこっちゃ、と思わなくもない(笑)。
帰りは会場で買った「THE 枝雀(CDとDVDの2枚組)」を聴きながらひかり号(浜松に止まるので乗り換え不要)で。…新大阪に着くくらいまでは起きていたが、高座で寝ないように必死に頑張った反動(?)かも知れない、気が付くと名古屋を過ぎていた。CDは終わっていた(笑)。帰宅してDVDの方を見ていたらそっちでも眠ってしまった(笑)。


※1…その願いが通じたのかわからないが、その3日後に(蒲郡ヴィーナスシリーズの優勝戦で)万舟GET(笑)。「展開によっては1-5があるかも」と抑えで買ったのが会心の一撃となる。自分が考えた展開予想とは全然違った(豊田結選手の2マーク好旋回で2着逆転)が結果が良ければ全然OK、という事で
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※2…自分の左隣に座っていた白髪のおばちゃん(開演前と中入りの時間に「ポケモンG●」をやっていた)は上演中に普通に(?)寝ていたけど…

※3…「↑が当たっているだろう」って? …今回の往復交通費とチケット代でこれ以上かかっていますから(笑)。
…調べてみたがやっぱり高い。例として高級部位として有名な「サーロイン」の180gで12,800円。…ボートでおけらになった、と考えれば食べられたかも知れない(笑)。