その犯罪によって利益を得る人間がその事件の真犯人である。
古くから言われている警句だ(と思う)が、香川県の「ゲームは1日1時間条例」、正式名称「ネット・ゲーム依存症対策条例」ってのは正にそれなんじゃないか、と思う。そうでなければパブリックコメントの集計結果を改ざん(かつ内容の非公表)してまでこんな条例を、しかも「今の御時世に」成立させる「理由」が思い浮かばない。…もし自分に「実行力(つまり『金』と『権力』)」があったら「eスポーツの全国大会を香川県で開催する」、とか考えてしまう【*1】。
犯罪者には3種類ある。
・法を犯す者
・法の網をくぐる者
・自らの利益のために法を作る者
…こちらは銀英伝のヤン・ウェンリーの言葉(「外伝」に出てくる言葉なのでアニメには出てきません)。この条例に限った事ではないが、間違いなくこの国には3番目の「犯罪者」が多数いる。
「賢い」人間だったらこういった「犯罪者」あるいは「犯罪行為」を見て
「そんな世の中に自分の子供を送り出すのは嫌だ」
と考えても不思議ではない。そして「とりあえず自分が生きている間だけ日本という国がもってくれればいい」という無気力(?)な人間も増えていくと思う(自分もどちらかというとそういう心境である)。
これまでも何度か書いた(と思う)事だが、ここ数十年で問題になっている「少子高齢化」の最大の原因はこういった「子供を持ちたくないと思うような社会(と未来)を作り上げた輩」にある、と言っても過言ではない。いや、「断言できる」と言ってもいいだろう。なので極論するなら
「ゲームは1日1時間条例」の成立によってまた「日本国の寿命」は縮んだ
と思う。条例を考えた人間は「この国の将来を考えて」などという寝言を宣っているのだろうが、現実はその真逆の効果を生むのだから酷い話である。
*1:同じような「当てつけ」を考えている人は自分以外にもいると思いますよ。