予定通りGP最終日の「三番勝負」。
まず最初に言い訳しておくと、「ナイターGPの前日予想は大変」である。
通常のナイターは21時くらいに翌日の番組表が発表されるが、GPだとそれが21時30分くらいまで遅れることが多い。ナイターの場合予選最終日や準優勝戦は11R(かそれ以前)であるが、GPのトライアルは(11Rと)12R、それが終わった後に枠番抽選とかと行うのでどうしても遅れがち。なのでこちらとしてはトライアルの結果を受けてすぐに「手元計算」で最終日の枠番を作り、それで予想する。
…ここで厄介なのが「違反の可能性」。つまり待機行動違反や不良航法「かも知れないアクション」があった時にそれが減点となるかならないか、最終的に決めるのは番組編成委員なので、それによって手元計算と実際の枠順が異なる可能性もある【*1】。
なのでいっその事ナイターGPの予想記事は翌日(の午前中)に上げようか、と考えたりもするが、それを通常通り「22時にアップする」のは言うなれば「物書きとしての矜持」だろうか…?
「残りのトライアルはイン全勝?」とか言った矢先(書いていたのは15日の0時くらい)にいきなりF【*2】、12Rもインが舟券を外す大波乱。…さすがにこれ以上波乱は起きないと思いたい。何せここは「イン最強」の大村だし【*3】。
…ただそれとは別に今年は「9月下旬に今年のツキを使い果たしてしまった」ようで(その意味は「11月の彩棋会の2次会に参加された方」だけが知っています)、10月以降ほとんど舟券が当たっていない(これは固いだろうと言うレースに限って波乱が起きる)。…本当に平穏に収まるか不安である。
競走成績の見方(と文字色)は以下の通り。今年はちゃんとFLの欄も作ったので抜かりなし(笑)。
成績欄は左から順に「進入コース」「スタートタイミング」「着順」。進入コースは艇番=コースの場合○数字、異なる場合は左が艇番・右がコース(例えば「①011」は「1号艇で1コース進入、STは.01、1着」、「54152」は「5号艇で4コース進入、STは.15、2着」)。下段はレースの内容(凹は文字通り「ヘコむ=スタート後手」)。
青文字…トライアル11R(2日目までは1st、3日目からは2nd)
赤文字…トライアル12R(同上)
緑文字…シリーズ特別戦、復活戦(レース内容の表記はなし)
黒文字…シリーズ予選(同上)
ちなみに5日までの1号艇1着率は71.7%(43/60)、トライアルに限定すると60%(6/10)。大村のSGだったらもうちょっと高くなりそうなイメージだったが…
ここまでの5日間(というか昨今のSG全体)を見ていると、このクラスの「展開」は
1コース先マイ
2コース差し
3コースまくり差し
4コース(カド)最内差し
という形が多い。スタートがばらけるとこの黄金パターン(?)はあっさりと崩れるが、やはりGPともなるとスタートは揃いやすい(優勝戦ならともかく10Rは順位決定戦なのでプレッシャーもそれほどではなさそうなし)。
…ただ、1号艇の羽野はトライアル1号艇で差されている。スタートもここまでオールゼロ台ではあるが、5日目が.01まで行ってしまったので最後まで勘どおりに行けるか、と「機力」と「見え過ぎているスタート」に不安要素がないわけでもない。一方で2号艇の菊地は4日目の原点がなかったらファイナル1号艇だった得点なので機力は問題なさそう、スタートも相変わらず。つまり1と2は「ほぼ互角」の評価と見て1着は両面作戦。逃げた場合は多分1-2-34の2点(56は切っても良さそう、2の3着も不要そう)、差しが入った場合は2-134-134の6点、合わせて8点。
※選手名のふりがなを間違えていたので訂正した図に張り替えました(島村選手の名「隆幸」は「たかゆき」ではなく「たかよし」と読む)。失礼しました。
進入は枠なりかも知れないが5と6が動く可能性もある。
「何でお前がこっち(シリーズ戦)にいるんだよ」と言われそうな毒島誠。選考順位の差でこっちに来てしまったがやはり足も技も一枚上という感じ。準優勝戦も壁が薄いにも拘らず危なげなく押し切ってPP。SG7V(うちナイター6Vでまさに「ナイターキング」)の毒島にしてみればシリーズ戦の1号艇なんて大したプレッシャーにならないと見て1着固定。進入が1256/34とかでも多分持ちそう。
問題は相手。鍵は進入なのでスタート展示を見ないと何とも言えない。一応考えられる進入ごとに予想するなら
・枠なり⇒1-2-全と1-全ー2
・125/346⇒1-5-全と1-全-5
・126/345⇒上記の5を6に代えたもの
・1256/34⇒1-6-全、1-全-6
「前日予想」という事なら進入は4番目になりそう、と予想して1-6-全と1-全-6の8点としておきましょう。
GP優勝戦は「爆買い」の対象になりやすいが【*4】、そういう話は他の競技でもよく聞く話だし、GP優勝戦(予想売上40億円以上)ともなると多少の(?)大口購入くらいでは大きくオッズが下がる事はない(のをわかっているのでそういう人が出てくる、とも言える)。
1号艇は白井英治。1stからのスタートだが手にした22号機は2nd組(2連対率TOP6)のモーターにも劣らぬという評判機。過去にはGPファイナル1号艇で涙を呑んだ事もあったが(2014年平和島、この時はトライアル全勝で勝ち上がっていたが3着だった)、今度こそGPを制して師匠今村豊に「恩返し」の時【*5】。
しかしその白井英治は今年のメモリアル優勝戦のF罰則でSG出場停止中なので(GPは特例で出場可能、だからここにいる)、もしここでもFったら「2024年のメモリアルまで」出場停止になってしまうのでいつものような「アドレナリンや男性ホルモン出まくりのスタート攻勢」とは行けないかも(実際今節のSTは他の5人と比べると不安)。まして隣は地元GPでバッキバキに気合が入っているであろう原田幸哉。また馬場貴也は6号艇だが51号機は今回最も評判のいいモーターで、5日目に2コースから差し切って結果的にファイナルの椅子を勝ち得た(差し切れず2着だったら羽野直也が優出だった)。また前述の原田も今節2コースから差して1着がある。
…頭痛の種(?)は尽きないが、自分は敢えて1から買う。白井英治の男泣きをまた見たいから。買い目は1-236-236の6点で。余裕があれば236-1-236を押さえておく手も。
*1:今節だと4日目11Rの菊地孝平。結果的に不良航法の減点となっている。
*2:トライアル(と順位決定戦)のFはSG準優勝戦のそれと同じペナルティ(SG4節選出除外、F休み後3ヶ月GⅠGⅡ選出除外。該当SGは優先出場権があってもそれを剥奪される)が科される。
*3:理由はいろいろあるようだが、大きな理由として「ダッシュ(外枠)のスタートが難しい」というのがあるようだ。
*4:今回のトライアル初日の11Rが「爆買い」された可能性があるオッズ(1-2-3が4.8倍、1-3-2が5.8倍、3番人気の1-3-5が11.4倍)になっていた。ちなみに結果は1-2-4。…ざまぁみろ(笑)。
*5:ここでいう恩返しは「師匠が到達できなかった場所に到達する」という意味(勿論この「定義」は森下九段のもの)。今村豊はSG7Vだがグランプリは勝っておらず、引退会見時に「賞金王は白井英治が取ってくれる」と述べている。