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その国における「クリスチャンの割合」と「国民の英語力」はほぼ正比例しているという(理由は知りません)。

寝耳に水?な新棋戦創設

新たな女流棋戦「ヒューリック杯白玲(はくれい)戦・女流順位戦が発表されたのが10月6日。清麗戦に続くヒューリックの棋戦、という事になるが、その清麗戦の主催は大成建設に交代する(棋戦名も第3期より「大成建設杯清麗戦」と変更される)事も発表されている。…近年はマスコミ以外の会社の棋戦主催が増えている。ゼネコンが主催者になるのは今回が初めて(協賛とかは除く)。そのうち自動車メーカーとか携帯電話のメーカーが参入してくるかも…?

「白玲」というのは「『令』和の『王』者が真っ『白』なページに時代を刻む」という意味の造語らしいが、(「清麗」も含めて)「将棋のタイトル(の名称)」というイメージが湧きにくいように思う(「倉敷藤花」のようにそのうち馴染むとは思うけど)。とりあえず「はくれい」と入力したら予測変換で博麗霊夢「博麗神社(例大祭)」が一番目に出てきた、という人は黙って挙手(笑)。

 

参加者は女流棋士女流タイトル保持者(西山朋佳女流三冠が参加できる。清麗戦は女流棋士でないタイトル保持者は対象外)で第1期は64人で争う。「女流順位戦という名称がついているように、A級~D級にクラス分けされて「A級優勝」がタイトルホルダーと七番勝負(七番勝負というのも女流棋戦では初)優勝賞金は清麗戦(700万円)の2倍以上となる1500万円。ちなみにクイーンズクライマックスの優勝賞金も1500万円(だからどうした、と言われたらそれまで)。

第1期のみ方式が異なり、

①順位決定リーグ戦:8名一組とするA~Hの8組のリーグ戦

②順位決定トーナメント:A~Hの各組同順位者による順位決定戦

③白玲戦(第1期の七番勝負):順位決定トーナメント(1位・2位決定戦)の2名による七番勝負

 

…以上は連盟HPからの引用だが、他のサイトによると第2期以降の各クラスの定員は「A級10人」「B級10人」「C級20人(残りはD級、今年度の参加人数で考えると23人+棋戦開始後に女流棋士になった人の数)、そしてA級昇級=女流二段B級昇級=女流初段C級昇級=女流1級、という昇段規定も決まっている。「第1期七番勝負の対局者」については「『リーグ1位』の順位決定トーナメントの決勝進出者」とも「『リーグ1位』のトーナメント優勝者vs『リーグ2位』のトーナメント優勝者」とも解釈できるが多分後者だと思う。

この棋戦の大きな特徴はやはり「女流順位戦で、それにより女流棋士の最低対局数が一気に増える、という事である。前年度までだと7大タイトル戦で8局(今更言う事ではないけど清麗戦は「2敗失格システム」なので最低でも2局指せる)なので、一気に倍くらいになるのである【*1】。そして女流棋士の引退制度にも何らかの影響を及ぼす可能性もないとは言えない【*2】。

個人的には「女流順位戦」という名称を使うのだから「現行の女流名人戦を買収(?)してしまう」という手もあったんじゃないか、とか思ったが、まぁそれはそれという事で。また清麗戦と番勝負の時期がダブっている(どちらも「9月~11月」となっている)けど大丈夫なのだろうか…

それにしても優勝賞金1500万円ってのは男性棋戦の下の方(序列で言うと下から棋聖戦王将戦棋王戦あたり)よりも高いんじゃないか? とか想像してしまう。加えてリーグ戦開催という事はその分対局数=対局料が発生するわけだから(さすがにD級は多くても数万、という程度だろうけど)、

めちゃくちゃ金持ってるな、ヒューリック

と思ってしまう。

*1:C級D級は人数的に総当たりにはならないだろうが、それでも年間8局前後指す事になりそう。また第1期も①で7局+②で最低8局指す計算になる。

*2:現行の引退制度はざっくり説明すると「年間の総合成績下位者につく降級点を3つ取ってしまうと引退(65歳以上の女流棋士は降級点1点で引退)」になる。年間で降級点がつく女流棋士の数は当該年度4月1日時点での女流棋士数をAとして(A-35)×0.2(端数切り上げ)-年度内に自主引退した女流棋士の数。