DJカートン.mmix

それって早い話「金儲けのための忖度」って事では。

DJカートンはћ10000を受け取った。

…何が言いたいか(何があったか)は多分誰でも想像がつくと思う。文言の意味を正確に説明(理解)できる人はほとんどいないかも知れない。

 

以前も書いたが自分の場合5月25日に申請書が届き(同日のうちにポストに叩き込んだ)6月16日に振り込まれていた*1。約3週間である。とりあえず「盤駒(特に駒)を質に入れて・・・」という最悪の事態は回避された。もし本当にそんな事になったら出品者に顔を見せれなくなってしまう【*2】。

冗談(?)はさておき、やはり大都市ほど遅い傾向にあるようだが(地方に住んでいる知人は自分より2週間くらい早く給付されたと聞く)、中でも名古屋市は「申請書が」市内の世帯の1割くらいにしか届いていないというから酷い話である。いくつかのニュースをまとめると「作業を業者に委託している自治体は遅れている」傾向にあるようだ。たとえば三重県津市は「ボートレース事業部の人間」などもかき集めた人海戦術」を採って6月中旬までに9割以上の給付を終えたという。…皮肉な言い方をするなら

政府が手続きを自治体に丸投げしたからまだ早く受け取れた

と言ってもよさそうである。

使い道だが、…実に夢のない(?)話であるが生活費等に充てて終わりだろう。全国大会の経費にまでは回らなさそう(そもそも現時点で開催されるのかも未定だし)。舟券で稼ぐ…と思っても多分増えないだろうし(笑)、久々にピンのフリーに打ちに行こうか、なんてのはさすがに冗談にならない。

 

せっかくなので(?)タイトルの意味を書いておく。「ћは「女神転生」シリーズで出てくる通貨の単位「まっか(魔貨)と読む*3。公式設定(?)では「土星のマーク(つまり『ћ』)が描かれた金貨」らしい。

…現実の通貨(日本円)と架空の通貨(ћ)に為替レート(?)などあるわけないだろう、と思われそうだが、シリーズの中の「真・女神転生(Ⅰ)」はゲーム開始時の通貨が「¥」で、途中から「ћ」に切り替わる。その時のレート(というか物価)がћ1=¥10(例えば¥の時代に¥5000で売っていたものがћの時代になるとћ500で売っている)。故に誰が何と言おうと(?)

1魔貨=10円

なのである【*4】。…だとしたら「10円相当の金貨」ってどんなものよ、と突っ込みたくなるが、それは追及しない方がいいのかも知れない(笑)。

*1:入っている事を確認したのは19日。早期の振り込みを全く期待していなかったので給料日に口座を見て「あ、入っとる」。

…「アベノマスク」? 何それ? 武器?

*2:ここで名前を出すことは差し控えるが、「もしかしたら今後どこかで会う可能性があるかも知れない」方だと思っている。

*3:「ћ」の文字はオリジナルに近い文字として「キリル文字」の1つ(Unicode:U+045B、セルビア語で「チェー」と読むらしい)を使っている。

*4:幸いにして(?)今のところ他に「¥がћに切り替わるシリーズ」はないようだし。

ゲームの「余詰」

ゲームというのは大抵の場合「製作者サイドが想定したクリア手順」が存在する。ゲームによってはある程度の融通が利く場合もあるが、そういうゲームでも例えば「A地点のイベントをクリアしないとB地点に進めない」といった「大筋」は存在する。詰将棋だと「作意」と同義と言えよう。

ところが時に「製作者サイドが想定していなかったクリア手順(というか抜け穴)があったりする。パズルゲームでよく見られる(見られた)話で、本来なら使い切っているべきアイテムが余ってクリアできてしまう、言うなれば「余詰」とでも言うべきものが見受けられた。

…ステージ単位の「余詰」だったら大した問題にならない(それを発見したプレイヤーの自己満足で終わる)のだが、ゲーム全体の「余詰」となると話は変わってくる。例えば前回の記事のネタとなった「エッガーランド」、その「初代*1」にもゲーム全体の進行に影響する「余詰」があった。

大雑把に説明すると【*2】、このゲームはスタート地点(下図の「S」)から各ステージをクリアしてゴール地点(下図の「G」)を目指すのだが、そのための「最短ルート」は下図の青線のルートを通らないといけない。これ以外にも道はたくさんあるが、このルート以外では「進んだ先のステージが解けない」作りになっている。例えば最初のステージ(「S」)をクリアすると上と右に扉が開くが(下図の細い線で区切られたエリアは全てそういう意味)、右に進んでも「進んだ先のステージが解けない」(つまりそのステージは「上から入らないと解けない」)。正規ルート(?)でクリアした後なら一部を除いて往復可能になる。

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…という「作意」のはずなのだが、図の右下にある黄色地のステージに「余詰」があった(他にも「余詰」のあるステージはいくつかあった記憶が)このステージは図を見ても分かるようにマップ全体を大きく回って「下から入って」解くのが「作意」で、序盤早々に「左から入る」事はできるがクリアできない、つまり「偽作意」という意図だったと思う。

…ところが、このステージは「左から入っても解けてしまう」という「余詰」があった*3】。ここを「余詰」でクリアできてしまう事で「ゴールまでの最短ルート」が大きく変わってしまう=「解かなくてもいいステージ(水色地)」が多数できてしまう。こうなると「ゲーム全体の余詰」になってしまうのでどう考えても「製作者サイドの作意」とは思えない。…もっともこのゲームでは「ゴールの先(にもまだステージが続く)で必要なアイテム」を集めるために最短ルート以外の(マップ上部などの緑地の)ステージもクリアする必要があるので、結局は正規ルートもクリアしないといけないのだが(笑)。

…これも相当大きな「キズ」である【*4】が、他のゲームだと「余詰でクリアするとその先でハマる」なんて事もあった。ざっくりと説明すると「A地点をクリアするにはアイテムXを入手する必要がある」という作意に対し「アイテムXを入手せずにA地点をクリアできてしまう」という「余詰」があり、そして「A地点の先にあるB地点でもアイテムXが必要になる」、しかしその「アイテムXを持っていない」のでクリアできない(しかも「戻って取りに行く事ができない」、つまり「ハマり」である【*5】。 

そういった不具合をなくすためにゲーム作成には「デバッグ」と呼ばれる作業が存在する。ゲームの規模によっては100人単位のチームになり(故に最近は「デバッグは外部に委託する」事の方が多い)、文字通り人海戦術」で不具合の洗い出しにかかる。映像や音声の乱れ、ゲーム進行上の問題(フリーズとか)などは無論の事、プレイに一定の条件(例えば「○○を使用してはいけない」とか「毎回△△してから次に進む」とか、要は「縛りプレイ」に近いもの)を加えてそれが進行に影響を及ぼさないか、なんてのもチェックする。…そういう作業によって大小様々の不具合が修正されるわけだが、それでもたまにバグや「余詰」が残ってしまう事はある。もっとも今のゲーム機は「オンラインアップデート」でその不具合を後から修正できるのでいい世の中(?)だなぁ、とは思う【*6】。

 

自分もその仕事に携わった事があるが【*7】、その経験から感じたことは

「某メーカーの音ゲーデバッグをまともにやっていない」

という事。実際新シリーズのリリース直後にはちゃんとデバッグ(テストプレイ)していれば起きるわけがない」というレベルの不具合がほぼ毎回発生しているので。

…多分その某メーカーはデバッグを自社内の小規模人数でしかやっていない」のではないか(現在のゲーム内容や規模を考えたらそれこそ「100人単位のチーム」でないとまともなデバッグにならない)、と思う。ゲームに採用する「楽曲」は外部発注が多いくせに何故デバッグは外部に発注しないのか。

これは完全な憶説だが(そもそも「デバッグをまともにやっていない」の時点で憶説だが…)、その某メーカーは「ゲーム内容の流出を恐れている(ので外部にデバッグを委託しようとしない)のではないか、と思う。特に有名な「ブランド」だとその可能性(というか「危険性」)は格段に高まるわけで【*8】、その某メーカーのゲームも過去に情報流出を思わせる「事件」があった事が「デバッグの外部委託を忌避」する要因なのかも知れない。

…現実はリリース後に全国のプレイヤーが「デバッガー」代わりにプレイしている(それらの声を基に修正をかけている)ようなもので、それで一応「やっていけている」のだが、それって言い換えると「胡坐をかきまくっている」、要は「プレイヤーを馬鹿にしている」と言う事に他ならないように思う。

*1:ファミコンディスクシステムでリリースされたシリーズ。厳密に言うとそれ以前にMSX版が存在するので「初代」ではないのだが、知名度的にはファミコン版の1作目が「初代」と呼ばれる事が多い。

*2:下図は「当時自作した地図」が奇跡的に残っていたのでそれを利用。…というより「地図」しか残っていないのであまり詳しく説明できないし、この地図がどれだけ正確かも保障できない(笑)。

*3:どういうステージでどういう「余詰」があったかはうろ覚えだが、「本来なら使い切るべきアイテムを余してクリアできてしまう」という事は覚えている。

*4:ちなみにこの経験があったからかは分からないが続編の「迷宮の復活」では無駄な分かれ道はなくなったし、パズル自体も洗練されて(?)余詰はほとんどなかった。

*5:一般的には「詰み」という用語が使われる事が多いが、詰キストだったらこういう進行不能状態を『詰み』と言うのは明らかにおかしいと思うはずです(笑)。

*6:一方でファミコン時代には意図的に「ハマる」仕掛け(詰将棋だと「紛れ」と同義)を盛り込んだゲームもあったな、と思う。某「挑戦状」とか…

*7:何のデバッグに携わったのかは「守秘義務」があるのでネット上では絶対に書けません。

*8:最近だと「ファイナルファンタジーⅦリメイク」の未公開情報がデバッグから流出したとかしないとか、という騒動があった事を小耳にはさんだ。

詰将棋と似ている(?)ゲーム

最近はパラを開いている時間が増えたなぁ、と思うのだが、いろんな図面を見ていてエッガーランドという昔のゲームを思い出した。いろいろな機種でシリーズがリリースされているが、多分有名なのはファミコン版【*1】。シリーズ作品の『アドベンチャーズ オブ ロロ』がバーチャルコンソールでプレイ可能。

 

固定画面型の面クリア型アクションパズルゲームで、主人公「ロロ」を操作してステージ内にある「ハートフレーマー(文字通り「♡」が描かれたパネル)を全て集めると宝箱が開き、その中身(ステージやシリーズにより異なる)を取ればその面のクリアとなる。シリーズによってシステムや敵のアルゴリズムに多少の違いがあるが、基本的なルールはどのシリーズでも同じである。ちなみに星のカービィ」シリーズにこのゲームのキャラと名前&容姿が酷似しているキャラがいるのはどちらも同じ開発会社(ハル研究所)のゲームだから。

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※…この記事内の画像はシリーズ作の1つ「エッガーランド 迷宮の復活」より。何かクレームが来るようなら消します。

 

当然ながら(?)序盤は簡単で後に行くほど難しい面が増えていく。左のステージ(序盤)は、中央にいる敵(触れるとミス)から逃げながらハートフレーマーを集めるだけ、というだけの(そもそもパズルとも言い難い)ステージだが、右のステージ(最終盤)は知らない人が見たら完全に意味不明。…そして詰パラを購読している自分からすると、こういうステージは大学院などのような長編作品の初形のようにも見えてしまう(このゲームを思い出したのはそれが理由)。一部のハートフレーマーは取ると「エッガーショット」を打てるようになり(回数は画面右側の上から2つ目の数字、次の面には持ち越せない)、敵に1発ショットを当てると「卵」になり、その状態でもう1発当てると画面外に吹っ飛ばすことができる(どちらも一定時間後に復活する)が、そこについてはいったん置いておく。緑色のブロックは「エメラルドフレーマー」といって押して動かすことが可能。これを使って敵を閉じ込めたりするわけだが、中には明らかに邪魔なだけのものもあったりする(壊す事はできない)のが悩ましい。

 

このゲームには様々な種類の敵が登場するが、中でもこのゲームの象徴(?)とも言えるのが右のステージにも登場するこの敵。

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左は「メドーサ」、右が「ドンメドーサ」という名前である。前者は動かないが、後者は縦あるいは横方向に往復移動を繰り返している(こちらの歩行速度と同速度で移動し、障害物に接触すると反対方向に進路を変える。動く方向・速度は決まっており、加減速や急停止、突然の方向転換は行わない)。

そしてこの2種類の敵に共通しているのは

ロロが彼等の視界(縦あるいは横のライン、要は「飛車の利き」)に入るとその瞬間に『呪いの視線』を浴びせられて即死する

という事。そのためわずかの操作ミスでも全てが台無しになってしまう。そしてその『呪いの視線』が発せられる時の「ドシュッ!」という効果音が死ぬほど心臓に悪い特に不意打ちで食らった場合は思わず大声で叫んでしまうくらいであり、ぶっちゃけ下手なホラー(映画やゲームなど)よりも数段心臓に悪いので、心臓に難がある人にはこのゲーム(シリーズ)のプレイを推奨できない(笑)

 

この『呪いの視線』のメカニズム(?)が詰将棋における「玉方の飛び道具の利き」に通ずるものがある(と思っている)つまり詰んだと思っていたら遠くにいる線駒の利きで防がれて(取られて)しまう、あるいは双玉の問題で誤ってピンされている駒を動かしたために攻め方の玉を素抜かれてしまう、という誤答にも通じている(というか指し将棋でも普通に?起こり得る話だけど)。さすがに「心臓に悪い効果音」こそ出ないが(笑)、線駒の利きに気づいて「あっ」と声を上げた経験は詰キストなら一度はあるはずである。

ちなみにこの『呪いの視線』は間に遮蔽物があれば回避できる。エメラルドフレーマーを動かして遮蔽物とするのはこのゲームの基本中の基本、他にも岩やハートフレーマー(取るまでは遮蔽物となってくれる)、他の敵(卵を含む)を遮蔽物として利用できるが、

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「木」は遮蔽物にならない(上図のように木を貫通して呪いの視線を食らう)。

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メドーサの目が見開いているが、キャラ半分だけなら彼等の視界に入っても視線は食らわない。つまりこのままエメラルドフレーマーを上方向に押していくことができる。

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彼らの視界の半分を塞げば視線を浴びないので、このようにエメラルドフレーマー1個で2匹の視線を同時に防ぐことができる(勿論ちょっとでも押し過ぎると「狙撃」されて即死する)将棋でもこういう事(1枚の歩をマスの中間に置いて2枚の線駒の利きを防げる)ができたらいいのになぁ(笑)。

…冗談はさておき、こういうテクニックを利用しないとクリアできないステージは多い。中にはこんなトリックプレイを要する場合すらある。

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ドンメドーサと半キャラ分だけずらして平行移動することで、ドンメドーサが後ろにいるメドーサの遮蔽物になってどちらの呪いの視線を浴びずに上部に移動できる、というからくり。タイミングが少しでもずれているとどちらかの呪いの視線を浴びて死ぬ。

…誰だよ、こんな心臓に悪い事考えたのは(笑)。

 

このエッガーランドシリーズはファミコンでリリースされたパズルゲームとしては屈指の難易度であり【*2】、中でも「アドベンチャーズ オブ ロロ2」はそれ以降にリリースされたシリーズを含めてもシリーズ最高の難易度と言われている。自分は「~ロロ2」はプレイしたことがない(それ以前のシリーズはクリア経験あり)ので詳しい評価はしかねるが、難易度はともかく前述のように「非常に心臓に悪いゲーム」なので「じゃあ(中古ソフトを)どこかで探して挑戦しよう」、という気にはなかなかなれない(笑)

*1:Windows版もリリースされたが、現行のWindowsに非対応なのでプレイできない。

*2:個人的には「チャンピオンシップロードランナー」「フラッピー」「バベルの塔」「ソロモンの鍵」と合わせて「FC5大パズル」だと思っている。

6月。

詰パラ6月号

5月30日に到着。今月号は「順位戦」なので解ける問題がいつもより少ない(笑)。またフェアリーランドも「神無一族の氾濫」なので(②以外は)解ける気が1μもしない。

彩棋会作品展の解答稿が掲載されている。手数順なので自分の作品(25手詰)がトリになっているが、見るからに「一番易しそうな初形」である(笑)。…実際唯一の誤解0(無解1)だし。4回目の合駒が非限定なのは無念だが、即興で思いついた作品なので御愛嬌? ちなみに作図時は「飛不成で送る(つまり成ると打歩詰)」ができないか、と考えた自分の作図力では無理だった(笑)。

幹事の佐藤氏から「次回の彩棋会は7月4日(土)開催予定」との案内が届いた(作品展の課題は前回予定の「23玉」をそのまま引き継ぎ)。「定額給付金を旅費に充てての道外からの参加もお待ちしております」…とはさすがに言えないよなぁ(…既に言っているがな)。

 

・ゲーセン営業再開

札幌市内のゲーセンは6月1日に営業再開。一部のゲーセンは「入場時の検温」を実施しているが、それでも約6週間ぶりの営業再開。

以前「営業再開時に音ゲーをする気力が残っているか?」と書いたが、…出勤前に1ノス*1してから職場に向かうくらいだから「気力の問題」は全くなさそうである(笑)。

しかし6週間ぶりとあってか「判定」と「力加減」に苦しむ。前者はやたらと「SLOW(ジャストのタイミングより遅い)」が出るし【*2】、後者は力が入り過ぎて指(特に右手の中指)が滅茶苦茶痛い(笑)。…ま、そのうち慣れる(勘を取り戻す)でしょう。

*1:ノスタルジアを1回プレイ」。音ゲーでは「ゲーム名(あるいは略称や通称)がゲーム数の単位」となる事が珍しくない(「1DDR」とか)。

*2:ノスタルジアはデフォルト設定でプレイする(曲に合わせて弾く)と「FAST」が出やすい(判定が微妙に「前」にある)ので、逆になるのは「感覚が相当ズレている」事になる。

業界を「動かさせる」棋士

将棋の公式戦は6月から東西間を移動する対局が解禁される。それによって俄然注目を集めたのは一時は絶望的と見られていた藤井聡太七段の史上最年少タイトル挑戦」の可能性が復活した事。…意地悪く言うなら「依怙贔屓以上のもの」とも解釈できる決定ではある。

…言うなれば藤井聡太が業界を「動かさせた【*1】」、という事になるが、これまでの将棋界の歴史を紐解くと彼以外にもそういう棋士がいなかったわけでもない。その最たる例は升田幸三実力制第4代名人だと思う。

ご存じの方も多いだろうが、「王将戦」の初期(第14期まで)には「三番手直り」と言って七番勝負で3勝の差がついた時点で次期の王将位が確定し、残りの対局を「半香(香落ちと平手を1局ずつ指す)」で指す、という指し込み制度があった*2】。

王将戦(というよりこの制度)は一説には升田幸三「名人に香車を引いて・・・」というフレーズを実現させるため毎日新聞社が考えた、とも言われている【*3】。ただ、その当事者(?)の升田幸三は連盟に対し三番手直りは採用しないでほしいと強く訴えたというので、言うまでもなく升田幸三が進んでこの制度を推したわけではない。その象徴とも言えるのがかの「陣屋事件」であろう【*4】。他にも棋聖戦」は升田幸三にタイトルを取らせるために「1日制」「年2回」のタイトル戦(その時点で既存のタイトル戦は全て2日制だった)として創設された、とも言われている。つまり升田幸三という棋士がいなかったら「王将戦」と「棋聖戦」は創設されなかった、という極論もあり得たのである【*5】。

他にはマチュアのプロ編入制度は実質瀬川晶司六段(当時は瀬川晶司「アマ」)が業界を「動かさせた」結果とも言えるし(こちらは本人もある程度「動いた」が)、将棋界以外でもまれに「とある一個人」がきっかけで作られたルールがあったりする*6】。つまり藤井聡太もそういった「業界を動かさせた人」のリストに名前を連ねた、と言ってもいいだろう。…そして今後も何らかの形で「業界を動かさせる」可能性はかなり高いだろうな、と思う。無論そういった「お膳立て」を生かせるかは本人次第なのだが。

 

…以下おまけ(?)。

JRAは6月いっぱいまで「無観客開催」を継続する(ウインズも引き続き休業、なので投票はネットだけ)、と発表があった。同じ公営競技でも「既に観客の入場を再開した【*7】」ボートレースとはえらい違いだが、単純に比較していいものなのかは微妙(ボートレースだってGⅡ以上は当面の間無観客開催とする、と言っているわけだし)。なお感染拡大防止策として採られていた「平地条件クラスのブロック制限」「土曜日の騎手移動(土日で別の競馬場で騎乗)」などは5月いっぱいで終了する。…「認定調整ルーム」は調整ルームという(ぶっちゃけ日本にしかない)システムを見直すいい機会になるのかと思ったが、そういう事にはならないようだ。

*1:自分からは特別なアクションを起こさなくても「周りの人間が勝手に動いて(妙な言い方をすると「忖度」して)くれる」、という意味。…日本語は難しい(笑)。

*2:そのため初期の王将戦は「途中で番勝負の決着がついても必ず7局指す」事になっていた(途中から「指し込みになった場合、香落ちだけ指す」と変わった)。また実際には起こらなかったが、「3連勝4連敗」の場合先に3連勝した時点で「勝者(次の王将位)」となるため、「七番勝負の勝者が負け越している」という事態もあり得た。

*3:実際のところこの説は「後世のこじつけ」の可能性が高そう。あるいは「名人戦の契約を朝日新聞に奪われた腹いせ」、つまり「名人の権威を失墜させるため」に指し込み制度を盛り込んだ、という見方もある。

*4:旅館の態度に腹を立てて対局拒否した、というのが有名な理由だが、実際は「名人に対して香車を引く」対局を指したくなかったから、と考えられる。ちなみに三番手直りは時の木村義雄名人の「名人が指し込まれる事などあり得ない」という言葉で最終決定されたとも言われているが、その木村義雄名人が指し込まれる事になったわけだから凄まじい皮肉である。

*5:前者は陣屋事件の4年後に「(大山康晴)名人に香車を引いて」の対局が実現した(しかも勝った)。後者は結局「升田幸三棋聖」は誕生しなかった。

*6:確か「JRAへの移籍を希望した地方所属の騎手」の1次試験免除(一定の成績を修めた場合は1次試験が免除される、というルール、今は廃止)は通称「アンカツルール」と呼ばれたはず。他にもMLBの「二刀流」に関するルールは大谷翔平がきっかけで生まれたんじゃなかったっけ?(MLBは全く興味がないのでうろ覚えですらありませんが)

*7:5月28日の時点で営業再開を決めたレース場は(既に開催中の大村を含めて)8場ある(再開予定日はサイトを参照)。場外(BTS)に関しては九州の大半と新潟、阿賀野新潟県)、黒石(青森県)などが既に再開済。

やっと来よった

自分の手元に「申請用紙」が届いたのは5月25日*1ちなみに自分はオンライン申請が「できない」(マイナンバー「カード」を未だに作っていないし、それを読み取る機械も持っていない)。

…自分が提案(?)した方法で行っていればとっくに給付されていた可能性は非常に高かっただろうし、そもそも今の内閣が「人並みの判断力と行動力」を持ち合わせていればGW前にはほぼ全国民に行き届いていた可能性だってある*2】。

 

…他の市町村はわからないが、札幌市の場合どうやら(世帯主の)年齢順に(つまり高齢者のところから順に)届いている」ようである。つまり、(自分より)若い人(かつ1人暮らし)だと25日の時点で申請用紙が届いていない(下手すりゃ6月まで来ない)、という人もいるかも知れない。

 

…いつ振り込まれるのかは分からない(案内には「順次振り込み致します」としか書いていなかった)が、とりあえず「盤駒を質に入れて生活費に充てる」という事態にはならずに済みそう…かな?*3

*1:…マスク? そんなのあったっけ?(笑)

*2:もっともその場合「その金を持ってGWに外出した人」が大勢いたに違いない(結果としてCOVID-19が拡大していたという可能性もあった)ので何とも言い難い話ではある。

…政府はそれを見越して給付金を遅らせた? それは2億%ない(笑)。

*3:いかにも「笑えないジョーク」であるが、「最悪の事態というのは往々にして笑えないジョークに聞こえる」ものである。

相変わらずボート業界は決断と行動が素早い

日本モーターボート競走会は19日、

新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が39県で解除となったため、解除された地域の各ボートレース場及び場外発売場において、都道府県と調整のうえ万全の新型コロナウイルス感染症対策を講じたボートレース場等から随時、入場を再開する

2019年12月30日~2020年2月27日に購入し的中した勝舟投票券について、一部のレース場または「郵送」による臨時払戻を実施する

と発表した。これを受けて、早速(?)ボートレース大村は5月21日から本場および一部BTSの営業を再開*1】、また同日に24場中16場(大村含む、26日より住之江、28日~31日に尼崎で行う事も発表された)にて「臨時払戻」を開始した【*2】。

その概要をここでごちゃごちゃと書いてもあまり意味がないので要点(らしきもの)を抜粋すると、

・払戻窓口及び日時は各場のHPを参照(基本的に各場の外向発売所、ただし下関は本場内で実施される。実施期間が短いレース場もあるので要確認)

・体温が37℃以上の人は入場できない(入り口で検温する)

・マスク着用でないと入場できない

・払戻窓口以外の施設・窓口(発券、売店、喫煙所など)は閉鎖

・キャッシュレスカードを導入しているレース場ではそのカードからの出金も可能

・無料送迎バスの運行はなし

など、またボートレース大村に関しては

・入場できるのは長崎県内在住者に限る(それを証明できる身分証明書の提示を求められる)

・一部の施設は閉鎖(売店は営業される模様)

など、他にも施設内の席数の削減(席間の距離を取る)、飛沫防止シートの設置、などの「他の業種でもよく行われている措置」を講じたうえでの営業となるようだ。今後営業再開されるレース場がどういう形態になるかは分からないが、おそらく同様の措置(再開後しばらくは県内在住者限定の入場)になりそう。また

・(多くの来客が予想される)GⅡ以上の競走は営業再開後も当面の間無観客開催

となる事も発表されているので、6月上旬の大村周年記念は無観客開催が発表済それ以外の記念レース(直近では5月末の住之江BA、6月上旬の鳴門周年記念、6月末の宮島GC)も無観客開催となりそうである(住之江は次節がSGなので営業再開は最速でもその次節=6月10日?)。

 

…このような時勢なのでいきなり「今までどおり」とはいかない(前述のような「条件付き」である)が、何はともあれ公営競技では最初に通常開催が再開されるわけである。無論リスクはあるが、

「リスクを行動(判断)の第一基準にしていたら何もできなくなる」

ので【*3】、世の中には未だに方向性すら見いだせない業界も多い中、ボートレース界の「果断即決」は見事としか言いようがない。また「郵送」による臨時払戻(申込者の口座に振り込み、手数料はレース場負担)も「手続きに最大で1か月くらいを要する」事がある(ので、場合によっては「振り込まれる前に営業再開している」可能性もあり得る)とは言え、(都道府県をまたぐ移動の自粛を求められている)「遠方の客」の事もちゃんと考えているわけだから、どこぞの政治屋とは配慮・気配りの能力が雲泥の差である【*4】。給付金にしても今のやりようよりもっとマシな(speedy & simplyな)やり方はいくらでもあったはずだが*5】。

 

競馬は今のところ再開の目途が立っていない(臨時払戻も行われない)ようであるが、とりあえず心配(?)されていた「北海道開催」は通常通り開催される見込みらしい。ただし、

・本州から函館競馬場への入厩は6月に入ってから

・札幌競馬開催中の函館競馬場入厩【*6】はできない(COVID-19の状況によっては「解禁」される可能性もある)

・現地に滞在する関係者への「門限」の設定

などが条件に盛り込まれているようだ。2番目の項目は関係者にとっては悩ましい話だが、一方でマスコミにとってはありがたい話かも知れない【*7】。

 

…とりあえず個人的には「ゲーセン再開しろ」が一番の要望だったりするのだが(笑)。

*1:全体的に行動が素早いボート業界の中でも大村は特に「新しい事」への決断・実行が早いという印象がある。

*2:なお前述の投票券の払戻有効期限は「全ての競走場等(レース場&BTS)の営業再開から60日後(現時点でそれがいつなのかは未確定)」まで延長されているので、今回の臨時払戻で払戻を受けないと失効するというわけではない。そのため競走会でも「お急ぎでない場合はレース場等の営業再開までお待ちください」と呼び掛けている。

*3:日本人は特にそういう(失敗を許さない)傾向が強いような気がする。…この国は根本的な教育方針から間違っているのでしょうかね。

*4:「申請用紙」はサイトからダウンロード→印刷して使用するが、「プリンターがない(プリントアウトできない)」場合でも「必要事項(サイトの<記載事項>にある項目)が書かれていれば申請用紙原本でなくても可」との事。…どこぞのアホと違って融通が利いていますなぁ(笑)。

*5:例えば「選挙の通知はがき」のようなものを全国民に送付→それとマイナンバーカード(か通知書)を持って全国の金融機関に申し込めばその人の口座に振り込まれる、というシステムを取っていれば今日の時点で国民の98%以上が給付金を手にできていたに違いない。

*6:函館競馬場はダートコースの内側に調教用のウッドチップコースが常設されているので、「札幌競馬開催中も函館に滞在・調教して前日に札幌へ輸送」という手段(業界用語で「裏函」とも呼ばれる)を取る陣営が少なくない。また函館競馬場には「馬の温泉」もあるのでこちらの需要もある。

*7:「裏函」が使える時期(例年だと「札幌記念の開催週」くらいまで)は札幌・函館両方に取材の人員を割く必要があるが、「裏函禁止」になった場合2ヶ所に人員を分けなくて済む。

コロナにまつわるエトセトラ?

中国国内で

新型コロナウイルス中国共産党ウイルス』と呼ぶべきだ」

と発言した大学教授が「社会不安を引き起こし、人心を攪乱した」として中国当局に逮捕されたという(「社会不安を引き起こし、人心を攪乱した」のはてめーらだろ、と言いたい人は地球上に9桁はいるだろう)。

…いい悪いはともかく非常にセンセーショナルな(?)呼称だと思ってしまったが、真に重要なのはコロナウイルスの呼称よりもこの手の「言論封殺」を平然と行う、そして卑劣かつ狡猾なやり方で世界の覇権を握らんとする中国という国のありようだろう。あの国は文明はともかくモラルは諸外国より1000年~2000年くらい遅れているんじゃないか、と思う。さすがに「すべての国民が」ではないだろうけど。

銀河英雄伝説銀河帝国」はその時代(設立年を西暦に換算すると「西暦3110年」になる)から1500年以上タイムスリップしたかのような「貴族社会」の「専制国家」として人類の上に君臨した(勿論国民に「言論の自由」など存在しない)が、中国が世界の覇権を握るとそれに近い(ごく一部の「特権階級」以外の人間が不幸になる)世界が訪れるのかも知れない。…そんなジョークみたいな話はそれこそフィクションの中だけの存在であってほしいものだ。

 

先日まで開催された丸亀LRで個人優勝を果たした平高奈菜選手が優勝賞金から100万円を「LOVE POCKET FUND(「新しい地図」と日本財団が始めたコロナウイルス基金」に寄付する、と発表があった(ちなみに同レースの優勝賞金は102万円)。

…日本でそうなのかは分からない(というよりそういうイメージがあまり浮かばない)が、欧米では「大成する人には寄付の習慣がある」とか言うらしい。…自分1人を生かすだけで精一杯の生活でなければ自分も寄付の習慣を身につけたいんだけどねぇ(寄付とは違うかもしれないが自分は友人に「奢る」事は結構あるのだが)。

 

久々に札幌中心部に行った。緊急事態宣言の影響でオーロラタウンポールタウン(地下鉄大通駅から伸びる地下街)はほぼ全店が臨時休業(開いていたのはコンビニくらい、マクドロッテリアも閉まっていた)狸小路の店舗も半分以上が臨時休業(中には「閉店しました」という店も少なくなかった)医療崩壊は深刻な問題だが、この調子だと「経済も崩壊」するんじゃないか、とか思ってしまう。

…日本には「世の中ビビり過ぎだろ」と思っている人も少なくないだろう。正直自分も「シャッター地下街」を見てそう思ったくらいなので【*1】。…でもそういう人が少なくないのはコロナウイルスの怖さが感覚的に(特に視覚的に)分かりづらいからなんだろうなぁ」と(今回の外出で)強く感じた。例えば外出自粛を要請する理由が「動物園から獰猛な猛獣が多数脱走した」とかだったらその危険性が感覚的に理解(というか想像)しやすい。しかしウイルスという目に見えないものというのはどうしても「理屈ではわかっていても…」となりやすい。今日までにコロナによって著名人が幾人も亡くなられているが、それを受けて言葉では「コロナの恐ろしさを思い知った」と言っていても「所詮は他人事」なのでどこまで「思い知っているか」は甚だ疑問なのである(自分も怪しい)。それが故に「外出(出勤)しないといけない人」や「外出したくてたまらない人(依存症レベルのパチンカー・スロッターとか)」が外出するのだろし、下手すりゃ自分の身内がコロナで死んでも怖さが身に沁みない人もいるかも知れない。

 

39の県の緊急事態宣言の解除が発表された。

総理は「感染が再拡大するリスクもあるので、県をまたいだ移動は少なくとも今月中は可能な限り控えてほしい」と呼びかけているが、それにも関わらず解除されない都府県から解除された県に遊びに行く人(特にパチンカーとスロッター)が大勢現れる事は必至である【*2】。音ゲーができずに悶々と(?)していたゲーマーも大挙して県外遠征する可能性が高い音ゲーマーとはそういう人種である)

…未だに解除されない特定警戒都道府県が8つあるわけだが、その中でも北海道は「県外脱出」が非常に難しいので、変な言い方をすると「他の都府県と大きな差をつけられる」可能性がある。例えばこのタイミングで「期間限定イベント」なんかをやられた日には道民からは大ブーイング必至であろうが(東京とかだと「県外脱出」してのイベント参加が難しくない)、以前も書いたが本州(特に東京)の人間には「北海道は日本だと思っていない」奴がいるのでそういう暴挙をやらかす可能性がないとは言えない。もっとも東京も解除対象外だからそこまでアホな事は「多分」しないと思うが…

*1:中でも自分のような「普段から極力『3密』を避けている人」だと「これまでの生活とほとんど変わらん」という感覚になるので特に強くそう思うかも知れない。

*2:「あの首相の言う事など誰が聞くか」と思っている人も多いかも知れない。

中国人作家の「手記」の感想

5月11日の北海道新聞「かくも複雑で、天地が逆転した世界で」と題した中国人作家閻連科氏の「中国政府の言論封殺を憂慮」する手記が掲載されていた。

同じような事を訴える記事はネット上をうろつけばいくらでもぶち当たるが、ネット上や全国的なマスコミではなく北海道新聞という「ローカル紙」にこういう手記が載るというのは意味合いが変わってくるように思う。つまり、ネット上の記事は時に煽情的あるいは独善的な(つまり「事実を正確に伝えていない」)内容(推測)である事が多いし、大手マスコミの記事だと「忖度」によって内容を編集されている可能性すらあるだが「当事国(つまり中国)の国民が」「中国に忖度する可能性の低い(低そうな)ローカル紙に」掲載された、というのは凡百の記事(?)より内容の信頼度(つまり寄稿者の意に反する編集が行われていない)や深刻度が高いと見ていいと思う。何故寄稿先が北海道新聞なのか(閻氏と北海道にどういうつながりがあるのか)は分からなかったけど(もしかしたら他のマスコミにも持ち込んだが「忖度で却下された」のかも知れない)。

 

…当初はこういう記事を書くつもりであった。…と言うより12日の19時くらいには記事が完成して、あとは予約投稿にする(22時に公開されるのを待つ)だけ、というところまで来ていた。だが、その後たまたまその手記の「全文」を見つけ(12日付で道新のHPに全文と「原文」が掲載された。ブログの記事は11日付で同紙に掲載された「手記の一部抜粋」を基に書いた)、それを読んだ後に「違和感」を感じた。

…と言っても、先日某テレビ局であった「真逆編集」というようなものではない。道新に載った「抜粋」は一言で言えば「現在の中国の内情を憂えた文言をピックアップしたもの」、だが全文を読むと「コロナ禍によってこれまでの常識や価値観が打ち砕かれた事(への嘆き?)」がメインであるように感じた。もちろん「現在の中国の内情を憂慮」する内容はそのまま残っているし、閻氏が手記と一緒に

この文章は中国では発表できないし、香港でも一定の危険が伴う。中国の最近のいびつな愛国主義民族主義は非常に恐ろしい

との談話を付したように、中国国内で発表したら恐るべき速度で中国当局によって閻氏は逮捕され、文章は削除される事必至な内容である事に違いはない(今の中国は「ノーベル文学賞の候補」と言われるような人でも体制を批判する人は抹殺しようとする国である事は自分などが語るまでもないだろう)。

…そういうわけなので、この手記の感想文(?)を当初の形で載せるのはちょっと違うかな、と思ったので書き直し(13日に上げる予定の記事を前倒しで12日に上げた)。…ただ、近々職場が再開しそうな雰囲気なのでもしかしたらそのまま放置される可能性があるかも知れませんが(笑)。

コロナ禍に起因する(と思われる)犯罪

一部の市町村では既に給付金を受け取った人もいるようだが、それにまつわる「詐欺」や「強盗」に警察関係者は神経をとがらせているという。詐欺はこれまでも「何かあるごとに」発生しているが、強盗はある意味珍しい。要はATMを使えない、口座を持っていない人(主に高齢者)が給付金を「直接(現金書留とかで)受け取る」のを狙う強盗が発生しかねない、という事のようだ。

 

世界の司法制度に詳しくないので想像になってしまうが、「日本という国は諸外国と比べて刑罰が異様に軽い」のではないか、と思う。それ故時に「やったもん勝ち」みたいなところがあるのでこの手の犯罪が減らない(刑務所から出てきた後も再犯しやすい)のだと思う。今回のメインテーマからはズレるが、「あおり運転(危険運転)」についても同じ事が言えそうだ。

例えば詐欺罪(現行法では「10年以下の懲役」)は「詐取額100万円(端数切り上げ)あたり5年の懲役」くらいの併科制(刑罰を合算して執行する、例えば詐取額が450万円だったら「懲役25年」)にする事で今よりはずっと「抑止力」になりそう、と言うよりこれくらい「見せしめ」と思われるくらいの刑罰でないと抑止力にはならないだろう【*1…もし詐取額(の総額)が1億円だったら? 勿論「(刑法を改正したうえで)懲役500年」に服してもらいましょう*2

 

同様に「テロ組織・ジシュクシロー*3」も重罪に問える(器物損壊や威力業務妨害とは別の罪状が適用される)ようにすれば抑止効果がありそうだが、何と言っても数が多いし、現行犯でないとパクるのは非常に難しい。そこで発想の転換(?)をして

特定の犯罪者を死傷させてもその加害者は罪に問われない

といった正当防衛や緊急避難に類する法律を定められないのか、とか考えてしまう。ちなみにこの一見過激な(?)考えはノーヘル・信号無視・爆音で走り回るバイク乗りに対する『こんなアホでも間違って撥ねたら罪になるって理不尽だよなぁ』という怒りというかボヤキが基である(実際に撥ねた事があるわけではありません)。

つまり「テロ組織・ジシュクシロー」を「特定の犯罪者」と定める事で自衛しやすく──例えば店先に張り紙をしようとする奴等にエアガンをぶっ放しても傷害罪等に問われなくなる、とか──すればリスクを犯してまで「活動」するアホも少しは減るかも知れない。…文字通り「少しは」かも知れないし、場合によっては「ジシュクシロー鎮圧部隊」みたいな奴等が過激化しかねない(というか既にし始めている?)のでバランスのとり方が難しそうだが。そもそも「ネット上で暗躍するテロ組織・ジシュクシロー」はどうするのか、という話にもなるし…

 

「コロナ禍が落ち着いた後の世の中はテレワーク(オンライン会議)が主流になる」という人が多い(自分は「業種によるだろう」と思う)が、そうなった場合「直接のコンタクト=心の交流」が減るので「心が荒ぶ」人が増える、その結果前述のような「心無い犯罪」が(「心ある犯罪」なんてないだろうけど…)今以上に増えるのではないか、と思う。言うなればこれも「コロナ禍に起因する犯罪」と言ってもいい。そう考えるとやっぱり「抑止力としての厳罰化」は絶対に必要である… というのは考え過ぎですかねぇ(笑)。

*1:例えばボートレースは「長期出場停止」、つまり「長期にわたって無収入になってしまう」罰則が多い(私生活で「スピード違反」や「駐車禁止違反」、「税金滞納」なんかをやらかしても出場停止のペナルティを喰らう)ので選手は徹底して規則を守ろうとする(=抑止力になっていると思われる)。

*2:外国は併科主義の国が多いので、世界最長の懲役は「141,078年(罪状は詐欺罪)」、求刑では「384,912年」というのがあるそうだ。

*3:所謂「自粛警察」。…相応しい呼称(?)を考えてみたが、やっぱり自分はネーミングセンスが怪しい(百歩譲っても「プリキュアシリーズに出てくるザコ敵の名前」にしか聞こえない)。そもそも「組織」と言っても代表者がいるわけでもないし…