「週刊将棋が2016年3月30日号をもって休刊」
であろう。
との事だが、時流が原因とは言え子供の頃から慣れ親しんだ新聞がなくなるというのはやはり寂しい。
ところで定期刊行物(雑誌や新聞など、文字通り定期的に刊行される出版物の総称)が発行終了になることを俗に「休刊」と言うが、
「復活させる予定(見込み)がないのに何故『休』という字を使う(『廃刊』と言わない)のだろう?」
という疑問を持った人は多いと思う(自分も思った)。 …調べてみたがハッキリとした事はよくわからなかった。以前どこかで聞いた記憶がある
「休刊」としておけば「定期刊行物コード(※1)」を流用できるから
、というのが有力な理由っぽいが…
「2015冬・順位戦解説会」(サブタイトルはまだ決まっていない模様)
に決まったようである。…ほとんどの人にとってどうでもいい事だろうが(笑)。
以前ここでも紹介したライトノベル「りゅうおうのおしごと!」の中に、(仮)という表記に対しわざわざ「カッコカリ」とルビが振ってある箇所(初版本で105ページ)がある。しかも何故か片仮名で。
…調べてみた。実にあっさりと意味、というか出典がわかった(同書での「(仮)の次の行」と「その次の行」の意味もわかった)。
「…今後は(仮)という表現を使うのをやめようか」
なんて事を一瞬考えた。しかし(仮)自体は「それ以前から使われている」単語だし、(仮)には「(笑)⇔w」のような代替単語が(多分)存在しないのでいささか消極的ながら(仮)の使用はセーフ、という事に(笑)。
10月24・25日にわたって行われた「第5期加古川青流戦決勝三番勝負」は稲葉聡アマ(わざわざ書かなくてもいいかも知れないが稲葉陽七段の実兄)が増田康宏四段を2勝1敗で下して優勝、アマチュア選手(日本将棋連盟の表記に倣った表記)が棋戦優勝するという快挙を成し遂げた。
アマチュア側から見れば「快挙」だが、プロ側から見たらどうなのか、はわからない。もしかしたら12月の順位戦解説会でそのあたりの話が聞けるかも知れない(何と言っても敗れた増田四段は森下九段の弟子だから)。
こういう時に(主にネット上で)騒がれるのがその人に対する処遇。と言うのは日本将棋連盟という組織には「特殊な事例はそれが起こってから処遇を決める」という悪習(?)がある──そしてそういうのを叩くのが好きな輩がネットの世界にはとにかく多い──から。近年だと「奨励会員が新人王戦で優勝した場合の処遇」がある。これに関しては「優勝した奨励会員には進行中の三段リーグ終了時に次点がつく」というルールが「それが起こってから」決められた(※2)。
今後こういった「特殊な事例」として考えられる事は…
・アマチュア選手が新人王戦で優勝した場合
・アマチュア選手がタイトル挑戦を決めた場合
…個人的な見解を述べると、後者に関しては「プロ棋士の昇段規定」(「タイトル挑戦で五段」「竜王挑戦で七段」)が存在する項目なので、それを援用してその日付でプロデビュー(順位戦は次の期からC2で参加)、という形で問題ないと思うのだが…
※1…日本で発行されている定期刊行物を管理するために使われている13桁+5桁の識別コード。正しくは「定期刊行物コード(雑誌)」、つまり『カッコザッシ』(←わかっていてこういう書き方をいています)までが正式名称。勿論週刊将棋にもコードは存在する(1面、発行日のすぐ下にあるバーコードがそれ)。
これの有効期限(休刊から2年)の間に新たな定期刊行物を出版することになった場合、「休刊」した定期刊行物の定期刊行物コード(雑誌)、正確にはコード中の「雑誌コード」──前から5~9桁目までの「5桁の数字」──を流用する事で雑誌コードの新規取得という手間をかけずに(雑誌コード上では「復刊」の扱いとして)新たな定期刊行物を「創刊」できる、というからくりらしい。
※2…追記として
「進行中の三段リーグで降級点を取った(4勝以下だった)場合はその次点は取り消される」
「新人王戦の次点2回では『次点2回でフリークラス四段への昇段』資格を行使できない」
とある。