詰パラ11月号はなんと10月30日に手元に届いたのだが、ちょうどその日くらいから体調を崩してしまいまともに目を通したのは11月になってから。…皮肉なものである。
札幌も初雪を観測し、年の瀬が押し迫る今日この頃(…文法滅茶苦茶かも知れないがスルーで)、自分の喫緊の興味はやはり(?)年末のGP&QC勝負駆け。それに加えて今年度からはスピードクイーンメモリアル(SQ)の勝負駆けも同時進行である。
以前少し書いたが、選考基準(優先出場)は
選考期間(昨年12月1日~今年の11月30日)に各レース場で最速の勝ちタイム(2周レースは対象外)を記録した24名
レースのグレードや出走メンバー(男女混合orオール女子)、級別は関係なくとにかく1着かつ最速タイムを出した選手が勝ちである。
ボートレースの(というか内燃機関の?)特性として「寒い時期の方がタイムは出やすい」ので、最速タイムは11月~3月に記録されているのがほとんど(そんな中5月14日に最速タイムが記録された福岡は例外中の例外だろう)。面白いのは多摩川の最速タイムは(上位12基が割り当てられる)QC組が出したものではなく(それより数字が劣るモーターが割り当てられる)同シリーズでマークされた、という事。…この辺は気象条件などに大きく左右されるので仕方ない。
GP&QCはチャレンジカップ終了(24日)時点の賞金で決まる(しかも獲得できる賞金は決まっているのである程度予測が立つ)が、こちらはその後も数日選考期間があるので意外なところで逆転出場権獲得、なんて事が起きる可能性があるし、一方で残り(これを書いている12日以降)の選考期間内に女子選手が斡旋されていないレース場(桐生、江戸川など8場が該当)は現時点の最速タイムで「確定」となる。
公式サイトには「同タイムが複数いる場合」「同一選手が複数の場で最速を出した場合」の選考方法も記載されているが、正直なところ分かりにくい。特に前者は「説明(速いレースタイムを出した回数が多いレーサーが代表になる)を読んでも意味がよく分からない【*1】」。
後者にしても現時点で浜田亜理沙が5つのレース場で最速タイムを記録しているのでややこしい。とりあえず「同一選手が複数の場で最速を出した場合は最も速いタイムを記録したレース場の代表になる」ので、彼女の場合該当するのは1’46”4をマークした「尼崎」。そして尼崎は残りの選考期間内に女子の出走(斡旋)がない&彼女自身の選考期間内の出走がもうない(他のレース場でもっと速いタイムを出す事ができない)ので「尼崎代表」が確定している。
こうなった場合それ以外の最速記録を持つレース場(平和島、蒲郡、津、宮島)は2位のタイムの選手が繰り上がるわけだが、それらのレース場のタイム争いの状況がまたややこしくなっている(特に津が)。なのでこれ以上掘り下げるのはやめておこう(どうせ誰も読まないだろうし)。
選考期間内に女子の斡旋があるのが16場。平和島はヴィーナスシリーズ(基本的に成績上位のモーターから使用される)が25~30日の開催、しかも目標タイムがあまり速くない【*2】のでここは逆転の可能性がありそう。徳山も目標タイムが1’48”8なのでもしかしたらがあるかも知れない。また(気温が下がってタイムが出やすくなる)ナイター開催のうち蒲郡、住之江、大村は30日まで女子が斡旋されているレースがあるので文字通り「最後の最後で」逆転、という可能性もある【*3】。
現時点での暫定優先出場者を見るとレディースオールスターとはまた違う意味であまり名前を聞かないレーサーが見受けられる。例えば桐生代表の★蜂須瑞希(★は残り選考期間に同レース場の女子斡旋がない=代表が確定した選手)、江戸川代表の★渡邉真奈美、児島代表の★小芦るり華(本来の最速の守屋美穂は除外)、徳山代表の藤原早菜、若松代表の戸敷晃美、芦屋代表の★上田紗奈、など。一方で実力者が順当に優先出走権獲得…というわけでもなく、例えば遠藤エミは戸田と大村で最速タイム(大村の方が0.1秒速い)を記録していたが、今月に入ってからそれぞれ平山智加と小野生奈に更新されて現在優先出走権を持っていない(今後下関SGと三国GⅠに出場するので逆転の可能性は残っているが、逆にそこでFってしまうとSQがF休みで除外となってしまう)。
優先出場以外の選手は各レース場から1名ずつの推薦→開催施行者(今年度は浜名湖)の推薦4名(これらはB2級・事故率0.40以上は対象外)、で52名が揃うわけだが、選考の時点でいろいろと波乱(?)が起きるレースだと思う。
*1:丸亀は松尾夏海と平高奈菜が「1’48”0」の同タイムを記録しているが(残りの選考期間内に女子の斡旋がないのでこのタイムで確定。実際は守屋美穂が「1’47”1」を記録しているが、SG準優勝のFでGⅠ選出除外のため選考対象外)、この場合どちらが丸亀代表になるのかが分からない。…どちらも「愛媛県出身の香川支部(つまり地元)」というのも何かの巡り合わせか?
*2:1位と2位のタイムは浜田亜理沙の記録、しかし前述のように浜田は「尼崎代表」なので実質の最速タイムは藤原菜希の「1’48”7」である…と思ったらその藤原が12日にFった(SQがF休みにかかってしまった)ので更に繰り上がって清埜翔子の「1’48”8」が目標タイムである。
*3:中でも住之江の混合戦は「開催2日目の12レースはオール女子戦(当然ながら女子の誰かが1着になる=タイム更新の可能性がある)」である事が多く、当該開催はまさに30日がそれに該当する。