DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

今回はゴールデンウィーク前後の出来事を。

自分の手元に詰パラ5月号が届いたのは5月1日。続いていた「前月到着連続記録」は5ヶ月で途切れた。…別にどうでもいい話ですが(笑)。

先日「相棒-劇場版Ⅲ-」を見てきた。1ヶ月の間に2回(2作品)も映画館に行ったのは自分の中では史上初(笑)。(GWの狭間の)平日だったせいか思った以上に客が入っていなかった。
「相棒」は時に「タイムリーな話題」かつ「容易に(万人が納得できる)答えの出ない問題」を題材とすることが多い(そんな中でも毎回相棒の、というより「杉下右京としての答え」は出す)が、今回もそれに分類されるのだろうか。
あまり詳しくは書けないが、犯人の言い分に対する右京の反論はなかなか名言だと思う。「そうか、○○○は○○○だったんだ」、と。

パトレイバー(実写版)や「相棒シリーズ X DAY」を見た時も思ったのだが、「本編が始まる前の予告」が無駄に長い、と思う。相棒・劇場版Ⅲの時は上映開始時刻からおよそ16分(手元の時計で計測、本編直前の「撮影禁止の警告」は含めていない)も「予告編」だった。
定期的に映画館に行く人ならともかく、自分のように特定の作品しか用がない、という人にとって16分という時間はあまりに貴重。そしてその予告の中に「見たい」と思う映画がないから困ってしまう(笑)。唯一の例外は「WXIII 機動警察パトレイバー(※1)」を見に行った時の予告にあった「少林サッカーだろうか(結果として映画館では見ていないがDVDを借りて見た)。

久々にボウリング(ROUND1)にも行った。こちらは平日なのに異様に混んでいた。しかも待ち時間あり。平日とは言ってもGWの狭間の平日だし、何よりその近くのセンターが閉鎖した事で客が流れてきている、との事。そりゃ仕方ない(?)わな。

…その待ち時間の間に階下のゲーセンに行くと一部のゲームの料金制度が変わっていた(下の画面は「BeatmaniaIIDX21 SPADA」のエントリー画面)。
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PASELI(パセリ)というのはKONAMIの電子マネー(1PASELI=1円)。今までは1ゲーム100Pだったのが、先月下旬当たりから124P(税込)に。数字的に「消費税増税分」ではありえないので、要は増税のドサクサに紛れた便乗値上げ」(KONAMI以外の音ゲーは便乗値上げをしていない模様)。
KONAMI側としては「値上げ分に見合う特典(画面にある『PASELI専用のサービス』)を用意した」つもりなのだろう(実際今までにはなかった事ができるようになっている)が、ユーザーの反応は
「値上げ分に見合っていない」「昔のままでも十分楽しめる」
という声が圧倒的に多いようである。一応今までどおり100円(硬貨投入、下の選択肢)でもプレーはできるが、遊べるモードや曲目に大きな制限がかかってしまう。そのせいだろうか、音ゲーユーザーのサイトやブログを見ると
「(KONAMIの)どの音ゲーも値上げ以降客(インカム)が減った」
(それでもBeatmaniaIIDXはマシな方だ)そうである。
ちなみに1ゲームあたりの価格(使用P)は筐体単位で設定できるので、やろうと思えば今までどおり「1ゲーム100P」前後にもできる(ただし「デフォルト価格から1%単位で設定する」のでちょうど100にはならない)のだが、KONAMIは数年前から「1プレイ当たり○円」を徴収する、というシステム(ファンの間では「KONAMI税」とか「PASELI税」と呼ばれている)を採用しているので、あまり安く設定すると(基本的にこの手のゲームは電気代などの「維持費」がかさむので)店の利益にならない(徴収額は便乗値上げ後で「1プレイ50円くらい」と聞いたことがあるが…)。
ちなみに全国の筐体がオンラインで管理されているのでゲーム数を誤魔化す事は不可能、また店舗がサービスで入れる『サービスクレジット』でもカウントされてしまう。なので色々な意味でゲーセン泣かせなシステムでもある。

ちょっと前のKONAMIの音ゲーサイトには
「次の10年を見据えたゲーム作りを・・・」
みたいな事が書いてあった記憶があるのだが、このような「ユーザーを無視した暴走」をしていたら10年どころか3年先も危ういような気もする。
実際ここ最近のKONAMIの音ゲー「曲を演奏(クリア)する事」よりも「イベントをクリアする事」に重きが置かれているそしてその「イベント」を制覇するには途轍もない金と時間がかかるので、要は「いかにしてユーザーから金を搾り取るか」という方向でゲームが作られている(この事に関しては「ようだ」「と思われる」といった推測の言葉を使わずに「断言」できてしまう)。

羽生善治三冠の言葉に
「お金お金と意識すると将棋が濁る感じがある」
というのがある。
「目先の金(結果・勝利)ばかりを意識すると内容が薄っぺらい物になってしまう(長期的に見ると自分の為にならない)」
と言い換えると分かり易いだろうか。これは将棋に限らずどのような業種業界にも例外なく当てはまる、つまり「将棋」の部分を他の言葉に置き換えても当てはまる事だと思う。つまり、今のKONAMIのやり方は今この瞬間は利益が上がっている(かもしれない)のだが、いつまでもこんな事をやっていると(ユーザーが飽きて、あるいは疲弊して)客離れが加速=売り上げが低下する可能性が高い、という事を忠告(?)しているのである。実際最近のシリーズの「曲」「譜面」は一昔前と比べると印象に残りにくい(言い換えると「薄っぺらい」)ものが多いように思う。…まぁ、KONAMIがどうなろうと自分の知った事ではないですが(笑)。

…今回はできるだけ将棋の話を避けようと思ったのだが、ついつい(?)将棋の話を持ち出してしまった(苦笑)。


※1…2002年3月に公開された劇場版パトレイバーの3作目。
「WXIII」の部分は「ダブリュー・エックス・スリー」とアナウンスされる事が多い(多かった)が、正しい読みは「ウェイステッド・サーティーン」(Wasted XIII、直訳すると「廃棄物13号」。漫画版の「廃棄物13号」がモチーフになっている)。