DJカートン.mmix

他人に完璧を要求するのは質の悪い潔癖症のようなものだ。

棋士と学校と資格

藤井聡太が高校を自主退学、って何でもニュースになってしまうが、1月末日付という「あと2~3日だけ登校すれば卒業*1」というタイミングでの退学「出席日数が足りなかったんじゃないの」と勘づく人は多いはず。過去には羽生善治も出席日数が足りなかった(通信制の高校に編入して卒業した)というし、言うなれば「規格外の人間の宿命」とでも言ったところか。…まぁ「受験ノイローゼになりながらも早稲田に進学→芸能活動に専念するため中退」なんて奴よりは遥かにマシだと思う。

…最近は高学歴の棋士も多いが、一方で中卒でも棋士にはなれるし【*2】、もし必要だったら通信制定時制の高校に編入する手、大検を取る手もあるわけで、それを決めるのは本人。いくらアンチ藤井でも「こういう事になるんだったら初めから高校なんか行くなよ」などと言った事を含めて外野にとやかく言う資格はない【*3】。

 

…今サラッと(?)述べた「大検」、これを知っている人ってどのくらいいるのだろう、と思った。

正式名称は大学入学資格検定、平たく言えば「高校を卒業していない人が高校卒業と同等の学歴である事を保証する資格」であり(当然履歴書に学歴として書ける)、これを持っていると正規の高卒でなくても大学受験の資格を得る。ただし民間企業や地方自治体への採用試験(や人事考課とか)に関しては必ずしも大検合格者=高卒と扱われるとは限らない(しかもそういう扱いをしても企業にペナルティは科されない)。最近の著名人では山田ルイ53世などが大検合格者(棋士に大検合格者はいないっぽい)。

 

…と、ここまで書いておいて驚愕の(?)事実を知る事になる。

 

今は大検と言わない。

 

2005年からは高等学校卒業程度認定試験」、略して「高認という制度に変わったそうである(受験資格などに細かい変化はあるが資格の内容は基本的に同じ)。自分がこの制度を知った時は大検と言っていた(とある漫画に出てきた)ので、その時の記憶のまま現代まで来ていたわけである。それこそ「年がバレる」事柄かも知れない(笑)。もっとも大検にせよ高認にせよ「そういう制度自体を知らない(あるいは無縁だった)」人も少なくないので【*4】、年がバレる以前に「何それ?」で終わるかも知れないが。そしてもし将来藤井聡太高認合格、なんて事になったら高認知名度は一気にあがるんだろうな、とか思ったり【*5】。

 

藤井聡太高校中退」というニュースから「大検」を思い出し、それが今は「高認」という名前に変わった、という事を知ったわけだが、そもそも自分に直接関係のある話ではない(正規に高校を卒業している)し、きっかけがきっかけなのでまた忘れそう(下手すりゃまた「大検」って言ってそう)だけど(笑)。

*1:所謂「自習期間」があるという前提で。…「自習期間があるのは北海道だけ」とか言わないでほしい(笑)。

*2:実際に現在のプロ棋士に中卒(高校中退含む)が何人いるのかは分からないけど(記憶違いでなければ最低3人はいるはずだが)。

*3:前述の某芸能人に対してはさすがに「人(家庭の事情等で大学進学を諦めた人)を馬鹿にしている」という思いを禁じ得ない。

*4:2013年の資料によるとおよそ15%の企業が「大検・高認を知らない」、採用試験や人事考課で「高卒と同格」と扱っている企業は2割強だったそうである。

*5:「高等学校を卒業した者と同等以上の学力がある」事を証明する資格なので大学入試ほどではないかも知れないがそれ相応の難易度がある(はず)。なので「殺人スケジュール」にも等しい藤井聡太高認の為の勉強時間なんてあるとは思えない=高認を受ける事はまずあり得ないとは思うが。