DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

減量の効果あり?

最初にお断り。

今回の記事は「女性の体重の話」が出てくる。一般人はともかく公営競技(や柔道のような「体重制」のあるスポーツ)では女性と言えども体重の話は避けて通れない事なので、そういう事も分からずに「女性の体重の話をするなんて失礼な奴だ」と上から目線で決めつける人はこの先を(というかこのブログを)読まないで下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12月19日~24日の日程でボートレース浜名湖で開催されたヴィーナスシリーズ。直後にクイーンズクライマックスが控えているせいでA1級の出場はなし、A2級も5人とメンバーがちょっと(以上に)寂しいシリーズではあったが、このシリーズでちょっと懐かしい名前が出ていた。

豊田結(とよ ゆい)。静岡支部の女子レーサー。昨年5月のレース後から産休に入っていて今回がおよそ1年7か月ぶりの復帰戦

女子選手は200人以上いるのでその全てを網羅してるわけではないが、その中から何故(失礼ながらそれほど実績があるわけではない)豊田結の名前が目についたのか、それはこの選手の事を初めて知った時の衝撃(?)のせい。

自分がボートレースを知って間もない頃、浜名湖で開催されていた女子リーグ(当時と今とでは女子戦の名称や仕組みが違っていた)を見に行った時。出走表(当然全員女子)にはいろいろな項目が記載されていて、中には「選手の体重」の欄もある。レースは最低重量(女子は47㎏)が定められているので出場選手はほぼ全員が47㎏前後であるわけだが、そんな中に一人だけ「56」という数字が記載されている選手がいた。それが前述の豊田結(109期なので計算が狂っていなければ当時まだデビュー1年未満の新人)。

自分は最初「これって誤植か何かじゃないのか?」と思ったが、公式サイトに記載されている彼女の体重は間違いなく56㎏だった(それ以上の時もあった)。本人も浜松市の広報紙みたいなやつ(静岡支部の選手を紹介する欄があった)で「体重をなかなか落とせなくて苦労している」と答えていた記憶がある。ボートレースで10㎏オーバーがどれほどのハンデになるのかはなかなか想像がつかないが【*1】、カートをやっていた自分は感覚的に「10㎏オーバーなんて『百害あって一利なし』だろう」と思った*2そんな事があったので彼女の名前が記憶に残っている。…他の人より体重が重い、という理由で記憶に残るなんて自分もたいがい失礼な奴である(笑)

その後の経歴は詳しくは知らないが、浜松オートの選手と結婚し、自分に万舟をもたらし(笑)昨年5月から前述のように産休に入りこの度復帰してきた。その初日の選手体重は「52.4㎏」まだ最低体重から5㎏ほどのオーバーではあるが、最盛期(?)から見たら5㎏くらいの減量である。前述の理論で言うなら「これまでと比べて1周あたり0.3~0.4秒(レース3周で1秒)くらい速く走れる」わけで、いろいろなアドバンテージ(地元水面、A1級不在、前回優出しているモーター)があったとしても予選7走5連対で予選6位(しかも復帰後初1着は今節の覇者となった中谷朋子のイン戦を2コース差しで破ってのもの)、優出こそならなかったが最終日も2着2本。長期休養明けとは思えない、というか休む前より成績がいいような気がする(公式HPで過去3節の節間成績が見れる)

…これって絶対に減量の効果があるよね、という話になる。帰郷してから体重が増える一方である自分が言ってもあまり説得力がないけど(笑)。

ちなみに彼女の今後は多摩川一般(QCと同一日程)→年が明けて鳴門のオールレディース。多摩川はともかく(?)鳴門は体重超過の影響があまり出ない海水面なので多摩川は淡水)チェックしておいて損はないかも?

*1:以前もチラッと書いた「10㎏増えると1周あたり0.7秒ほどのロスになる」という実験(その実験動画はこちら)が行われたのはその数年後。

*2:カートの場合厳密には『一利もない』とは言い切れず、人間が重い→マシンの重心が高くなる(カートにおいてドライバーは全重量の40~50%を占める重要な「パーツ」でもある)→タイヤを地面に押し付ける力(≒グリップ力)が増える。晴天時は大したメリットではない(それ以上に過重によるパワー低下のデメリットの方が大きい)が、滑りやすい雨天時はタイヤにかかる力が大きくなる分コーナリングの速度を上げられる(軽い人より速く走れる)、という事が起きる。