DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

音ゲーとは何ぞや?

8月2日23時21分頃、ツイッターに「バルス!」と書いた人は正直に挙手!

ちょうど先日(8月4日)「将棋フォーカス」で詰将棋創作の話題が放送されたのでじゃあここでも… というのはあまりに芸がない(笑)。
そこで今回は趣向を変えて(?)音楽ゲーム、通称「音ゲー」の話を一応「DJカートン」というペンネームのきっかけでありますから。

それまでも音楽を題材としたゲームというのは存在したが、「音ゲー」という言葉(ジャンル)を確立させたのはKONAMIが1997年にリリースした「beatmania」シリーズで間違いないと思う。
当時としては異形のゲーム筐体、そしてゲームシステム。そして何より鍵盤に対応して様々な音が出るゲームフリーク代表の田尻智氏の言葉に
面白いゲームとは新しい動詞を提供する事
と言うのがあるが、このゲームはまさに「奏でる(演奏する)」というそれまでには(ほとんど)なかった新しい動詞を提供している。以来KONAMIは「音ゲー」「ウイイレ」「パワプロ」の3本柱を軸にゲーム界に君臨する事となる(※1)。

中でも音ゲーはbeatmaniaの成功以降様々なバリエーションのゲームが登場している。例えば画面(リズム)に合わせて←↓↑→の4種類のパネルを踏む「ダンスダンスレボリューション」(※2)、9つの半球形のボタンを叩く「ポップンミュージック」、ギターの演奏を模した「ギターフリークス」、ドラムの演奏を模した「ドラムマニア」などなど、実に多くの音ゲーが世に出ている。
その一方で既に終了してしまったシリーズも多いので(「元祖」beatmaniaも実は終わっている)、1997年以来何機種の音ゲーが世に出たのかを正確に把握している人はKONAMI社内でも珍しいのではなかろうか。

ゲームシステムを簡単に説明すると、画面の上から降ってくる「音符」を画面下のほうにある「判定ライン」に重なった時に対応するボタン(鍵盤)を押す、それだけ。
音符と言っても「♪」の形で出てくるのではなく、かまぼこ板を横から見たような薄い長方形の形をしている事が多い。シリーズによって多少違いはある(下から上、というのも多い)が、どの音ゲーも大体はこういうシステムである。ちなみにこのゲームシステム自体に対しKONAMIが特許を取得しているため、他社の音楽ゲームはこれと微妙に(?)違うシステムを採用している(採用せざるを得ない)らしい。

演奏のタイミングが合っていると「グルーヴゲージ」が増え、タイミングが悪かったり見逃したりすると減る。このグルーヴゲージ(シリーズによって呼称が異なる)に関しては

1.曲終了時に一定量以上ゲージがあればクリア。
2.曲終了時にちょっとでも残っていればクリア。こちらの場合プレイ中にゲージが0以下になった瞬間に強制終了(ゲームオーバー)。
3.グルーヴゲージがなく、1曲内で一定以上の点数を取ればクリア。

の3種類がある。
1に関しては「beatmania」「ポップンミュージック」などで採用されているシステムで、途中までパーフェクトで演奏していても最後でミスを重ねるとアウトになる。最近は「最後で落としにかかる」曲(譜面)が多く、俗に「ラス殺し」と呼ばれる。
2に関しては「ダンスダンスレボリューション」「ギターフリークス」「ドラムマニア」など。基本的に最初から最後まで気が抜けない。
3は「jubeat(ユビート)」「REFLEC BEAT(リフレクビート)」など。全体のうち7割くらい演奏できればいいのでプレッシャーは少ない?

…これ以上は言葉だけでは説明しにくいので詳しく知りたい方は各種サイトを参照のこと(基本的にDJカートンの専門分野ではないので投げやりである)。

自分がもっともプレイする機会が多い「beatmaniaIIDX」は前述の「beatmania」の進化版で、前作以上に豪奢な筐体、鍵盤の数が5→7に増えてDJ度(?)がよりアップしたシリーズである。
ただプレイする機会が多いと言っても最近はパズル創作に費やす時間が増えてきたので、一頃と比べるとプレイする時間・回数ははっきりと減少している「DJカートン」というペンネームを決めた時はこうなる事までは想像できなかったので、その意味でも「もっと適したペンネームはなかったのか」と悔やんでみたり…(笑)

ゲームセンターでこれらのゲームを見ていると、音符が雨あられのように降ってきているのを何事もないように捌いている(演奏している)人を見るかもしれない。そしてその手元をチラッと見るとその手(指)がまた異様な動きを繰り返している。
だが、その「動き」を間近で見た事のある人はあまりいないと思う(動画はごまんと出回っているが、音ゲーに興味のある人でないと見る事はない)。そこで、自分ことDJカートンが「beatmaniaIIDX」をプレイ中の手の動きを撮影してみた(他の音ゲーはほとんどしないので手本にすらならない…)。
なお、このゲーム(と言うより大体の音ゲー)は1曲2分くらいだが、この動画では前半部分とラスト少しをカットしています。


…こうして自分の手(指)を第三者目線?で見ると(基本的にプレイ中は手元を見ない)
こりゃまた随分怪しい動きをしていますなぁ…(笑)」
と思った。ちなみにこれでもかなりミスを連発しています
こんな動画を見せたら音ゲーに興味のない人の半分以上は「引く」(尚更音ゲーを敬遠する)かも知れないが(笑)、最近の音ゲーは「このくらい出来ないとゲーム全体の半分も楽しめない」というゲームレベルになってしまっているので仕方ない。
もっとも、将棋初心者が「将棋図巧」の第1番や第99番(※3)などを見て将棋にのめり込む、というパターンもなくはない(内藤國雄九段などがこれに当てはまる)ので、もしかしたらこのブログ(記事)が音ゲー人口を増やすきっかけに… ならないか(笑)。別に自分はKONAMIの回し者ではないし、この動画が元で音ゲーマーが減っても自分のせいではないでしょう(苦笑)。

ただ動画(手元)だけを見ても何がなにやら分からないので、この曲の中で最も難しい箇所(動画の29~42秒のパート)をアニメーションgifでゲーム画面風に再現してみた
本来なら手元と画面を同時録画・再生するのがベストなのだが、自分にはそういう機材&技術がないし、自分の下手すぎる(POORを出しまくっている)プレイ画面は見せられない(笑)。
なお、gifソフトの関係で実際の曲と譜面の流れる速度が合っていません(下の模擬譜面の速度のほうが少し遅い)。立派なソフトを使えばビタッと合わせられるのでしょうが、そんな技術も金もない(笑)。

イメージ 1

…初めて見る人には「こんな譜面をさらりと演奏するなんて人間の所業に思えない」(尚更引かれる)可能性もあるが、これでもこのゲーム全体から見ればまだ簡単なほうである

理由①・譜面の密度が低い
「え? これでも?」と思われるかも知れないが、俗に「超高密度」と呼ばれる譜面はこれの1.5倍くらいの音符が降ってくる(ここではあえて紹介しないが、動画を探せばいくらでも見つかります)。
音ゲー初期の頃はこれの半分以下でも「高難易度」と言われたものだが…(遠い目)

理由②・速度が遅い
「え? これでも?」と思われるかも知れない。確かに音ゲー初期の頃はこれ(BPM155)でも早い部類だったが、今では普通にBPM200前後(でこの曲と同等orこれ以上の密度の譜面を延々叩かせる)の曲がごまんとある
ちなみに慣れると遅い曲(BPM100前後)のほうがやりにくく感じるようになる。

理由③・スクラッチが少ない
難しい曲になるとこれと同等以上の譜面にクラッチ(鍵盤の横にある円盤、回して演奏する)が沢山絡んでくる。動画を見ても分かるように鍵盤とは動作が違う(一瞬鍵盤から手が離れる)のでこれが絡むと難易度が大きく変わる。
ちなみにこの「スクラッチ」、beatmania初期の頃はその名の通り(?)「キュッキュ」という感じの音が多かったが、最近は特殊な音(ボイスエフェクトなど)やシンバル音を当てはめている事が多い。

…何だが悪いところ(?)ばかり抽出したような感もあるが、一方で初心者向けの低難易度の曲(譜面)やシステムも整備されているので、初めての人でも楽しめるような作りにはなっている。しかしそれでもゲーム全体のバランスは上級者向け、と言うより上級者を優遇している感は否めない(説明しだすとキリがないので割愛しますが)…

いずれにせよ所詮は「趣味」「娯楽」の域を抜けないので、自分が楽しいと思える(無理のない)&周りに迷惑をかけないペースで楽しむのが一番だと思う。それこそたかがゲーム(?)に生活費まで注ぎ込んで栄養失調で倒れたとか嫁と子供に逃げられた(※4)、なんて話は笑うに笑えないので。


(※1)…「ウイイレ」=「ウィニングイレブン(サッカーのゲーム)」の略称、パワプロ」=「実況!パワフルプロ野球(野球のゲーム)」の略称。
「3本柱」というのはDJカートン独自の観点だが、今はこれに「モバイル部門」が加わって「4本柱」かも知れない。

(※2)…このゲームの名称をどう略すかでその人の「音ゲーへの関心度・精通度」がある程度わかる。
これもDJカートン独自の見解なので絶対の法則ではないが、
関心度・精通度がある人=「DDR(ディーディーアール)」
関心度・精通度がない人=「ダンレボ」
と略す傾向にある
ちなみに「beatmania」と「ビーマニ」と略す人もいるが、現在はKONAMIの音ゲーのブランドの名称を「BEMANI(ビーマニ)」と呼ぶので、通な人(?)は「beatmania」→「5鍵(ゲームの鍵盤数から)」、「~IIDX」→「弐寺(にでら)」or「でら」と略す(読み方は「ツーデラックス」ではないのだがこれが定着している)。

(※3)…第1番は「詰将棋の名作をひも解く」、第99番は「詰将棋とは何ぞや?」にも掲載したので詳しくはそちらを参照。

(※4)…後者は某格闘ゲームであった(そのゲームのファンの間では結構有名な)話らしい。自分は格闘ゲームにはほとんど手を出さないのでよくわからないが。