2月26日午前1時頃、落語家の桂梅枝こと小出良司容疑者(報道の中には「桂梅枝容疑者」となっているものもあるが、本名とする方が正しいような気がするのでここではこのような表記とした)が道路交通法違反(酒気帯び運転)の容疑で現行犯逮捕された
というニュースが。
…何やっとんねん
という言葉しか出てこなかった。105年ぶりの名跡を襲名して披露公演の真っただ中(近い所では3月1日に福岡での公演が決まっていた)というこの時期に… 逮捕の数時間前まで「米團治・喬太郎・宮治四人会」を行っていたのでその打ち上げか何かの後の惨事(?)だと思われる。
彼が北海道で落語を続ける(続けてきた)というのは思った以上に大変だったのではないかと思う。…自分が知っている事から「状況を推測」という話になってしまう(事実とは異なる可能性は十分にある)が、わかりやすい(?)例として「春風亭昇太の公演」をあげてみる。
北海道で見られる「春風亭昇太の公演」というのは大きく分けると「新聞社や放送局が主催する『春風亭昇太独演会』」と「平成開新亭が主催する『昇太・梅枝二人会』」の2つになる。前者はぶっちゃけ「主催者が金(スポンサー含む)をたっぷり持っている」のでCMも打てるし収容人数の多い場所も確保できる。道新ホールはなくなってしまったが「カナモトホール(札幌市民ホール)」「hitaru(さっぽろ創世スクエアの中、この2つは道路1本を挟んで隣同士)」とかで行っている。一方後者はそこまで収容人数の多い≒使用料の高そうな場所では行っていない(最近は彩棋会が行われる和室の「向かい」でやらなくなったような気がする…)。また出演者も前者は本人+弟子がいる(つまり2人が来道する)が、後者は本人だけ。そして日程も前者は1泊2日以上(以前枕で「泊っているホテルの話」があったのでそう推測できる)なのに対し後者は「日帰り」である。(札幌吉本のサポートがあったとしても)両者にはそれだけの差があるのでギャラも両者では相当な差があるものと推測される。他の落語家も似たようなものだろうから、ぶっちゃけた話「がめつい落語家」は平成開新亭には出てくれない(多分断った落語家はいると思う)だろう。
…そう考えると昇太をはじめ多くの落語家が平成開新亭に出演してくれるというのは間違いなく「金以外の何か」に共感してくれたから、であろう。「何か」の具体的な内容はわからないが「金ではない」のだったら「人柄」とか「落語に向き合う姿勢」とか… 業界にいないとそういう話はいまいち実感しにくいのだが。
吉本は「最終的な処分等については捜査結果等を踏まえた上で厳正に判断する」としている。現時点でどうなるかは予想がつかない(3月に予定されていた「ダブル襲名披露公演」はすべて中止、と発表されているし本人も当面は活動自粛となるであろう)が、以前も書いたがこの国は「悪い意味での潔癖症」なので(原因は本人にあるにせよ)今後の芸能活動はかなり難しいものになる可能性は高い。…ただ一方で昨今話題になっている「オンラインカジノ」とか「パワハラ」なんかと比べると「奴等と比べたら全然かわいいじゃねえか」とか思ってしまいそうにもなる(今回の場合物的人的被害が「前の車に追突」だけでけが人も出ていない、というのも理由だろう)。前者(つまりギャンブルが好きか)はわからないが後者は「弟子は取らない」と言っていた(入門希望者はたまに来るが「本気で落語家になりたいのなら東京へ行け」と言って断る、と以前枕で話していた)のでパワハラとは縁はなさそう、というかそういう悪噂がある人だったら彼の落語界に出ようとする人なんていないだろうし。
…自分? もちろん飲酒運転なんてやっていない。やった事もない。以前相当酔った状態でレースゲームをプレイしたところ、「直線でもまっすぐ走れない(コースアウトしまくる)」事で「これはアカン」という事を悟った。リアルで体験(?)するのは難しいが、こういう体験をすれば飲酒運転は減らせるんじゃないか、と思う(教習所によっては「シミュレーターを飲酒状態で運転する」ところはあるみたい)。もっとも世の中には「所詮ゲームじゃん」と全く実感できない鈍感野郎もいるのだろうが…