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それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

これからのボートレース(あまり深刻な話ではありません)

6月4日にボートレースメモリアル(丸亀)とレディースチャンピオン(福岡)の出場選手が発表された。

最大のポイント(?)は守屋美穂がGⅠとSGの準優勝戦でFった事によるGⅠ等の出場除外だろう。短期間に2回もやってしまった事で(期をまたいでなのでF休み自体は30日+30日)選出除外期間は累積される。

以前は準優勝戦FによるGⅠ等除外期間は1回につき3ヶ月だったが、今はその2倍になっているので累計で1年間GⅠ等選出除外である(ついでにSG除外期間も2倍で1年)。…彼女の除外期間を競走会は最初間違って公表してしまい翌日くらいに訂正する、という醜態を晒しており、「てめぇで決めた罰則期間を数え間違えるとか選手にもファンにも失礼極まらん」と思う。

 

罰則がこれまでどおりだった場合今の罰則により「出場できなくなった」レースとを分類すると…

・以前の罰則の場合でも出れないレース(⑦=令和7年のレース)

グランドチャンピオン(尼崎)

オーシャンカップ(大村)

ボートレースメモリアル(丸亀)

ボートレースダービー(戸田)

下記を含む初日が⑦1月31日以前のGⅠ・GⅡ

レディースチャンピオン(福岡)

レディースチャレンジカップ(下関)

⑦BBCトーナメント(常滑

 

・今の罰則により出れなくなったレース(※※は現時点で開催地未定)

チャレンジカップ(下関)

グランプリ・グランプリシリーズ(住之江)【*1

⑦ボートレースクラシック(若松)

ボートレースオールスター(※※)

⑦グランドチャンピオン(※※)【*2

オーシャンカップ(※※)【*3

下記を含む初日が⑦7月31日以前のGⅠ・GⅡ

クイーンズクライマックス(蒲郡*4

⑦中国地区選手権(徳山)

スピードクイーンメモリアル(浜名湖

⑦レディースオールスター(※※)

50%の確率で⑦レディースチャンピオン(※※)*5

 

…混合戦でも少なからぬ影響はあるだろうし、特に女子ビッグレースでは彼女がいるのといないのとではかなり売上に影響が出る事は必至だろう。

無論Fったのは選手自身なので罰則を受けるのは当然である(今年のレディースチャンピオンは旧罰則でも1回目=4月の児島GⅠでのFで除外が確定していた。もし出場できていればここでもドリーム戦1号艇だったのだが)。しかし彼女のFによる返還額と上記「今の罰則により出れなくなったレース」に彼女が出場する事で見込まれる売上を比べたら… この業界が分かる人に聞いたら90%くらいの人が「競走会は目の前の金しか見えていないアホ」と答えそうである。詳しい事は知らないが今の競走会会長は「まともじゃない」という噂が絶えない人だとか…【*6

現在のSGやGⅠ等の選出除外のペナルティは一言で言うなら「パワハラ」の一種とも取れる。…したくてしたわけでもないミス(F)をした選手にこうまで──場合によっては選手生命を左右しかねないレベルの──重い罰則を平然と科せるのは発案者(多分現会長)の中に「所詮選手は金儲けのための道具」といった「イド*7があるからに他ならず、あえて言語化するなら人類史上最悪のパワハラワードとも言える

「お前の代わりなどいくらでいる」

と言っているのとほぼ同義である。…歴史上そういう奴がトップにいる国や企業が繁栄した例は一体いくつあっただろうか?

 

Fによる罰則についての論議はしょっちゅう見かけるが、これに対する「万人を納得させられる解」というのは間違いなく存在しないと思う(少なくとも今のペナルティに納得している人はほとんどいないと思われるが)。例えば優勝戦と準優勝戦とでは売上額に数倍の(大抵「2倍」じゃ利かない)差があるだけでなく、「張る側の心理」で考えると準優勝戦の場合「Fによる返還額の半分くらいは次のレース以降につぎ込まれる」と思うので準優勝戦Fによる主催者の損害というのは実際のところ「トータルで見たら思ったほど大きくはない(無論0ではないが)ように思われる(もっとも今の競走会はその「トータルで見る」という発想が完全に欠落しているようにも見えてしまうが…)。一方勝戦の場合「次のレースがない(W優勝戦は除く)」ので返還額はまるまる主催者の損害となってしまう。そう考えると準優勝戦のFによるペナルティは優勝戦のそれの4分の1でもいいんじゃないか、とも思う。つまり一例として

・SG準優勝戦でF…SG2節選出除外F休み後45日GⅠ等除外GPとQCは特例で出場できる

・SG優勝戦でF…SG1年除外F休み後180日GⅠ等除外GPとQCも選出除外

というのが罪の重さ(?)に則した量刑じゃないだろうか。あるいは準優勝戦Fについては「選出除外」ではなく「賞典除外・節間1号艇無し」での出場を認める、というのも妙手かも知れない。賞典除外でも「舟券が売れる選手」というのはいるので。

 

SGやプレミアムGⅠの大半は出場選手が発表された時点でドリーム戦(GPとQCはトライアル初戦)のメンバーと枠番も事実上決まる(後日正式に発表されるけど)これらのレースのドリーム戦は「選考順位1位~6位」で組まれる(ただし6号艇は「主催者推薦」となる場合も少なくない)ので、今回のレディースチャンピオン(選考基準は勝率)だと出場取り消しとかがなければ

①浜田亜理沙(埼玉)

②三浦 永理(静岡)

③平山 智加(香川)

④細川 裕子(愛知)

⑤渡邉 優美(福岡)

⑥遠藤 エミ(滋賀)

でほぼ間違いない【*8】。

…これを見た時点でドリーム戦は「まくり怪獣ちかちー」那珂川河口に現れそうな気がしてきた(笑)。…別にそれを言いたかったわけではなく(笑)、福岡の競走水面は1マーク近辺が那珂川に張り出す形になっており、1マークは川の流れと博多湾からの潮流によって「うねり」が発生するので他場と比較してイン逃げ率が低く代わりに3コースの1着率が高い…というのがその根拠。無論機力(うねりを超える力強さ)があってこその話なので当日にならないと判断は難しいのだが。

ちなみにボートレースメモリアルは「選考基準という概念が存在しない」(各レース場からの推薦+主催者推薦+オーシャンカップ優勝者)ので、事前にドリーム戦の枠番を読むのはほぼ不可能。基本的に「地域ごとに1人ずつ」、つまり「関東、東海、近畿、四国、中国、九州」地区から1人ずつ選出されるが、「選出基準」「選手の枠番」は主催者のさじ加減(勝率かも知れないし獲得賞金かも知れないし)なので読みようがない。前回の丸亀メモリアル(2018年)では「SG優勝歴がある選手の中で最近1年間のGⅠ以上における勝率」という実に分かりにくい選考基準だったが果たして今回は…

*1:以前は「グランプリとクイーンズクライマックスは特例でFによる除外が適用されない」だったが今はその特例も廃止された。

*2:正確には除外対象ではないが、選出基準が「前年のオールスター~当年のクラシックまでの予選着順点(該当SGで優出すれば優先出場)」なので、該当SGに出れない彼女は事実上出場権の剥奪(オールスターの予選着順点だけでは全然足りない)である。

*3:正確には除外対象ではないが、選出基準が「前年5月1日~当年4月30日までのGⅠ・GⅡ優勝戦の着順点」なので、選考期間内のGⅠ等が全て除外となった彼女は事実上出場権の剥奪(先月のレディースオールスター優勝の点数だけでは全然足りない)である。

*4:グランプリと同様、今は除外免除の特例がない。

*5:第39回レディースチャンピオンの日程が「令和7年7月29日~8月3日」だと選出除外期間にかかるのでアウト、翌週の「8月6日~11日(最終日が山の日)」だと選出除外期間が終わっているので出場可能。どちらになるかは現時点では予測不能

*6:SGとかの表彰式で「優勝選手より目立とうとする」ような人なので、そこだけ見ても「まともじゃない」という臭いがプンプンしている。

*7:精神分析学で「無意識・無自覚の本能」を指す用語。厳密には少し違う(ここで使う言葉ではない)のかも知れないが、他にいい表現が思い浮かばなかったので…

*8:地元選手(渡邉優美)が5位にいるし、遠藤エミを外してまで(主催者推薦で)ドリーム戦に組みたい選手なんていないだろうから。

第402回詰工房参加記+α

5月25日、品川区立総合区民会館、愛称「きゅりあん」に現れた「黄色い人」を見て「…誰?」と思った人、というより「誰だかわかった人」は何人いただろうか。

 

上記の場所でで開催された第402回詰工房に参加したわけだが…

過去に2回ほど参加している(その後2回ほどキャンセルしている)のだが、それがいつだったかは全く覚えていなかった⇒過去記事を見返して前回は「2017年7月」だった(つまり今回は約7年ぶり)を確認。それ以降に全国大会(2019年7月)に参加しているので人によっては「5年ぶり」なのかも知れないが、それでもわかったという人は多分凄い。

 

当初の予定では新千歳空港を10時50分に出発→12時30分頃に羽田着、と考えていたのだが…

見切れている上に舌足らずなのだが、JAL506便(前述の便)が急遽機材変更となったために(ここはJALの係員に聞いて確認した)座席数が足りなくなる可能性」がある、という事。この説明がないと「何故座席数以上の予約を取ったんだ」とツッコまれても言い訳できないと思うのだがそれは置いておこう(それでクレームつける人を見かけなかったので)。

自分は真っ先に(?)協力する事にした。

自分はなんていい人なのだろう。

時間を惜しむのもまっとうな気持ちには違いないが、こういう時に自我を捨てられる人なんてそういるものではない。

自分はなんてすごい人なのだろう。

…というのは建前で、実際は「協力してくれたお客様には謝礼として『(1500マイルか)現金1万円』」に目がくらんだだけだったり(笑)。

そんなわけでそれ以降の予定は1時間後ろにずれ、羽田空港からいろいろ乗り継いで大井町駅に着いたのは14時30分頃*1手土産がベタなのは気にせんといて、という気分。

…ベタというなら(?)JALの搭乗受付の機械で、

日本航空ロゴをタッチしてください。」と書いてあるので尾翼に描かれているロゴ(○で囲んだところ)をタッチする、というベタな(?)ボケをかますもいそうな気がするのだがどうなのだろう(ちなみにタッチしても反応なし)。

機内では落語(JAL名人会)、というのがこれまでの定跡で今回もそれに乗っかっている(演題は「明烏」)のだが、今は座席ごとにモニターがあるのでいろんなコンテンツを楽しめるようになっている。映画も少なくなかったのだが見たいものがなかったので「笑点」を見ていた(昨年の6月に放送されたものっぽい)。

 

土産以外では所蔵の盛り上げ駒も持参した。先月も品評会(?)があったらしいのでそれに便乗して、というわけでもないのだが、「作品」を持っていない以上何らかの「話のネタ」はいいだろうな、と思った次第で。「思うほど高くないですよ」というのはあくまで未使用品(専門店での広告でよく見かけるもの)との比較…としてもその価格で盛り上げ駒が手に入るというのは中古であっても異様かも知れない。程度はほぼ未使用であったし「木地にキズあり」となっていたが全然気になるレベルではないし。

 

小冊子が配られ春霞賞候補作の解説と投票、というのは前回も参加したような記憶があるのだが、この時点で話について行けるのか不安に(笑)。最近の詰将棋は「カタカナの用語(ほとんどはチェスからの流用)」が多いな、と今更ながらに思う。「クリティカルスクウェア」とか何やねん、と思いながら(ちゃんと説明はあったけど)。

この日の参加者は13人くらいで普段と比べると少なめ? もし誰かプロ棋士がいたら「1局教えていただけませんか?」と言いだしていたかも知れない(この日は参加されていなかった)。

その後2次会→3次会。この日の主な話のテーマは

・○段馬鋸(龍鋸)の段数の定義

・こんな作品がまだ残っていたんだ

・長手数作品を解く時のアプローチの方法

・将棋は反則しても出場停止とかがない

・これまでに行った事のある会合の数

・2次会での「新手筋」

・ど素人が全国大会に参加してもいいのか?

看寿賞の選出基準

・『詰将棋』ではなくて『問題』

・煙詰談義

…他にもいろいろあったような気もするが、メモに書いてあった単語を羅列しただけなので詳細はよく覚えていません。中には「書くのを躊躇われるような」際どい話もあった。

「煙詰談義」は自分には全く縁のない話だと思っているが聞いているとなかなか面白かった。最近は煙詰の発表が増えているが、その一方で同時に増えているのが「ただ煙っただけ」という論評。

「一度も煙らせた事のない奴がそれを言うな」

というK氏の主張は全くもってその通りだと思う。単純に考えても煙らせるには73手*2は必要だし、1手の緩みもなく煙らせるのはほぼ奇跡の領域(大抵の場合途中の「つなぎ」でどうしても冗長な手が入ってしまう)なんだそうで。他にもいろいろと理論的な話をされていたが(酒のせいであまり覚えていません…)、改めて「ただ煙らせるだけ」でもそれがどれだけ大変な事なのか、というのを思い知らされる。

自分は煙詰はその性質から「ゴルフで18ホールをノーボギーで回るようなもの」という風に思っていたのだが、実際はその真逆で「途中でボギーやダボを叩いてもホールインワンやアルバトロスとかも出して65くらいで回ってくるようなもの」なんだそうで。…煙らせた人がそう言うのだから間違いないはずです。…どちらにしてもアマチュアゴルファーには死ぬほど壁が高い話なんだろうけど、どちらがより難しいのかは自分にはわからない(何故ゴルフで喩えたのかも自分でもわかっていない)。

 

翌26日。この日は朝から「ボートレース多摩川へ。…ズバリ「こちらが主目的」なので、詰工房参加は「ついで」だったのである【*3】。

…詰工房でも話をしたのだが、25日のホテル代はどこも異様な価格であった。…円安による経費がどうのこうの、とかいうよりも(一時と比べると平日も高くなっているような気はするが)、この日だけ『早割が存在しない』かのような価格設定、という感じ。…多分「ダービー需要」なんだと思う。つまり東京優駿の観戦予定者を見込んで東京競馬場近辺(というか都内全域)のビジネスホテルの価格がこの日(つまりダービー前日)だけ異様に高い設定になっている…のかも知れない。…いい迷惑だ。仕方ないので(?)普段の定宿よりも遠く(都外!)に宿泊する事になった、という以前に近場は早い段階で予約で全部埋まって取れなかった(普段使う系列以外も当たってみたが近場…立川とか国分寺とかは軒並み全滅、23区内も滅茶苦茶高いところくらいしか残っていなかった)。

5時前に起きて前日に用意しておいた軽い朝食(こんな時間ではマクドも開いていないが駅前の松屋は開いていた)を済ませて出発。目的地まではいろいろ乗り継いで片道1時間強。

昨年の夏にも行ってはいるが、チラッと覘いて牛炊喰っただけなので「行脚」のカウントにしていいのかは微妙だった。しかし今回は朝から最終レースまでみっちりと観戦したので正式に(?)「10場目」を踏んだ事になる。…もしかしたらテレビ中継のどこかに映り込んでいたかも知れない(笑)。

西武多摩川線競艇場前駅」から直通の通路。どのレース場でもこの手の通路は大レース時には出場選手のポスターなどで飾られるがこの日も当然例外ではない。

指定席の座席数は390、それを求めての整理券の列。朝7時の時点でこの行列。…これ席取れるんかな、という不安に駆られるが、それを助長したのが関係者の「人数カウントしていません」という声。…こういう列で人数数えないアホがいるんか、と思わない人は多分いない。列ははるか後方(それこそ駅まで)続いていたっぽいのであぶれた人は間違いなくいたと思う。

…自分は(7時少し前の到着で)240番くらいだった。…SGの優勝戦で「7時到着で250/390」というのは一つの目安になるかも知れないが、「優勝戦のメンバー次第ではこれより並ぶ可能性もあるかも知れない」ので*4、「あくまで目安」とだけ言っておこう。

 

…意外と知らない人が多いっぽいのだが、原則としてボートレース場内の撮影には許可が必要」である。実際この日も撮影している人の中には「お前許可取ったんか?」という人が山ほどいたし、SNS上でもレース場に関する画像のうちおそらく9割くらいが「無許可」ちゃうんか、と疑りたくなる。

…許可といっても当日総合案内所とか(レース場によって違うが聞けば教えてくれる。ちなみに多摩川は「警戒本部」という警備員の詰め所)で受付用紙に住所氏名などを書けば普通に許可をもらえる(営利目的だとどうなのかは微妙だが)そこでもらえる許可証を装着していれば何人にも後ろ指を指される事無く撮影を楽しめる、というわけ(ただしTV中継のスペースは許可有でも撮影できない事が多い)。だから自分はこうして(非営利の)ブログに写真を載せているわけで。

…この日の指定席、「めちゃくちゃ騒ぐグループ(多分関西遠征組)」と「指定席では静かにしろ」と文句をつけるグループ(多分地元組)がもめていた。

「一体誰がそんなルールを決めたんだ?」というのがこの騒動に対する自分の考え。他の場の指定席だけでなく競馬場の指定席やWINSのエクセルフロア(有料指定席)に行っても「誰も騒いでいない場所」なんて見た事がない。そういう意味では関西遠征組の行動を非難する気はなかったのだが、言い合いの中で「お前ら住之江行った事あるんか? 住之江は罵声が普通に飛んでいるぞ」という主張は「…だからどうした?」と思う。これのせいで「お互いが自分の主張を強制しようとする低俗な言い争い」に成り下がったな、と思いながら自分は席でウトウトとしていた(4時起きだったので眠かった)。

 

12年前の女子王座決定戦の優勝モーターが展示されている。扱いとしては「2011年度」で、翌年度から8月上旬の開催(若松、見に行った)となっている。

…どこかで見た筐体。この日は「チャンピオンシップ」と銘打たれていた。多分全国大会か何かなのだろう。

…自分は終始見ていたわけではないが、上位進出した人に「メガネ着用という人は1人もいなかった」ような気がする。…やはりこのゲームは根本的なところで「視力の悪い人には向いていない」という事なのだろうか?(ボートレーサーは眼鏡やコンタクトレンズでの視力矯正が認められていない。レーシックなどの手術はOK)

 

せっかく多摩川に来たのだから昼飯は牛炊…と言う人は多いと思われるが、この日は5レース頃には既に完売、という盛況ぶり。…まぁ前回来た時に食ってるからいいや(結局昼飯はラーメンをすすった)。

 

勝戦ピットアウト直前。3連単の売上は16億円強。最終的な節間売上は(目標145億に対し)148億だったので、もしここでFってたらまさに大惨事。

「登録番号5000番台」「21世紀生まれ」では初のSGウィナーとなるか、と注目された定松勇樹。個人的には「ああいう選手は『いい意味で図太い』だろうから優勝戦1号艇のプレッシャーに負ける可能性は低い」と思ったので1着固定しか買っていない(「師匠」の峰竜太が同じ場所にいた、というのもプラスになっていた可能性が高い)。…相手を読み間違えて(4を軽視して)撃沈す。

 

帰路はかなりギリギリのスケジュールを組んでいたのでその後のセレモニーなどは見ないで出立。シャトルバスで府中本町駅に着くと想定通りだが「東京競馬場帰り」の大群と見事にバッティング。おかげで府中本町駅では「安全のためホームへの入場規制」が行われるレベルの大混雑(これは想定外)加えて途中でJリーグ観戦者も加わり(FC東京のレプリカユニフォームを着た客が大挙乗り込んできた)三重苦。これがために多少遅れが出るのは仕方ないにしても、途中で「踏切を強引に突破したアホのせいで安全装置が作動→電車の緊急停止」が2回も発生している。…やはりこの国には「特定の犯罪者を死傷させても法に問われないシステム」が必要なのかも知れない、と改めて思った。

 

府中本町~川崎~京急川崎京急蒲田と乗り継いで羽田に到着。今回は1泊2日なので旅程の中で「移動」が占める割合が高い。そのせいか「混雑しているにもかかわらず座席に荷物を置いてのほほんとスマホを見ているアホ」もやたらと目についた。やはりこの国には「特定の・・・」…これは少し(というか全然)違うか。

家に着くころには日付が変わろうとしていた。着いたら30分もしないうちに寝る。そして目が覚めるとやけに疲れが残っている。…年のせいなのか舟券外したせいなのかは定かではない(笑)

 

もしかしたら(詰工房の)次回参加は10月かも、なんて話をしたのだが、帰宅後スケジュールを確認すると10月の詰工房は27日の「日曜日」。上京目的が「ボートレースダービー(戸田)」観戦なので、最終日と被ってしまう。…そもそも行くかどうかもまだ決めていないけど(8月初旬に出場選手が決まるのでそれも見てから考える)。

*1:羽田空港から直接大井町駅に行くバスもあるにはあったが時間が合わず。「当初の予定」で着いた場合でも「10分くらい前に出発していた」ので正直どうでも良かった。

*2:詰キストには「釈迦に説法」だが、そうでない人のために説明すると「初形は盤面39枚(玉含む)」が「詰め上がりで3枚」になるという事はその過程で「残り36枚の駒を全部取る」事になるので駒を取る手+最後の1手で理論上73手は必要になる(その理論値を実現した煙詰が「来たるべきもの」)。

*3:前回の参加も「指導対局(の前泊)のついで」での参加だった。

*4:例えば今回の準優勝戦メンバーで言うなら「守屋美穂と峰竜太が優出していたら」今回以上の列になっていた可能性は高い。

新幹線延伸の無期限延期の話が出ている件

北海道新幹線の札幌延伸は「2030年度内の実現は極めて困難」というニュース。当初は2026年?には完成予定だったものが4年延期され更に無期限(?)の延期。…そもそも駅ホームの設置場所から揉めていたし【*1】、「何やってんだか…」というボヤキしか出てこない。計画に携わった人間の計画性のなさには道民として怒りと悲しみがこみ上げてくる(もっとも関係者の中には北海道と縁も所縁もない適当な人間が多いかも知れないが…)。

 

…こうまで躓くんだったら「新幹線なんぞ後回しにして丘珠空港に直接アクセスできる支線を作れ」とか思う。丘珠空港の滑走路延伸は2030年頃に供用開始を目指しているので、結果として新幹線の札幌延伸より先に実現する(可能性が高い)わけだし。

…無論実現は言うほど簡単ではない。現実はシムシティではないのでクリック1つで宅地を更地にして線路を通す、なんて事はできない。また経路としてはJR太平駅の先に支線を増設するくらいしかないのだが、延伸距離は2kmくらい必要になる(南千歳~新千歳空港のように大半は「地下を通す」事になると思うが、それでも「どこをどう通すか」「その際の土地買収などはどうするのか」などと待ち構えている問題は多い)。しかし札幌駅からのアクセスは大分便利になりそうだし【*2】、運賃も連絡バスより安く済みそう(現行の丘珠空港⇔札幌駅の連絡バスは片道700円。札幌⇔太平駅は300円なので丘珠空港までの運賃は450~500円くらいになりそう)また北海道医療大学が施設の大半を北広島(エスコンフィールド北海道の近く)に移転する」と言っている=札沼線の価値が今以上に下がる(と思われる)ので、「新しい価値」という意味でも作る意味がゼロだとは思えない(「大きな効果」までは望めないかも知れないが…)

 

…というか、そもそも地下鉄東豊線を作る時点で丘珠空港を通す案はなかったのか、とここでも「計画性(というか先見性)のなさ」に呆れてしまう。現行の栄町駅が中途半端な(?)位置にあるため、そこから丘珠空港(の現ターミナルビル近く)まで延伸しようとすると相当大回りのルート、あるいは新道東からの分岐ルートが必要になる。しかしそれでも丘珠空港に駅を作り、そこから更にさとらんど」「モエレ沼公園」まで一気に伸ばす事で諸々の効果を望めそうである【*3】。…これこそが「計画性」ないし「先見性」というやつじゃないのか?(笑)

もっとも空港へのアクセス手段には「もっと他の方法」も検討されているという。それは「ターミナルビルを今より西側(今の自衛隊駐屯地のあたり)に移動して栄町駅から直通の地下連絡通路を作る」。直線距離だと700mくらいとなりそうで、成田空港の第2ビル~第3ビルの移動距離と大差ないのでそれほど不都合はないと思われる(歩くのが嫌ならバスでもタクシーでも使いやがれ、という話になるし)。…もっともこれなんかも「己の先見性のなさを誤魔化すための小策」に見えてしまうのだが【*4】。

 

丘珠空港が拡張されたらビジネス・観光両面での経済効果が見込める… といった小難しい理屈よりも本州(場合によっては四国や九州)からのアクセスが良くなる=「道外からの彩棋会へのアクセスが良くなる(=参加者が増えるかも知れない)というのが詰キストにとって一番の歓迎すべき理由かも知れない(笑)。

…なんて書くと与太話にしか聞こえないが、滑走路延長に合わせて飛行可能時間の拡大も目指しているようなので、例えば最終便が20時30分くらいなら2次会終了後(概ね19時)でも余裕で間に合うし、往路の時間によっては「札幌で2食味わって日帰り」なんて事もできてしまう。他の業界(ビジネスとか)にも十分当てはまる話なので決して適当な事を言っているわけではない【*5】。

*1:JRタワーなんて代物をこさえていなかったら余計な工事(現11番ホームの新設とか)なしであの場所に設置できていただろうに…

*2:冬は悪天候の影響を受けやすい路線ではあるが、そういう天気だったら飛行機も飛ばない事が多い。

*3:さとらんど駅(仮)」の存在は丘珠高校(さとらんどから徒歩10分弱)の通学路としても重宝されそうだし、「モエレ沼公園駅(仮)」も今年末にはナイター完備・硬式野球対応の野球場ができる予定(プロ野球は無理だが高校野球の予選などが実施できるようになる)なので各方面への需要が見込めそう。

*4:そうは言っても30年以上も前の事なので当時の「無計画」に携わっていた人間はほぼ現場に残っていない(下手したら「この世にもういない」)わけで、今の世代は「先代の無責任のツケを押し付けられている」と言う方が正確だろうか(…今の日本はそういうのが多くないか?)。

*5:日帰りではないけど「札幌ドームができる前の北海道シリーズ(円山球場はナイター設備がないので必然的にデイゲーム)」や「JRAの札幌開催期間」は開催よりも「夜のすすきの」の方が楽しみ、という関係者が少なくないと言うし…

時代を築いた名横綱の死去

大相撲第64代横綱曙太郎さんが死去、というニュース。自分が相撲を見るようになった頃には既に横綱だったような気もするが記憶が曖昧。幕内最高優勝11回、周知のように日本人以外で初の横綱となった偉大な力士である。初土俵からの連続勝ち越し(18場所連続)は歴代最長記録で今もなお破られていない。

同期に「若貴」がいた事からヒール扱いされる事も少なくなく、語呂が近い事から「ばけもの」なんて呼ぶ人もいた。もっとも若貴を初めとしたライバル力士を突き押しで吹っ飛ばす様は文字通りの「化け物」だったかも知れない。

引退後は協会に残るも突如協会を退職して(裏ではいろいろあったらしいが)総合格闘家に転身。ボブ・サップに1RKO負け、という惨敗が印象に残る人も少なくないが、その後も格闘家として活動を続け、プロレスの世界に入るとこちらでも「頂点」…全日本プロレスの最高タイトル「三冠ヘビー級王座」に到達している。…やっぱり化け物(褒め言葉)だ。

 

総合格闘技に転身を表明した(その世界では大した活躍ができなかった)事をとやかく言う人は多かったが、自分は結果云々よりも「この人は一生『闘いたい』人なんだな」という印象を持った。

「生涯現役(希望)」と言えばそうなのかも知れないが、この表現だと「死ぬまで権力にしがみつこうとするアホ」とごっちゃになってしまいかねない*1ので、もう少し細かく表現するなら「闘争本能が溢れ出て止まらない人」と言ったところだろうか。そうでなかったら前述のボブ・サップ戦で心が折れていても不思議ではないので。貴乃花氏が追悼コメントで百折不撓の人生観だったと思います」と述べているが、故人の生涯を過不足なく表現した言葉だと思う。

 

自分の知る限りで「闘争本能が溢れ出て止まらない人」は他に3人思い浮かぶ。

宮崎駿

大仁田厚

加藤一二三

前2人は何度も「引退宣言を撤回している」。世間では「節操のない奴」とかほざく人が多いが、彼等も曙さんのように「消した蠟燭の炎が勝手に再点火してしまう」ような人だから我慢できなくなって引退を撤回してしまうのだと思う。加藤一二三にしても「制度によって強制的に引退させられた」が、その後の活動(ほとんどは「周りが引っ張り出している」のだろうが)を見ていると将棋に対する闘志や情熱が衰えている気配は全く感じられない。

大仁田厚とは電流爆破デスマッチで対戦もしている。電流爆破デスマッチに拒絶反応を示すプロレスラーも少なくないが曙さんは堂々と受け入れたといい、試合中に大仁田が繰り出した火炎放射も微動だにせず受け止めたというので大仁田はさすが横綱だと感服した」と述べている(訃報を受けた直後の大仁田厚のコメントを要約しています)。

 

自分の目から見たら「闘争本能が溢れ出て止まらない人」は掛け値なしで凄いと思う。世の中は「加齢とともに闘争本能(≒情熱)が冷める人間」の方が大多数*2だし、自分なんぞは「一刻も早く闘わず(働かず)に済む方法を考える」くらいである(笑)。

 

享年54。「早過ぎる」と悼む人は多い。邪推であるが本人も「まだ闘いたい」と思っていたのではないか、と思う。

ここに謹んで哀悼の意を捧げます。

*1:膝の状態が限界に達した時に「横綱として惨めな姿を見せるわけにはいかない」とすっぱりと引退を決めているので、地位や権力に執着するタイプの人間ではない事が読み取れる。

*2:加齢とともに威張り散らすようになる・怒りっぽくなる、というのは闘争本能ではない。

北条氏政の逸話と通勤時の行動の関連性は?

戦国時代、北条氏政が1杯の飯に汁を2度かけている様を見た父氏康が

「毎日喰う飯の管理もままならぬとはなんと愚かな。わが北条家も彼の代までか…」

と嘆いた、という話は有名である。もっともこの話は実話ではなく北条氏政の無能っぷりを際立たせるための後世の創作」だと言われているが。

 

話の真偽はともかく、この話を聞いて「そんな事くらいで家が滅ぶなんて何を馬鹿な…」と思った人は結構な数がいそうである。字面だけを見ると北条氏政には管理能力がなかった」という風にも解釈できるが、「飯にかける汁の最適な量」というのはその日の体調とかでも変わってくるだろうから、2度かける事が直ちに無能の証明、というのはさすがに無理がある。彼に限らず「歴史上の敗者」というのは実像以上に無能に描かれる事が少なくない(下手をすると「実は名将だった」けど無能扱いされる事すらある)とは言え、このでっち上げ方は正直なところ「喩えが悪い」。

 

…という話を枕として今日の本題。

昨今は全国各地で路線バスの系統廃止や便数減少が社会問題になっている。運転手の数の少なさ(高齢化)に加え、今後は所謂「2024年問題」のせいで廃止や減少にどんどん拍車がかかるものと思われる。…どの業界でも人手不足は深刻で、しかも今何か手を打ってもその効果が形として表れるのは早くても20~25年くらい後、というのだから長年手を打たなかった政治屋の罪は「重い」なんてレベルでは済まない…のだが、今日の話はそっちではない。

路線バスの系統廃止や便数減少が行われるとその分のしわ寄せが他の便に来る=現行のバスがより混雑するわけだが、1便当たりの乗車率の上昇に伴って「バスの乗り方が下手な客」が以前より目につくようになった。

「バスの乗り方が下手」というのはオリジナルの表現であるが、具体的に何が下手なのかを述べると

1.すぐ降りると分かっているのに後部の席に座る

2.事前に両替やICカードへのチャージをしていない

 

1.について、空いている(立っている客がほとんどいない)バスだったら全く問題にならないのだが、混んでいるバスだと多くの客を押しのけて(?)出口まで突き進む事になるので非常に効率が悪い。酷い場合だと降りる客はもういないと思った運転手が発車した後に「降ります!」と叫んでバスを止める事もある。この場合運転手は急ブレーキをかける事になるので他の乗客や後続車両にとっても迷惑かつ危険な話である。

2.は大抵バスの車内放送で「混雑防止のため、早めに両替・チャージをお願いします」と流れている(統計を取ったわけではないが、1路線あたり1回は流れていると思う)にも関わらず降りる間際に両替・チャージを行う客は後を絶たない。中には1.からのコンボでバスを遅らせる人も珍しくない。

 

冒頭の北条氏政の逸話と何が違うのだろう、と思った。初めてその路線(あるいは路線バスそのもの)を使ったとかいうのならともかく、通勤通学だったら毎日のように同じバスを使用するわけだからそのルーティーン内で起こりうるハプニングを事前に想定していない(先んじての手を打たない)、というのは北条氏政と同レベルの評価をされても文句は言えないのでは? …それも「タイパ」を重視するという「Z世代(と思われる人)」がそういう事に思い至らない(「無駄な遅延行為」を何度も繰り返している)というのは…(以下略)

バスの乗り方とその人の能力(狭義には「管理能力」)との因果関係を立証した人は多分歴史上まだいないと思うが、個人的には結構深い因果関係があるのではと思う。実際「日常の何気ない行動(というか習慣)からその人の性格や能力が垣間見える」という話はいろんなところで聞くし【*1】、線路への落とし物(圧倒的に多いのはワイヤレスのイヤフォン)が増えているのも早い話「落ちる」「落とす」という可能性を考えていない(危機管理能力が欠如している)だけだと思う【*2】。昨今注目(?)されているモンスターカスタマー」とか「カスハラ」というのもこういった危機管理能力が欠如した人間の成れの果て、ではないのか。彼奴等のクレームの99%くらいは「利用者のちょっとした注意(危機管理)があれば起きない事」だと言うし。

 

…こんな事を偉そうに宣うくらいだから、自分は路線バスの心得(?)は弁えているつもりである。

1.⇒まず自分はバスの後方に乗る、という事を滅多にしない。それこそ「後部の席に座る」よりも「バス前方に立つ」方を無条件で選ぶ*3言うまでもなく「自分が降りる場所」を把握してスムーズに(言い換えるなら「さっさと」降りるため。…ただ最近は年を取ったせいか(笑)「降りる場所が終点、あるいはそのちょっと手前」という時(つまり「遅延行為」が発生しない状況で)は後部席に座る事が増えてきた。優先席に座る事も増えてきたなぁ…*4

2.⇒札幌市の交通系ICカード「SAPICA」を自分も使っているが、これで「セイコーマート」でも買い物ができる(どちらの利用でもポイントが付く)という事もあって「常に残額4桁をキープする(切る前にチャージする)」という習慣がついている。それでもうっかり残額が尽きそうになる事もあるが、その時は「バスに乗ったらすぐにチャージ」

 

…能力云々はともかくとしても、前述のような「無駄な遅延行為」が積み重なると結構な遅れに繋がるので何とかならんのかねぇ、と思いながら【*5】明日もまた通勤でバスに乗る。…時に怒鳴りつけたくなるような遅延行為をやらかす人にも遭うのだが、そこで本当に怒鳴りつけたらどこぞのビチグソ国会議員の同類に堕ちてしまうのでさすがにそれは禁忌。

 

そういう時に怒りを鎮めてくれるアイテム(の1つ)が詰パラなのだが、最新(4月)号の到着が3日まで遅延されたら逆に怒りがこみ上げるだけである。

*1:自分の場合雀荘勤務の中で「麻雀の打ち筋(や癖とか)にはその人の性格が表れる」という事を学んだ(?)事でそういう風に考えるようになったのかも知れない。

*2:自分は日本人平均より耳が小さいのか、イヤフォンがなかなか耳に合わない(耳が痛くなる上によく落ちる)ので専らヘッドフォン派。…もっともそれ以前に「何かを聞きながら歩く」という習慣自体がないのだが。

*3:なので車両前方の座席数が少ない(フロントタイヤ上部の席がない)「低床車」はあまり好きではない。…というか「乗車率が高くなりそうな路線(時間帯)」は床が高くてもいいから座席数が多いバスで運行しやがれ、と思う事もある。

*4:北海道中央バスでは車内放送で「優先席はどなた様でもご利用いただけます(が体の不自由な方などがいらっしゃいましたら席を譲るようお願いします)」と言っているから別に座っても全く問題はない、と自己弁護(笑)。

*5:多分運転手も同じ事を考えていると思う(自分が運転手だったら絶対そう思うので)。

平山智加様ばんざーい

…一度でいいから言ってみたかった台詞を言う機会が訪れたのでツイッター(「X」という呼称はどうも好かん)で言ってみた。

 

…別にボートレーサーの平山智加に特別な感情があるわけではない。アイドルとかを「○○様」と呼ぶ人(所謂「親衛隊」?)は昔からいるが、自分はそういう人の事は「キショい」としか思っていない*1

じゃあこのセリフは何なのか? そりゃあ自分の舟券に貢献してくれた選手を「○○様」と崇めたくなっても全然不思議ではないわけだが…

 

ネタを明かすとこのセリフには「元ネタ」がある。光栄(現:コーエーテクモゲームス)がリリースした歴史シミュレーションゲーム蒼き狼と白き牝鹿」シリーズ。自分は2作目にあたる「蒼き狼と白き牝鹿 ジンギスカン」をファミコンで少し触れたくらいの知識しか持っていないのだが、このゲームで「分配国保有の食糧などを国民に分け与える。実施すると民衆の『モラル』が上がる)」を実施した時の民衆のセリフ

○○さま ばんざーい

○○は(プレイヤーが操作する)統治者の名前。つまり実際はジンギスカンさま ばんざーい」とか「みなもとのよりともさま ばんざーいみたいな感じファミコン版には漢字フォントがない)になる【*2】。もしかしたら「ばんざーい」は片仮名で「バンザーイ」だったかも知れないが記憶があやふや(確認するのも難しい)。

 

…要は舟券に貢献してくれた選手への感謝をジョーク交じりで表現したらこうなった」というだけである。繰り返しになるが平山智加に特別な感情があるわけではない(あったとしても「様」付けで呼んだりはしない)先月のクラシック優勝戦でも5-1-○の決着だったら「桐生順平様ばんざーい」と言うつもりだったし(地元SGへの気合を買ってみたけどダメだった。そもそも1は1マークで転覆したし…)、今後もデカい舟券を取った時には貢献してくれた選手に対し「○○様ばんざーい」と言うだろう。…そんな機会が次いつ来るかは分からないけど。

*1:セーラー戦士がタキシード仮面「様」と呼ぶのは多分意味合いが違う…と思う(彼女たちの「前世の記憶」がそう呼ばせている、とか?)。

*2:ちなみにこのゲームで源頼朝が日本の国王として登場するのは「1206年」。…ツッコむのはやめておきましょう(笑)。

世話人

当事者からその旨がブログで語られたので別に伏せる必要もなくなったわけで。

 

岩本氏が「4月から土日祝も業務の部署に異動となった」ので香龍会への参加ができなくなった⇒世話人もできなくなった、という事で次回からは堀内氏が世話人を引き継ぐ(香龍会の廃止とかはひとまずなくなった)事になった。

…という事は「彩棋会への参加も不可能(楽観的に考えても「極めて困難」)になった」というわけで、ぶっちゃけ「喜べる要素は何一つない」

 

そう言えば彩棋会の幹事【*1】の佐藤氏も以前「誰か次の幹事やってくれる人いないかな」という話をされていた。

…自分はやる気なし(面と向かって返答したわけではないが)自分には人脈も人望もないし、今の会社は「本州への出向」の可能性もあるので(別に拒否しても何の問題もないとは思うけど)万一幹事を引き受けた後にそんな事になったら最悪であるから。

*1:そう言えば会合によって「世話人」だったり「幹事」だったりと呼称がバラバラだよなぁ(別に問題ないと思うけど)…

香龍会の

先日届いた香龍会グループメールの内容に少なからず驚かされた。

 

…ここで詳細を書く事は控えておく。こう見えても(どう見えているのかは知らんが)「情報」の扱いには(少なくとも「情報(秘密)は漏らすもの」と心得ているようなアホとかより数百倍は厳格な)ポリシーを持っているつもりなので。…書いても問題なさそうな範囲で言うなら「香龍会の廃止」や「関係者(常連参加者や東海地区の詰将棋作家とか)の訃報」とかいう話ではない。

…というか31日付で香龍会ブログに書かれていますね。

 

以前も書いた(と思う)が、「情報の扱い」は気を使う。例えば開発中のゲームの情報にしても中には「その存在すら世間にはまだ知られていない」事も少なくないし、また既報があるゲームにしても未完成品に「後日配信予定のDLC」が含まれている事もあるので、そのゲームがリリースされた後でも機密漏洩してしまう(何気に話した事が実はそれだった、という)可能性すら潜んでいる。

こういったごく限定的な話ならまだいい(それでも億単位の損害賠償に発展する可能性はある)が、国や組織を揺るがすような機密に関しては「握った方」も「握られた方」も気が気でなくなるのは歴史が証明している。「握った方」はそれが原因でいつ消されるか気が気でなくなるし、「握られた方」もいつ裏切られるか気が気でなくなる。徳川家康が「江戸城の最高機密」に関わった人物を完成後に一人残らず処刑し*1というのもそういう心理の帰結。

また「その機密を元手に恩賞に与ろう」と考える小者は掃いて捨てるレベルで存在し、例えば三国志の冒頭の黄巾の乱も当初は内通者を得て内外両面から宦官を討つ計画だったものが内通者への伝令が宦官側に寝返った事で計画が露見・破綻して「統率の取れない民衆暴動」になっている【*2】。…「企業機密を手土産に違う職場に移る」なんてのも同類だろうし、今だったら「その機密を元手に閲覧数を稼ごう」と考える小者以下の物体が掃いて捨てるレベルで存在するのだろう。

 

三国志演義では曹操曹操暗殺計画を密告してきた人を処刑する」というシーンがある。…とだけ言っても作中に「曹操暗殺計画」は何度も出てくるので詳しく書くと「馬騰が処刑される(命からがら逃げ遂せた馬岱からその話を聞いた馬超が復讐の兵を興した)」場面【*3】。密告してきたのは首謀者黄奎(彼も演義だけの登場人物)の使用人で、黄奎を亡き者にして彼の妾を妻に娶るための計画(密告)であったが、それを知った曹操私欲のために主人を売り渡すような奴は生きていても何の役にも立つまいと言われて黄奎や馬騰と共に処刑されている。また後年の漢中攻略戦では(「機密」とはあまり関係のない話であるが)攻略の決め手を欠いていた曹操張魯配下の楊松三国志の中で有数の「強欲」で知られる人物。ちなみにこちらも正史にその名はない)に賄賂を贈って内通させるが、漢中平定後にその楊松が同じ事を言われて処刑されている(張魯をはじめとした他の降伏者は赦されている)。

…事象だけ見ると曹操は恩を仇で返す奴」という風に読めなくもない*4】が、曹操の指摘もある意味非常に理に適っているとも言え、機密を私欲に使おうとする輩にはそれ相応の報いがあってもいいと思う。もっともいざ自分が「大金で売れる機密」を手にした時にも同じ事を言えるのかどうかは正直自信がないけど(笑)

*1:「そんなのは風聞・でっち上げだ」と主張する人も(主に家康擁護者に)いるが、同じような事をやった(可能性が高い)為政者は彼以外にも散見されるので家康がそういう事をやっていても全然不思議ではない。ちなみに「ゴルゴ13」も「依頼を遂行する上でどうしても機密(自分の技術)を明かさないといけない依頼者」に対し「依頼が完了したらお前の命をもらう」という条件を突き付けている(それでもその依頼者はその条件で依頼している。結末は「依頼の過程で敵側に殺されている」)。

*2:その「裏切者」の結末はどこにも書かれていないが、十常侍(政治を牛耳っていた宦官のトップ集団。「十」という漢字が使われているが正史では「12人」)が世間の想像通りの人間だったとしたら「恩賞を受けた後に抹殺された」可能性が高い。

*3:以前も書いたが「馬騰が処刑されるくだりは正史と演義で正反対」なので当然ながら正史にこのエピソードはない。

*4:もっともそんな事を言ったら「機密情報ごと社員の引き抜きを画策する企業(や担当者)」の方が「恩を仇で返す」可能性は高いと思う(実際その手の引き抜きは「欲しいのは情報だけで人の方は用済み」という事が多いと言うし)。

甘寧一番乗り

3月22日に「第134期選手養成訓練修了記念競走」が行われている。今から1年前にふと目についた養成員達の卒業・プロデビューである。入所したのが52人に対し修了できたのは25人という事で、入所してからも半分が脱落する甘くはない世界*1世間には「二世は簡単に選手になれる」などと勝手な事を宣うアホが少なくないが、以前「ミヤネ屋」で養成所が取材された時に「二世の養成員がクビになった」という話があった(134期訓練生の中では今坂勝弘選手の息子も脱落していた)ので、二世だろうが何だろうがダメな奴は振り落とされる業界であるのは間違いない【*2】。

 

前述のレースの優勝戦(養成所で行われる「リーグ戦」の勝率上位6人が出場する。正式には「養成所チャンプ決定戦」と言う)の優勝者は「養成所チャンプ」の称号を賜る。今は「ボートレーサー養成所」が正式名称なため味気ない(?)名前だが、名称がやまと学校*3」の時は「やまとチャンプ」、養成所が本栖湖にあった時代は「本栖チャンプ」と呼ばれていた(中身はどれも実質同じもの)。

その決定戦を勝利したのは「小林甘寧」選手。2コースから差しを決めて1着。…チャンプ決定戦で「甘寧一番乗り」である。…誰だよ、こんな結末考えたのは(笑)。案の定というかSNS上では早速「甘寧一番乗り」のコメントが散見できる。

 

チャンプといってもそれによる恩恵は「デビュー間もなくはB1級相当の斡旋を受けられる」くらいしかなく、しかもチャンプだけの特権でもない(養成所リーグでの成績上位者に与えられる)ので、特に「賭ける側」からしたらそんな称号にはほとんど意味がなく「何でもいいから俺の舟券に貢献しろ」以外の感情は持っていないだろう(笑)。また歴代チャンプは期待通りの活躍をする選手もいればその後鳴かず飛ばす(気が付いたら成績不振でクビ*4)なんて選手もいるし、中にはデビュー後不祥事を起こして逮捕された、なんて選手もいた。

 

ともあれ意外な形(?)で甘寧一番乗り」を果たしたわけだが、今後どれだけの「甘寧一番乗り」を果たすか(例えば「初1着」「初優勝」「初GⅠ」…)、妙に気になってしまう。

*1:試験による脱落よりも「横に並ばれるのが怖い」などといった『(試験科目ではない)ボートレーサーとしての適性のなさ』で脱落する訓練生が多い、という話を元選手・元校長の植木通彦が話していた記憶がある。

*2:ちなみに落第者の再受験・再入所は認められていないが、修了試験に関しては「留年(半年の訓練後再試験)」という事もあるらしい。

*3:現養成所の住所が「福岡県柳川市大和町」だから。ボートレースという呼称を前面に押し出すようになった2010年までは「やまと競艇学校」と呼んでいた(それに合わせて「競艇王チャレンジカップ」「競艇名人戦」なんかも競走名から「競艇」の単語を外している)。モーターやボートなどを製造している「ヤマト発動機」と呼称が一致するのは単なる偶然らしい。

*4:連続4期(2年間)の勝率が3.80未満、あるいは事故率が0.70以上だと引退勧告される。ただし前者はデビューから3年以内の成績はカウントされない(実際はもう少し細かい規定があるのだが詳しい事は忘れてしまった)。

新しいボウリングのルール(スコアシステム)

…があるという事を最近知った。

「io.LEAGUE」という新しいボウリングのリーグ戦(新しい団体ができたわけではなく、JPBA所属のプロが選抜されたMリーグみたいな「チーム対抗戦」のリーグ戦。詳細は書くのが面倒たっだので割愛)がいつの間にか作られており、そこで採用されているスコアシステムが従来のシステムと違う「カレントフレーム・スコアシステム」というもの。…このリーグが発案した独自のシステムというわけではなく、既に一部の国際大会で採用されている方式であり、一部のボウリング場ではこれに対応したシステムも導入されている。…なおここでは便宜上従来のスコアシステムを「トラディショナル(伝統的な)・スコアシステム」と呼ぶ事とし、それぞれ「TSS」「CSS」と略記する。

TSSと大きく違うのは「ストライクやスペア時に次フレームのスコアの影響を受けない」、つまり「常に該当フレーム(カレントフレーム)ごとにスコアが完結する」。具体的には

ストライクは常に30点

・スペアは1投目で倒した本数+10点

第10フレームの「3投目」という概念はなく、それまでと同様に最大2投(ストライクを出したらそれで終わり)

…TSSはある程度嗜んだ人でないと分かりにくいところがあるが、これは(多分)それよりは分かりやすいのかも知れない。またプロレベルから見たら「結局のところストライクを続けないとスコアは出ない」「全部ストライクを出せば300点」というのは同じ(ただし必要投球数は10投なので従来より少ない)なので極端な違和感はないのかも知れない。

 

競技のルールが大きく(?)変わるのはどこでもある事なのでいちいち騒いだりはしない【*1】のだが、このリーグの…というより「CSSを採用した」コンセプトというのが

 

長時間かけて結果を追うよりも、短時間ですぐに結果が分かる事を好む傾向である「Z世代」をターゲットにしたマーケティング戦略(要約)

 

…ごく短期ならともかく、長期的な視野で見たらそういう考え方は高確率で「io.LEAGUE」か「ボウリングそのもの」のどちらか(あるいは両方)が衰退する、という未来しか待っていないように思える。

「Z世代(の特徴)」をどう定義するのかにもよるだろうが、よく聞かれる話(というか評判?)をベースに考えると「Z世代は新しいもの・珍しいものへの食いつきはいいが『飽きるのも早い』となりそうで、そのような「軽い奴」を地盤にしようとしても安定度は極めて悪い、それこそちょっとしたトラブル(や醜聞とか)で地盤から脆くも崩れ去る、なんて事が起きやすい。…今だったらソシャゲなんかがいい見本で、「こんなゲームが10年続くの?」というようなゲームがある一方で1年足らずでサービス終了するゲームが全体の半数以上を占める*2のは「質のいい固定客を掴めたか否か」で決まるところが多い(別の見方をするならすぐに潰れるゲームの大半は「質のいい固定客を掴むとかいう以前のクオリティ」だと言える)し、他の業界でも「話題先行」であっけなく消える会社もある一方で「質のいい固定客」を掴めた会社は一見流行っていないようでも長続きしている(下らん風聞くらいでは地盤は緩まない)事が多い(ラーメン屋なんかがいい例)。

 

「空前のボウリングブーム」があったのは半世紀も前なので、当時を知る人はそのほとんどが今は60代かそれ以上。なので新しい地盤に入れ替えようとするのは正しい(むしろやらない方がアホである)。しかし前述のような「質のいい地盤を作る事を最初から放棄した」ようなコンセプトではどう考えても長続きしそうな気配が全くしない。それだったらまだTSSの方が「『質のいい固定客』=腰を据えて末永くボウリングを楽しもうと考える人の数は多くなる」ように思うのだが…

そしてこの話を飛躍させると、「短時間で結果を求めるような国民の傾向(別に『Z世代』に的を絞った話ではない)を何とかしない事にはどの業界でも「質のいい固定客」がつかない、つまり「何をやってもすぐに潰れる」ような国になってしまうのでは、と非常に悲観的になる。…正確に言うなら『質のいい固定客』になり得る人の絶対数が少なくなるので『質のいい固定客』の獲得が困難になる=企業が長生きできる確率が今以上に低くなる、というロジックである【*3】。…もっともそんな日本になる前に自分はくたばっている(のでそんな日本を見ずに済む)可能性もあるので本気で心配する気になかなかなれないのだけど(笑)。

 

…今回も見事に最初の話から脱線(飛躍)したので調子は悪くないようだ(笑)。なお個人的にはTSSの方が「まぐれのスコアが出にくい(ストライクを続けないといいスコアが出ない)」分だけ「奥が深い」ように感じた(初心者やZ世代からしたら「まぐれでもスコアが出る方が楽しい」のかも知れないけど)。また「理論的に取れない点数」が存在する【*4】、というのも何だか「ルールの不具合」のように感じてしまった。…とりあえず自分が生きている間くらいはTSSが残っていれば文句は言わない(笑)

*1:ちなみにCSSが考案されたのは「ボウリングをオリンピック競技にするためのルールの簡略化」が理由だと言われている(実現するかは別問題だが)。…両方のシステムの違いや特徴については多分考察している人がいるはずなので「カレントフレーム」あたりの単語で検索して下さい。

*2:一般的な「会社」でも「会社の60%くらいは設立から1年以内に倒産している」という話を聞いたことがある。ちなみにそれによると「5年続く会社は全体の2割、10年続く会社は更に2割(つまり全体の4%)」だという。

*3:そんな時代になった場合「会社を立ち上げる事自体が質の悪い運ゲー」なんて言われるようになるかも知れない。

*4:前述のように各フレームで取れる点数は「30点」か「19点以下」なので、「290~299点」というスコアが理論的に取れない(一方でTSSだと理論上は「0~300点の全てを取る」事が可能。ただし「300点以上に実現が難しいであろうスコア」が1つあり、それを出した人というのは全世界探しても数える程しかいないのでは、と思われる)。