予想はあえなく撃沈。12Rは1を1着固定、6を相手に選んでおいて4を入れていないというとんだマヌケっぷりである。
それにしても今回はいろいろと「初」があった。
競走水面上にワイヤー吊りのカメラ(「ロビーカム」という名前らしい。他のスポーツでも時折見かける)を設置して通常のカメラ(スタンド側から撮影)とは全く違うアングル(1マークを「真上」から見ることができる)から撮影している。定点カメラだとターンマーク付近での2艇の位置関係が分かりにくいが、これだとターン出口でどちらがどれだけ前にいるかがハッキリわかるのでこれは掛け値なしにいい試みだったと思う。
他には「出走ファンファーレの生演奏」。競馬では当たり前のように(?)行われている生演奏だがボートレースでは初らしい。また最終日の天気が「雪」というのも初っぽい(これは意図したものではないが)。
表彰セレモニーの最後にスペシャルゲストとして今村豊が登壇。花束を受け取った白井は花束をいったん床に置くと
自分が被っていた黄金ヘルメットを師匠に被せる
という粋な、あるいは「漢」な演出(※画像はYouTubeからキャプチャー)。
…こっちが涙してしまった。
「こんなに重たいヘルメットだとは思いませんでした」は今村豊の言葉だが(そりゃ「金」だから重いでしょ、とメタツッコミ)、これほど感動的な「恩返し」はなかなか見られるものではない。「馬<舟に乗り換えて本当に良かった」とすら思えてくる。実際競馬でこういう感じのシーンなんてまずないから【*1】。
こんな調子だと年末のQCも惨敗しそうだが【*2】、そんなのはどうだっていいや、と思える雪の日のお話。
…そして翌日、記事の最終確認をしていると不意に
「おい増田(康宏六段)、お前もこのくらいの『恩返し』をしなきゃダメだろ」
という思いが頭の中をよぎった。今村豊はインタビューで目に涙を浮かべながら「白井英治は最高の弟子です。日本一の弟子です!」と言った。それと同じような事を師匠(森下九段)に言わせて&泣かせてみろ、と。