将棋ともナンプレとも全く関係のない話ですが、なんとなく書き残しておきたいと思ったので…
早速だが問題。この写真に写っている島はどこでしょう?
…これだけで分かる人はこの島に縁のある人(≒住んでいる人)か相当の「猫好き」か、のどちらかであろう。もしかしたら「猫好き」というヒント(?)でここがどこか分かった、という方がいるかも知れない。
人口およそ300人、この島に住む猫の数(家猫野良猫合わせて)推定300匹以上、そんな事から「猫の島」として一部の猫好きには有名な島である(この島に触れたサイトやブログも多い)。その一方で地元の人(北九州市民)でもこの島を知らない人が多い(この島の売店のおばちゃんの言葉)という不思議な島でもある。
なお、どのサイトを見ても藍島外観の写真が似た(上の写真のような)構図なのは連絡船の航路の関係上この角度(南東から)以外からの撮影が難しいので仕方のない事である。決してどこかのサイトの写真をパクっているわけではない(笑)。
下の地図が藍島の全体図(Yahoo!地図を援用)。連絡船は島の南部の船着場に到着する。
地図上の○数字はこれから先の写真の撮影箇所(画像をクリックして拡大しないと見えませんが)。
この島は釣り人にとっても有名なようで、週末となると釣り客で船は一杯になるそうである。この日も平日ながら数人の釣り客が乗船し、岸壁で太公望と洒落込んで?いた。【①、ただし地図にこちら側の防波堤は載っていない】
他のサイトなどを見ると「船を下りて数歩歩くと猫がやってくる」なんて書いてあるのだが、この日はなかなか猫に出会わない。体感温度35℃を超える猛暑のせいで猫もダレているのだろうか。実際この島で最初に猫を見かけたのは船着場から北に300mほど歩いた民家の前。案の定猫は日陰でへたれていた(笑)。【②】
都会の猫(?)は知らない人が近づくとそそくさと逃げてしまう事が多いが、この島の猫は人の気配を察知して自ら擦り寄ってくる事が多い(それでも人馴れしていない猫は逃げてしまうが)。
漁港がある(関係者から魚をもらえる)事も合わせて、この島の猫には「人間=餌をくれる存在」という図式が成り立っているのかも知れない。
仕方ないので(?)自分の昼食(主にパン類)を分け与える。
彼らを見ているといくらでもあげたくなってしまうのだが、いくら猫好きだからと言ってあまり餌付けをするのもいい事には思えないし(もっともこの島の場合「既に手遅れ」という可能性が高いが)、食い散らかしとかで辺りを汚すわけにもいかないので、せいぜい一人(?)一切れくらい。
…と自制(?)しているとこちらのカバンに頭を突っ込んでくる猫もいたりする。この食欲魔猫(?)め…
藍島唯一のトンネル【③】をくぐって島東部の漁港方面へ。
その手前の民家の前で寝ていた猫がこちらに気づく。【④】
「…お前もエサをくれるのか?」
「…仕方ないなぁ、もらってやるよ」
…と言っていたかはわからない(笑)。彼に続いて何匹かやってくる。
左下の猫はしばらくこちらの後をついて来た。
「もっとくれー」とせがむ。【⑤】
島の中央にある「荒神社」。相変わらず(?)凄まじい角度の階段。うっかり足を踏み外したら命の保証はない。残念ながら境内に猫はいなかった。【⑥】
鳥居の脇に猫。残念ながら彼はこちらが近づくと逃げてしまった。
神社を後にして更に北上。途中に立つのはNTTの中継塔。【⑦】
という事はこの島はDocomo以外は繋がりにくい?…いや、そんな事はあるまい。
中継塔近くの民家に猫。こちらを見ている(睨んでる?)。【⑧】
エサの匂いを感じたのかどこからともなくわいてくる。ちなみに一番手前のキジトラに指を噛まれた(指をエサだと思ったか)。
県指定史跡である「藍島遠見番所旗柱台(あいのしま とおみばんしょ はたばしらだい)」。【⑨】
すぐそばにある案内看板には
十八世紀の初め頃(宝永~享保年間)中国の密貿易船(唐船とよんだ)が、ひんぱんに響灘に出没したため、幕府は唐船追い払いを小倉、長州、福岡の三藩に命じた。
・・・(中略)・・・
旗柱台が建てられたのは、享保六年(一七二一)四月で、海上に密貿易船を発見すると、いち早く小倉の藩所に知らせるため、紺地に白く染め抜いた三階菱紋入りの大旗をこの旗柱台に掲げて、堺鼻番所(小倉北区中井浜4番内)に急報する仕組みになっていた。同年五月一日、完成した旗柱台に大旗を掲げてみたところ、堺鼻番所はもちろんのこと、福岡領、長州領からも確認できたという。
・・・(後略)・・・
要は密貿易船を監視する施設の跡地である。それにしてもここから本州・九州までは直線距離で10kmくらいはあるのだが、それでもその旗が見えたという事は(昔の人は目が良かった?のを差し引いても)一体どれだけの大きさの旗だったのだろう。
藍島の北に浮かぶ「貝島」。ここには古墳群があり、干潮時には歩いてここに渡る事が出来るらしい(自分が行った時は渡れなかった)。【⑩】
島に建っている小屋は一体何だろう…
藍島との位置関係(?)はこんな感じ。【⑪】
このあたりには潮の流れの関係かゴミが多数漂着していたのだが(スー○ー○ライの空き缶が特に多かった)、そんな中目を引いたのが下の2つ。
つまり、韓国の海岸に捨てられたゴミが流れ流れて日本の藍島まで図々しく漂着しているのである。
…あの国の人間は○島だけに飽きたらずこの島まで領土主張をしたいのだろうか。
先ほども書いたようにこの日は35℃はあろうかという猛暑。水分(出来るだけ冷たいのを)が欲しい、と思っていたところに発見した自動販売機。これで動いていなかったら嫌がらせだが(笑)ちゃんと販売していた(ご丁寧に?「あったか~い」は売り切れになっていた)。
…まさに「地獄に仏」。【⑫】
おそらくこの自動販売機は「福岡県で最も北にある自動販売機」ではなかろうか。緯度の上ではここより北の島(白島、沖ノ島)があるが、白島は石油備蓄基地、沖ノ島は島全体が御神体(共に人口を有しない上に一般人は立ち入り出来ない)なので共に自動販売機があるとは思えない(…前者にはあるかも知れないが)。
来た道を引き返す。②の民家の前にはまだ先ほどの猫がいた。しかも増えている(左から2匹目が先ほどはいなかった)。…残念ながらもうあげるものはなかった。ゴメンネ…
…このように「ナンバープレートのない車」が置いてあると一見「廃車か?」と思ってしまうが、ここでは普通にノーナンバーの車が走っている。どうやら藍島に限らず離島ではナンバープレートなしで車が走っている事は珍しくないようである。【⑬】
それどころか小学生が原付をノーヘルで乗り回していたりする(!)ので、離島に「道路交通法」というものは存在しないのか? と思ってしまった。そんなわけはないのだろうが…
本格的にこの島で猫と戯れよう(?)と思うのなら、もっと猫が過ごしやすい(涼しい)時期を狙って1泊2日の旅程(島内には民宿が何軒かある)で来るべきなのだろうが、今回の九州旅行は弾丸ツアーっぽいところがあってゆっくりとした時間が取れなかった。
15時30分の船でこの島を後にし、九州本土に戻った後は「小倉城」に登る。
天守閣内で目を引いたのが1対の虎の絵(並んで飾っているわけではないが)。左が「迎え虎(雄)」、右が「送り虎(雌)」。
高さは5m近くある。基本的に天守閣内は写真撮影禁止なのだが、この2頭の虎は例外(隣に「撮影可」と書いてある)。この虎の謂れは… 忘れてしまった(苦笑)。
この日の前日は小倉競馬場で馬と触れ合って(?)いたので、この時の九州旅行は「猫」「虎」「馬」と3種類の動物と触れ合う旅であった(…滅茶苦茶「こじつけ」だが)。
下の写真はメインレース「小倉記念(GⅢ)」のゴール前。馬券については…聞いてはいけない(笑)。
…できればもう少し涼しい時期に旅行してみたいものである。