DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

詰将棋ガール!(仮)

前回のブログにも書いた「詰将棋作家を志す少女を描いた作品」だが、冗談98%とか言っておきながら無性に構想を立てたくなってしまった(笑)。どうやら自分はそういうタイプの(本能的に「新しい何かを考える」事が好きな)人間らしい。
…そういうわけで(どういうわけで?)初期設定を少し考えてみた。

まず「作品のタイトル」。先日の香龍会(厳密にはその帰路。以下同様)では「詰将棋の作品名(ミクロコスモスとか)を使う」という話も出たのだが、それだとタイトルになった作品が物語のラスボス的存在(その作品を超える作品を作るのが最終目的)になりそうだったのでやめた。
こういうのはいくらでも変更が利く(完成した作品全体の印象から決めても問題ない)だろう、という事でひとまずは今回の記事のタイトルを仮の名称にしてみた。

作品のタイトルはともかく、
「主人公の少女が詰将棋を作ろう・詰将棋作家を志そうと思ったきっかけ」
は切実かつ重要なテーマである。極端な話これが決まらない事には話がスタートできない(いきなり詰将棋作家として名を馳せている少女が出てきても意味が通じない)。

詰将棋創作を始めるきっかけとしては「将棋図巧」「将棋無双」を見て感動したから、というのがよくあるが、10代の少女がこれらの作品集を読んでいる(解こうとしている)、という図がかなり非現実的だと思う。
他の競技(主にスポーツ)だとその世界で活躍している女性に憧れて、という事もあるが、現実的には「詰将棋作家として名を馳せている女性」がほぼ皆無なので、この設定にも無理がありそう。
これが「おジャ魔女どれみ」や「魔法少女まどか☆マギカ」などのような「魔法が存在する世界のお話」とかならともかく、詰将棋という極めて現実的?な(非科学的要素のない)世界であまりに荒唐無稽な、それこそ
「そんなオカルトありえません(※1)」などと言っているお前がもっともオカルトな存在じゃねーか
という感じの後ろ指を差されそうな設定は極めて不適当と言える(笑)。

…このままでは埒が明かないので(別に「明ける必要はない」のかも知れないが…)、現実の詰将棋界には起きていない出来事、つまりフィクションをでっち上げる事にした。
…と言うより詰将棋作家を志す少女」という時点で思いっきりフィクションなので(笑)、あまりに非現実的なフィクションでなければ詰キストの方々も許してくれると思う(苦笑)。
そんな中で格好の素材(?)と考えたのが「高橋和(たかはし やまと・女流三段)」。詰将棋界では言わずと知れた「女性初(現時点では唯一)の看寿賞受賞者」である。
積極的に作品を世に出しているわけではないが(そもそも看寿賞作品以外はほとんど作った事がないとか)、この際「女性の看寿賞作家」という事実を悪用(笑)させていただいて「定期的に作品を発表している女性詰将棋作家」をでっち上げてしまう。
高橋和女流三段は(子供への普及活動に専念したい、という理由で)既に引退されているが、こちらは現役の女流棋士(三段~四段くらいが適当か)。
名前はとりあえず…「吉田和(よしだ なごみ)」とでもしておきましょうか。
比較的ありふれた姓プラス「和」という一文字の名(読み方はあえて変えた)の組み合わせとしたのは「分かる人には分かるネタ」という意味で(笑)。

主人公の少女(小学校低学年の頃に祖父あたりに将棋を教わった、というのが無難な設定だろうか)がたまたま読んだ詰将棋の本で前述の「吉田和」の存在を知り、
その後(中学1年の頃くらいに)出場した将棋大会にたまたまその「吉田和」が来ていて、運良く話をする機会があったので
「どうやったら吉田先生のような素晴らしい詰将棋を作れるようになりますか?」
と質問をぶつけ、その答えに感銘を受けた主人公の少女が詰将棋創作をするようになる…

…とまぁこんなところだろうか。我ながら随分といい加減な設定のような気もするが、これらを基本設定として物語を書いていけばそれなりの作品には… なりそうもない(笑)。
「どうやったら将棋が強くなれますか?」ならともかく(※2)、「どうやったら詰将棋を作れるようになりますか?」と聞く少女の存在(思考回路)が何よりも『そんなオカルトありえません』状態かも知れないし(笑)。
所詮「2%の本気」じゃこんなものか(だからと言って2%以上の本気をつぎ込んでもこれ以上の物が出来る保証はないけど)…
それに初期設定を定めたところで(現時点では)これを作品にしようという気がないし(笑)。

…随分と「くさい」話を聞かせてしまったので(笑)、そのお詫び(?)に詰将棋を。
もっともあまりに簡単な問題なのでかえってお目汚しの可能性が高いですが(苦笑)。
イメージ 1
…全然駒が足りない(詰まない)って? これは「リレー詰将棋」なので…(以下略)


※1…某漫画に出てきた台詞。先日の香龍会で何度か出てきたフレーズだったので引き続き(?)ここでも使っている。
ちなみに自分がここ数年で聞いた(見た)中で「もっとも嫌いな台詞」の一つなので使用に際し相当の皮肉が込められています(笑)。

※2…里見香奈女流四冠は幼少時高橋和女流三段に同様の質問をし、
「毎日詰将棋を解いてごらん」
という答えを得たという(以前放送された「情熱大陸」より)。
本文の「きっかけ」はこの一事をモデルとしたものだが、
「どうやったら高橋先生のような素晴らしい詰将棋を作れるようになりますか?」
なんて聞かれたら返答に窮するだろうなぁ…(苦笑)