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それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

スポーツの秋(?)・ボートレース編

以前も書いたが自分にとって「ボートレースは(モーター)スポーツ」である。もっともスポーツであっても実際に行うことはできないのだけど(ボートレーサーは「国家資格」が必要なので)。

先日(11月13日)およそ半年振りにボートレース蒲郡に行ってきた。
そう言えばここのイメージキャラ「トトまる」(下の写真は5月に来場した時のもの)は先日のゆるキャラグランプリ2014」のご当地キャラランキング(※1)で37位(1168体中)、総合でも42位(1699体中)と健闘(?)されたようである。
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愛知県内を走るJRにはボートレース蒲郡の中吊り広告が出ている(たまに豊橋~浜松間でも見られる)。月単位で更新されており、下の写真は今月(2014年11月)のもの。
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このように一言添えられているのだが、中には下の写真(画像データが「2012年11月」となっていた)のような「受け」を狙っているとしか思えないキャッチコピーがあったりする(むしろこういうものの方が多い)。これを見る度に「これを考えているのはあの高橋アナに違いない」と思ってしまう(笑)のだが実際はどうなのだろう。
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ちなみに本当に「ボートレースのボートにブレーキはない」ので(競輪の自転車やオートレースのバイクにもブレーキはついていない)、停止させるには(スロットル)レバーを放る、あるいはモーターを止めて後は自然に減速するに任せるしかない。

この日行われたレースは「ヴィーナスシリーズ第9戦 第1回蒲郡かぐや姫誕生祭」の最終日。「ヴィーナスシリーズ」というのは登録(デビュー)16年未満の女子選手のみが出場する(できる)レース
似たようなレースに「オールレディース」というのがあるが、こちらは登録年数問わず全ての女子選手が出場可能、優勝すると8月初旬に開催される女子王座決定戦(レディースチャンピオン)」に優先出場できる(ヴィーナスシリーズは優勝しても優先出場は無い)。
他には登録6年以内の選手が出場する「ルーキーシリーズ」や45歳以上の選手が出場する「匠シリーズ」というものもある(これらは規則上は男女不問だが基本的に男子しか斡旋されない)。

以前も書いたが蒲郡は通年ナイター開催なので通常は14時くらいの開門(第1レースの開始は15時くらい)なのだが、この日は福岡の周年記念(※2)の場外発売があったので開門が10時。
自分は12時過ぎに到着すると一目散に指定席エリアへ。前回は「ムーンライトシート」を使ったので今回は更にその上の「ロイヤルシート」を使ってみることに。
ムーンライトシートは各席にモニター(チャンネル変更可能、NHKも見られる)があり、フリードリンクサービス(JRAの指定席にはないサービス)があるが、ロイヤルシートはそれに加えて
タッチパネルモニター設置(購入できるレースの詳細情報を見る事が出来る)
食事のケータリングサービス(席まで届けてくれる)
在席投票システム完備
がある。料金は1日2,500円。凄く高そうにも見えるがJRAの指定席はもっと高い
「在席投票システム」は文字通り席から立たずに、しかもマークカードを記入せずに舟券を投票できるシステム。以前紹介した「e-じゃんカード」をカードリーダーに設置して利用する。ちなみにe-じゃんカードがないとモニターを使うこと自体ができないので、e-じゃんカードに入会せずにこの席を使う意味はほとんどない

席はこんな感じ(矢印の先にあるのがカードリーダー)。一つの席に2人座れそうな広さがあるが「1人用」
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実際に見るまではそんなに広い席だと思っていなかったので
「これだったらPC持ち込んでブログを書いたり柿木将棋で詰将棋を作れたりできた(前回の記事も13日中にはアップできたかも知れない)よな」
とちょっと後悔している(笑)。次回来場する時はPCを持っていこうと思う…って、ボートレース場に何をしに行くのだろう(笑)。ちなみにAC電源はあるがネット回線サービスはありません。

この写真のように指定したレースのオッズが表示される。ちなみにこれはモニターの「右半分」なので、左半分には実況や出走表などの各種情報を表示させることができる。左端の大きい数字(艇番)が1着、上の数字が2着、オッズの隣の小さい数字が3着、というのはわざわざ書くまでもないか(笑)。
そのオッズの所を触れるとその組み合わせを購入できる(画像が切れているが右下の「購入へ」を押し金額を入力して購入完了)。左側の「1」や「2」を触れるとその艇を1着とした全ての組み合わせ(20通り)を、「1」のところにある「2」を触れると「1-2-○」の4通りを一度に指定できる。
上のほうにある「消し」を押すとその艇に関するオッズが消える(購入できなくなる)ので、例えば6を「消し」た後に左側の「1」を押すと「1-2345-2345」の計12点の指定となる。これを使うと競馬の「フォーメーション」のような買い方も簡単に購入できる(※3)。
言葉だけだといまいち説明しづらい(苦笑)この画面にはないが通常のマークカードのような「流し」や「ボックス」で購入する方法も可能。
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的中するとこんな画面(花火はアニメーションする)が表示され、払戻金が自動で入金される(フライングによる返還に関しては表示されない)。
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この日は勝戦に出場する6選手の公開インタビューがあった。女子選手の中でも人気実力とも上位の選手ばかりだったので、インタビュー中はファンのプレゼント攻め・サイン攻めが。
下の写真はインタビュー終了時のもの。どれがどの選手かは出走表と照らし合わせて下さい(向かって左から6号艇→1号艇)。
この日はこれを見に行った以外はほとんどロイヤルシートの自分の席から動いていない(笑)。
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指定席では蒲郡、福岡(前述の周年記念)以外に江戸川、平和島のレースも購入できたが、予想が面倒だったのとそこまでの資金がなかったので蒲郡と福岡の後半数レース以外は手を出していない。
福岡12R(ドリーム戦)は「3-1-2」「3-1-4」の2点勝負。 …結果は「3-1-。まるきり外すより腹立たしい(笑)。予想屋には「3着は流せ(全部買え)」という人が多いが正にそのとおりである。

競馬でいうところの「返し馬」にあたる「展示航走(※4)は実況中継でも見られるが、レースの合間に見られる練習航走は本場にいないと見られない。中でも2人(以上)の選手が同時に走る「足合わせ」は重要な情報だと考える人も少なくない(自分はあまり見ていないけど…)。
競輪やオートレースはよくわからないが、少なくとも競馬でレースの合間に競走馬がコースを走る(返し馬をする)事はないので、競馬しか知らない人がこのシーンを見ると多少の違和感を覚えるかも知れない(自分は覚えた)。
ちなみにこれは「スタート特訓」と言われるもの(大時計の針が回転している)。文字通りスタートの練習や勘合わせなどを行う。
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そんな中、通常はネームプレートと(直後に出走するレースの)艇番をつけているところ、艇番の代わりに「試」や「訓」のプレートがついているボートが走っていることもある。
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「試」…(多分)試運転の略。その日のレースが終了した選手の(翌日以降のための)試運転レース場によっては「試」をつけずに走る事もある。当然ながら(?)最終日にこれが走っている事はない。
「訓」…(多分)特訓の略。その節に出場しない選手の自主的な練習。予備のモーター、ボートを使用している。
つまり艇番をつけている〔いない〕=その後のレースに出走する〔しない〕事が一目でわかる。
ちなみにこの写真の「酒井」選手(※5)は女子に囲まれて(ネームプレートの文字の色で性別がわかる)1レース開始前から12レースの直前まで精力的に走っていたこれは4日後のデビュー戦(17日開幕の「東海ウォーカーキング決定戦」)に向けての特訓だったと思われる。

勝戦「私を住之江に連れてって舟券で勝負。
「当たれば年末の住之江(賞金女王決定戦)の旅費&軍資金に当てられる」、早い話が「穴狙い」だがあえなく撃沈(苦笑)。一応穴狙いと言ってもそれなりの根拠?(詳しくは割愛)はある舟券だった…つもり。別にこれを外したから年末の住之江行きがお預けになるわけではないけど。

結局この日の収支は優勝戦で負けた分くらいのマイナスで終わる。それ以上に指定席料金(2,500円)+往復の交通費(1,940円)という「費用」のほうが大きかったり。

…どう読んでも「スポーツを楽しんでいる」ような記事とは思えない(笑)。


※1…トトまるの所属は蒲郡市役所競艇事業部なので「企業キャラ」ではない。

※2…全国24のボートレース場で年1回行われる「開設○周年記念競走」の事。グレードはGⅠ出場するのは全てA1級の選手
「福岡チャンピオンカップ」「オールジャパン竹島特別」などのように各場ごとに正式名称がある。若松・芦屋・唐津の3場の周年記念の正式名称を即答できた貴方は立派なボートレースマニアです(笑)。

※3…ボートレースの「流し」舟券1着・2着・3着のうち最低1つは1艇に固定しないといけないので、例えば「12-12-全」(1-2-○と2-1-○、全部で8通り)などという買い方ができないもしこういう買い方をしたい場合は流しで「1-2-全」と「2-1-全」の2つを買う通常のマークカードで全8通りを地道に塗って購入する必要がある。
電話投票だとフォーメーション買いが可能らしいが、自分は加入していないのでよくわかりません…

※4…本番直前のスタート練習とも言える「スタート展示」、コースを1周半してボートの動きを見られる「周回展示」を合わせてこう呼ぶ。
一時期はスタート展示のない時代があったそうで、今でも「スタート展示はやめろ」と主張する競艇狂(?)は少なくないようである(個人的には「あったほうがいい」ようにも思えるが詳しいことはよくわからない)。ちなみにボートレース宮島では11月のレースは試験的に「全レーススタート展示無し(周回展示はあり)」で行われている。

※5…愛知支部所属の酒井陽祐選手。前職は消防士だそうである。
ボートレーサーの訓練学校「やまと学校」は中卒~30歳まで(他の競技で一定の成績を修めた経歴のある「スポーツ特別枠」に関しては年齢不問)受験資格があるので、16歳とかでデビューする選手がいる一方で前職があるレーサーも珍しくない。