DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

香龍会に行ってきました

…タイトルの通り。「香龍会」と言うのは名古屋で開催される詰将棋の会合。
以前も少し触れたが、毎月開催しているのは「詰工房(東京)」とここだけ。…なのだが、自分の休みと日程が合わないことが多く(日曜が休みとは限らないので)、自分がこちら(浜松)に来てから参加できたのは今回を含めて3回か4回か… 前回の参加は今年の2月、その前は確か昨年の2月(1年ぶり)だった記憶がある。

自分が会場に着いた時には主宰の岩本氏を含めて3人ほどしかいなかった(うち1人は部屋の隅で寝ていたような気がする)が、一人黙々と自作品(完成前)を検討していると次々と人が増えてきて気がつくと10人以上の参加者が(正確な人数は香龍会のサイト=冒頭のリンクを参照してください)。中には地元?(遠方の参加者も珍しくない)の土産を持ってきた方も。自分も「地元」ではないが先日四国に行った時に買った「灸まん」を持参した。

詰将棋の会合の内容は(恐らく)どこも大同小異で、
・直近の詰パラの作品を検討
・過去の作品集(詰パラ含む)の作品を検討
・参加者の作品(大抵は未発表)を検討
・将棋以外のボードゲーム(チェスとか囲碁とか)
がほとんどで、指し将棋の対局が行われている事はほとんどない。それどころか指し将棋の話(プロ棋界の話など)が出ることもあまりない。今回参加した香龍会でも指し将棋は指されていない。

そんな中注目を浴びていた(?)のがチェスの「プロブレム」。プロブレムというのは前にも書いたが将棋でいうところの詰将棋のような問題(パズル)。ただ「攻め方はチェック(王手)が義務」ではなく、そもそも「最終目的が相手のキングを詰ます事」ではない場合もある。
チェス盤を挟んで2人の参加者がその問題を(両者とも寝そべって)考えていたのだが、そのプロブレムには「クレイジーハウス」という特殊ルールが付加されていた。
プロブレムの本に特殊ルール(これ以外にも沢山あった)の説明があったが、そこには
キング以外の駒を取った時は自分の色の駒として自分の手番に好きなところに置ける
とあった。…つまり将棋の持駒の概念をチェスに導入したようなものである(通常のチェスは言うまでもなく取った駒は使えない)。ただし、補足として
ポーンは1段目と『8段目』に置く事は出来ない
ともあった。1段目に置けない、というのは将棋(「行き所のない駒」、つまり1段目に歩・香・桂は打てない)と同じなのでわかるが、8段目、つまり底歩ならぬ「底ポーン」を打つ事は出来ないのである。どうやらこれはプロブレムのルール(※1)が大元になっているようである。

…少し気になったので帰宅後にクレイジーハウスについて調べてみると、上記以外にも
・プロブレム専用の特殊ルールではなく、このルールで対局するチェスも普通にある(「持駒用」として駒をもう1セット用意しておく)
・プロモーションしたポーンを取った場合はポーンに戻る(この点は将棋と同じ)
・持駒のポーンを置いてチェックメイトとする、つまり打ち歩詰めならぬ「打ちポーン詰め」はOK
というルールがあるそうである。
これはこれで面白そうなルールだと思うが、自分の場合通常のチェスですらまともに指せない(将棋のように駒の利きを感覚的に捉える事が出来ない)ので、このルールのチェスを嗜めるかは疑問であるが(苦笑)。

これ以外の会合の内容は「本家」に譲るとして(笑)、お開きになった後に「アニメイトに行く」というグループがあったので、ちょうど探していたグッズ(何かは秘密)があったので同行させていただいた(ちなみにその「探していたグッズ」はなかった…)。
その道中で出てきた話題の一つに
「最近は『○○を志す少女を描いた漫画(やラノベ)』が多いので詰将棋作家を志す少女を描いた作品は作れないか
という素頓狂な(?)話が出てきた。その話に対し自分は
自分は絵心がないので漫画は無理だが、ラノベあるいは原作(絵は誰か絵を描ける人に依頼)ならできるかも
と冗談98%くらいで答えてしまった(苦笑)。するとこの話を言い出した○○氏に
「11月の香龍会までに作って来てください」
と(こちらも恐らくは冗談半分で)言われてしまった(笑)。

…その時も弁明はしたのだが、改めてここにも書いておく。
「…無理です。」
決して文章(ストーリー)を書くのが苦手だからとか言うのではなく(苦手だったらそもそもブログすら書かない)、「そんな時間的余裕がない」のが最大の理由。普段は普通に会社に勤め、帰宅後や休日にはパズル創作… 元来タフな体質ではないのでこれ以上「仕事」を増やしたら倒れる可能性が高いでもこのブログの見出しには「作品創作依頼は随時受付中」って書いてあるだろう、って? …それはあくまで「パズルの」作品創作依頼、という意味なのですが、それ相応の報酬を貰えると言うのなら「本分」を放り投げてそちらに全力を注ぐかも(笑)。


※1…プロブレムの局面は「合法」、つまり通常の初形から双方が合法手を続ける事で実現できる形でないといけない、というルールがある。
通常のチェスではどうやってもポーンが8段目(自陣の最下段)に来る事はないので、クレイジーハウスでも8段目にポーンを「貼る」ことは出来ない、という事だと思われる。