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それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

詰将棋の会合

自分のブログを携帯(俗に言う「ガラケー」)で見るとアニメーションgifがアニメーションしない事が発覚する(スマホで見たらどうなるか、は知らない)。
だからと言ってアニメーションgifを使うのをやめる、という事ではないが。
 
詰将棋の世界(?)には「会合」というものがある。一言で言うと詰キスト同士が集って詰将棋を検討したりする集まりである。今風の言葉(?)を使うなら「OFF会」と言えば分かる方もいるかも知れない。要はそういう集いの場である。
 
自分が調べた限りで定期的に開かれている会合(2011年7月以降の詰パラで会合報告が記載されているもの)は以下の11、ほぼ日本全国を網羅している。
 
彩棋会(札幌・3) 「牛久市民将棋愛好会」の通称も彩棋会となっているが2つは別物
詰とうほく(仙台・4)
詰工房(東京・12) 正式名称は『東京詰将棋工房』
たま研(東京多摩地区・2)
詰アルプス(長野・6)
駿棋会(静岡・3) 読み方は『しゅんきかい』『すんきかい』どちらだろう…?
香龍会(名古屋・12) 読み方は『こうりゅうかい』
創棋会(大阪・6) 以前はサイトがあったが管理人の諸事情で閉鎖
詰備会(岡山・2)
詰四会(松山・2) 読み方は『つめよんかい』
九州G(福岡・2) Gは『グループ』の略
 
名称は直近に開催された時のもの(創設時から名前が変わっている会合がいくつかある)。
( )内は開催都市(※1)と1年間にその会合が開催される(された)回数。
会合名にリンクがあるものはその会合のサイト(ブログ)があります。
 
会合は基本的に週末(日曜日が多い)に開かれ、開催月(かその前の月)の詰パラに開催予告と会費(場所によって違う)が、開催月の翌々月くらいに会合報告(参加者・簡単な内容)が掲載される(自身のサイトがある会合はもちろんそこでも予告・報告が載っている)。
以前少し触れた「柿木将棋を持っていない人がそれを借りて検討する」のも大抵はここである。
会合によっては「課題」を設けて作品を持ち寄らせ、その中から何作か選んで詰パラに掲載しているところや、会報誌・作品集を出版している会合もある。
近くの居酒屋などで2次会が行われる事も多く、時には2次会から参加する、なんて方も。
 
会合の参加資格は強いていうなら「詰将棋が好きな人」(嫌いな人が参加しても仕方ないですから…)。
中には全国の会合を踏破した、とか、(「歩いて行ける」ような距離でないのを承知で)1日に2箇所の会合を梯子する、なんて方もいたりする。
プロアマ不問だが、会合に顔を出しているプロ棋士は自分が見つけた限りでは浦野真彦八段くらいである。
詰将棋以外にも「フェアリー詰将棋」や「推理将棋」「チェスプロブレム」が検討される事も多いが、参加者同士が指し将棋を指している事は滅多にない
会合によっては囲碁」や「シャンチー(中国象棋)」が行われている事があるようである。…将棋じゃダメなんですか?(笑)
 
…そういうわけで(どういうわけで?)、今回(6月23日)は「詰工房」に参加させていただいた。
ちょうどこの日は静岡でも「駿棋会」があり、浜松市から見たらこちらの方が明らかに近いのだが、何となく気の向いたままに高速バスに乗って東京へ向かっていた(笑)。
…ちなみに今回この2つを梯子した方はいないようである(笑)。
 
同じ趣味を持つ人の集まりというのは部外者から見ると怪しい集団に見える事が多いが(「アニオタ」なんかはその分かりやすい例かも)、残念ながら(?)詰将棋の会合もそれに近いものがある。
一つの盤面(作品)を複数の人間が取り囲んでああだこうだと意見を言い合っている、あるいはその反対に全員が無言で考え込んでいる、なんてのはまだマシなほう(?)で、
自分がこの日詰工房の会場に入室した時に話題となっていた話は『7マス離れたマスからの王手がある作品』
例を挙げると「α一にいる玉」に対し「α九香」という着手(王手)が盛り込まれている作品。当然ながらこれが「α八香」とかで詰んではいけない。
それだけでも十分にマニアックな話題だが(詰将棋自体がマニアックと言われればそれまでだが)、これに加えて、そういう作品を「使用駒何枚で実現できるか」という最少記録に挑戦されていた。しかも飛・角・香の3種類全てに関して
…ある程度詰将棋の事がわかる自分が見て(聞いて)いて「相当マニアックな事をやっている」と思ったくらいなので、完全な門外漢が見たら「こいつら頭おかしいんじゃないのか?」と思うこと必至である(※2)。
もっとも今回はたまたまそういう内容だった、という可能性もあるので、
この一文だけを読んで「詰将棋の会合=変人どもの集まり」という偏見は持たないように願いたい
 
今回詰工房初参加の自分(「香龍会」には何度が参加した事がある)にとっては全員が初対面で、半分以上は名前も初めて聞いた、という方々。当然向こうも自分を見るのは初めてだが、奇抜な(?)ペンネームのおかげでそこそこ知名度はあるようである(笑)。
 
ところで、詰将棋作家には「名刺」を持っている人が多く、この日も3枚の名刺をいただいている。そしてその名刺には名前(本名orペンネーム)だけでなく、その人の作品が一緒に描かれている事も多い
趣味の世界でも名刺があると自己紹介の時に便利だし(そう言えば以前「プライベートの名刺作り」がブームになった事があったような…)、作品付きだとインパクトが強いので相手に顔を名前を覚えてもらいやすいのだが、自分は「まだ名刺を作るほどの知名度も実績もないので(名刺は)なくてもいいや」と考えていたので名刺がない。しかし今回詰工房に参加した(名刺をいただいた)事で知名度云々を抜きにして名刺はあったほうがいい、という考えに変わった(笑)。
現状はすぐに必要というわけでもない(分かっている会合の日と自分の休日が合わない=会合に参加できない=渡す相手がいない)ので、気が向いた時にでもデザインなどを考える事にする。
なんて言っていると1年以上放置されてしまう可能性もあるが(笑)
 
会合は17時前にお開きとなり(会合を行う会場=区民センターなどを借りられる時間が限られているため)、その後近くの居酒屋での2次会にも参加。
酒が入っているから、かどうかはよくわからないが、「ピー」な話、つまり公の場(ブログなど)では言い(書き)にくい話が飛び交う
今のはブログに書かんといてね」と釘を刺された話も多かったが、酒のせいかそれらのほとんどはPCを開いた時には忘れてしまったのでご安心を(笑)。
無論「ピー」な話ばかりではなく、名刺交換が行われたり、詰パラタブレット端末などで作品を見る、という1次会(?)の続きのような事も行われていた。自分も「ナンプレの」作品を見せたり(「こういう所にも作品を出しているんですよ」的な話)、身の上(※3)についての話をしたり…
遠方の方も多かったようでそういう方は随時帰宅されていた。自分も「遠方の方」のうちの1人だけど結局は最後(21時頃)までいてしまった(笑)。無論帰る手段(新幹線)がある事を確認の上でだが…
 
自分が参加した会合はこれで2箇所目、詰将棋歴の長いマニアックな人が多いのには違いない(詰工房は香龍会より「よりマニア度が高い」と感じた)が、歴の浅い人が入り込めないような雰囲気の場所というわけでもない…だからと言って誰彼となく「一度会合にいらして下さい」と勧誘できるような代物でもないが(笑)。
 
(※1)…「詰四会」は通常は松山で開催されているが高知・香川で開催された事がある(同会合のHPより)。
他にもメイン会場(?)以外で開催された会合はありそうだが確認する手段がないので省略。
 
(※2)…日常使う「必至」と「必死」は意味が違うのだが、将棋用語になると「必至」と「必死」は全くの同義語になる(双方が半々くらいの割合で使われている)。…何故なんでしょう?
 
(※3)…奇抜なペンネームのせいから「DJカートンは外国人?」と思われていた時期もあったちなみにDJカートンはれっきとした日本人です(3代遡っても日本人以外の血は混じっていない)。